♪今日ですべてが終わるさ 今日ですべてが変わる♪

　昨日の夕方、ラジオに泉谷しげるが出ていた。最初に流れた曲は『春夏秋冬』。すると、20代のT君が言った。
「えーっ、これ、泉谷しげるの曲だったんですか？」
　ん？　何を言ってるんだ？　当たり前じゃん。常識中の常識じゃん。揺るぎなき真実じゃん。そう思いながら「そうだよ。知らんかった？」と聞き返すと、驚くべき言葉が返ってきた。
「僕、福山雅治の曲だと思ってました。『桜坂』のカップリングに入ってたので」
　ああ、そうか。そのシングルなら僕も持ってる。まあ、カバーを先に聴いちゃったのなら、そう思うのも仕方ない。考えてみれば、僕にとってもたとえば『マドモアゼル・ブルース』や『喫茶店で聞いた会話』は甲斐よしひろの方がオリジナルのようなものだ。
「まあ、そういうこともあるよね。シオンがカバーした時も、シオンのオリジナルだと勘違いした人がいたし」
　T君、キョトン顔である。ああ、シオンも知らないのだ。うむむむ、じぇねれーしょん・ぎゃっぷ！
　でも、福山雅治とシオンって一緒に何か歌ってたような気がするけどなぁ。まあ、いいか。

　で、その泉谷しげるのニューアルバム『すべて時代のせいにして』は10月に出るらしい。『業火』『黒い箱男』『生と死の間に』など、なんとも想像力を喚起させられる曲目が並んでいる。うむ、これは聴かなきゃ。