基本的に、気になってる作品以外の説明は省略。タイトルの下の<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>という文字をクリックすると丁寧な紹介文を読めますので、そちらをご参照ください。
☆『悪の法則』(アメリカ)118分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
リドリー・スコット監督の新作。マイケル・ファスベンダー、ブラッド・ピット、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデムとキャストが豪華なので、観たいと思ってました。というか、なんだかんだ言ってブラッド・ピット出演作は欠かさず観ております。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
☆『マラヴィータ』(アメリカ/フランス)111分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
こちらはリュック・ベッソンの新作で、ロバート・デ・ニーロ、ミシェル・ファイファー、トミー・リー・ジョーンズ、それに『glee』のディアナ・アグロンと、これまた豪華な顔ぶれ。もちろん、ディアナ目当てで観ます。
※上映館/109シネマズ名古屋/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
◎『ゼンタイ』(日本)62分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
『ハッシュ!』『ぐるりのこと。』などの橋口亮輔監督によるオムニバス形式のコメディー、らしいです。『ぐるりのこと。』は傑作だったので、これも時間があれば観るつもり。
※上映館/シネマスコーレ
◎『ペコロスの母に会いに行く』(日本)113分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
人気マンガの映画化。認知症がテーマだそうです。監督は超ベテランの森崎東。
※上映館/伏見ミリオン座
◎『夢と狂気の王国』(日本)?分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
スタジオジブリの制作現場に密着したドキュメンタリーだそうです。面白そう。監督はデビュー作『エンディングノート』が話題になった砂田麻美。
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
◎『十五少年漂流記 海賊島DE!大冒険』(日本)?分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
かの有名なジュール・ヴェルヌの小説の映画化。なぜか少年たちがネコの姿をしています。
※上映館/中川コロナシネマワールド
○『女たちの都 ワッゲンオッゲン』(日本)103分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
過疎化した街の復興をめざす夫婦の奮闘を描くヒューマンドラマ……らしい。主演は大竹しのぶ。
※上映館/シネマスコーレ
○『アルカナ』(日本)89分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
人気マンガの映画化。霊能力を持つ少女が主人公のサイコスリラーだそうです。主演が『鈴木先生』シリーズの土屋太鳳なので、ちょい気になります。
※上映館/イオンシネマ・ワンダー
○『くじけないで』(日本)128分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
90歳になってから詩作を始めた柴田トヨの詩集の映画化だそうです。主演は八千草薫で、監督は『半分の月がのぼる空』『神様のカルテ』などの深川栄洋。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
○『ソウル・フラワー・トレイン』(日本)97分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
ロビン西の短編マンガの映画化。大阪を舞台にしたヒューマンドラマだそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク
○『Heart Beat』(日本)102分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
バスケットボールに打ち込む高校生たちを描いた青春スポーツドラマ……らしい。石橋杏奈が出てるそうなので、ちょい気になります。
※上映館/シネマスコーレ
○『世界一美しい本を作る男 シュタイデルとの旅』(ドイツ)88分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
本づくりに徹底的にこだわる出版社についてのドキュメンタリーだそうです。見応えありそう。
※上映館/名古屋シネマテーク
『横山健 -疾風勁草編-』(日本)120分
<ムービーウォーカー>
※上映館/109シネマズ名古屋
『Takamiy Melodic Metal History 2007 - 2013「鋼鉄天使の宴」』(日本)122分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
※上映館/109シネマズ名古屋
『ジンクス!!!』(日本)122分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
T-ARAのヒョミンが主演だそうです。すみません、まったく知りません。監督は『おと・な・り』『君に届け』などの熊澤尚人。
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
『新大久保物語』(日本)117分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
こっちもK-POP関連。MYNAMEというグループの主演作だそうです。
※上映館/中川コロナシネマワールド
『僕たちの高原ホテル』(日本)84分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
ボーイズラブものだよね? 違ってたら失敬。
※上映館/シネマスコーレ
『サプライズ』(アメリカ)94分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
『ウェア -破滅-』(アメリカ)92分
<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
※上映館/中川コロナシネマワールド
<スクリーン・ビューティーズVol.2カトリーヌ・ドヌーヴ>
『暗くなるまでこの恋を』『恋のマノン』『シェルブールの雨傘』の3本。
※上映館/名演小劇場
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この1週間で観た映画は4本。ちょっとずつ感想を。
●キャリー
これはまあ、クロエ・グレース・モレッツ主演のアイドル映画として捉えるべきでしょう。それ以上でも以下でもない、という感じ。
クライマックスの大惨事シーンは迫力たっぷりです。なので、そこで観客は思いっきりカタルシスを味わえる……はずなんですが、そうならないのは、それまでの展開が弱いから。復讐劇ってのは「積もり積もった恨みを一挙に晴らす」という前提があるからこそ、それを果たした時の爽快感とか達成感も大きいわけですが、この映画に関しては主人公がそれほど酷い目に遭ってないじゃん。いや、遭ってることは遭ってるけど、パンチが足りないというか描き方が淡泊というか、どうにも物足りません(とはいえ、いじめられているシーンを延々と見せられるのもキツいですが)。
しかも、主人公を取り巻く連中の描き方が中途半端。いじめっ子グループの中の善玉の女の子(すごい美人!)に関しては「お前、そんな回りくどいことせず、本人に一言謝ればいいじゃん!」と思えて仕方なかったです。そのあたりの逡巡とか葛藤とかをもうちょっとしっかり描いていれば、もっと見応えある作品になっていたはずです。
でもまあ、クロエ・グレース・モレッツをはじめ可愛い女の子たちがたくさん出てくるので、観ておく価値は大いにあります。そういえば「しゃべくり007」に出てたクロエちゃん、すげー堂々とした立ち振る舞いでしたよね。もはやベテラン女優の風格が感じられました。頼もしや。
●四十九日のレシピ
不器用にしか生きられない市井の人々の平凡な営みを描いた映画は昔から多々あるわけですが、今の日本でその手の映画を撮らせたらタナダユキの右に出る者はいないんじゃないか、なんて風に思いました。前作『ふがいない僕は空を見た』に比べるとやや薄味で脇が甘い印象ではあるけど、それはきっと原作に比例したものでしょう。
子どもを持てない女の鬱屈を見事に演じた永作博美も見事ですが、この映画で誰よりも輝いていたのはセックス依存症である元フーゾク嬢を演じた二階堂ふみ。派手な化粧とフリルだらけのドレスで動き回る彼女を見ているだけで何とも幸せな気分になれました。
ちょっと残念なのは、亡くなった継母の得意料理であるはずのコロッケパンが、さっぱり美味しそうに見えないこと。というか、あれ、めっちゃ雑な料理じゃない?
●風俗行ったら人生変わったwww ※ネタバレあり
この映画、通常料金1000円なんですが、ツイッターでシェアすると500円になるとのことだったので、2年ぶりぐらいにツイッターを使いました。いやはや、この金額はありがたいです。しかも、いつもと同じようにポイントが加算されたし。
で、肝心の内容なんですが、まあ、他愛ない青春ドラマです。吃音気味で引きこもりがちな青年が可愛くて気のいい風俗嬢に出会う→デートする仲になる→実は彼女はタチの悪い男に背負わされた借金で苦しんでいた→それを救うために主人公とネット仲間たち(2ちゃんねる仲間? ライン仲間?)が立ち上がる、という展開です。バカバカしさ満載ながらも、満島真之介の熱演もあって楽しめました。風俗嬢を演じる佐々木希も好演。
ちなみに、ピザを配達する役で谷村美月も出ています。で、彼女の言動というか立ち振る舞いというか、それが何とも魅力的なのよ。しかも出番は2回だけなのに、なぜか彼女が満面の笑みを浮かべるところで映画は終わります。監督、もしかしたら佐々木希より谷村美月の方が好きだったのかな?
などと思っていたら翌日の『八重の桜』では谷村美月がメインのエピソード。何とも切ない展開で、見ていて胸が痛くなりました。谷村美月、いい女優ですわ。
●I am ICHIHASHI 逮捕されるまで
これも500円。世間を賑わした殺人犯、市橋達也の逃亡生活を描いた作品です。監督&主演はディーン・フジオカ。どんな人なんか全然知らなかったんですが、かなりの二枚目な上、演技も達者です。映画全体を包み込む緊張感もなかなかのもので、監督としても高い資質を持っているんじゃないでしょうか。インタビューっぽい謎めいた男が何度も登場するという展開には少々かったるさを感じたものの、作り手の将来性を感じさせる作品ではありました。
読み終えた本は2冊。
●日本映画史100年/四方田犬彦
2000年に刊行された本。なので、日本映画の創世記から20世紀が終わる直前までの日本映画を取り巻く状況が描かれています。極めて資料的価値の高い一冊。とりわけ興味深いのは、第二次大戦中は国家の政策に乗っかっていた映画人たちの「転向」を綴ったくだり。ただ、転向した者を責めるのは簡単ですが、その時代に生きていたら自分だって……とも思いました。
●統合失調症がやってきた/ハウス加賀谷、松本キック
これは素晴らしい本。人気絶頂であったにもかかわらず、統合失調症で表舞台から姿を消さざるを得なかったお笑い芸人、ハウス加賀谷による赤裸々な告白が綴られています。その苦悩と葛藤、そしてそれでも芸人としての復活を目指す心意気、それを成し遂げる行動力には、ただただ感動しました。
それにも増して心に残るのは、相方である松本キックの忍耐強さと男気。ハウス加賀谷の復帰をひたすら待ち、適度な距離を保ちながら折に触れて支援していく姿は、まさしく「漢」です。復活のお膳立てをするくだり、そして復活に向けて着実に歩を進めるあたりのエピソードには心底しびれました。
うつ病や統合失調症は昔に比べれば一般的に馴染のある病気になりましたが、まだまだ知られていないことも多いものです(僕も詳しくないです)。この本を読むと「そうだったのか」と思うことが次々と出てくるので、まさしく現代人必読の書と言えるのじゃないでしょうか。超オススメ。