『風立ちぬ』(日本)?分
説明不要ですね。宮崎駿監督の新作です。実はすでに試写会で観てきました。はっきり言って前作『崖の上のポニョ』は好きになれなかったんですが、今回は素直に感動しました。とても素晴らしい作品です。オススメ!
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
◎『シャニダールの花』(日本)105分
石井岳龍(石井聰亙)監督の新作。女性の皮膚に植物が芽吹き、美しい花を咲かせるという現象にまつわる異色のファンタジー……らしい。主演はすっかり売れっ子になった綾野剛と、ちょっと前の朝ドラにも出ていた黒木華。石井監督の前作『生きてるものはいないのか』にはガッカリしましたが、今回はどうでしょう。
※上映館/センチュリーシネマ
◎『選挙2』(日本/アメリカ)149分
2005年に自民党公認候補として川崎市議会議員補欠選挙で当選した山内和彦の選挙活動を追ったドキュメンタリー『選挙』の第2弾。山内さん、2011年4月の統一地方選挙には「脱原発」を掲げ、無所属で出馬したそうです。監督は、もちろん想田和弘。初日には舞台挨拶を行うそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク
◎『SHORT PEACE』(日本)68分
大友克洋などアニメーション作家によるオムニバス。4編とも日本を舞台にした作品だそうです。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ
◎『李小龍 マイブラザー』(香港)117分
若き日のブルース・リーを描いた青春ドラマ……らしい。没後40周年を記念して製作されたそうです。
※上映館/シネマスコーレ
○『爆心 長崎の空』(日本)98分
現代の長崎を舞台に、原爆の爆心地周辺で生きる人々の姿を描いた人間ドラマ……らしい。主演は北乃きいえ、監督は『誰がために』の日向寺太郎。
※上映館/名演小劇場
○『最後のマイ・ウェイ』(フランス)149分
世界的ヒット曲『マイ・ウェイ』を作ったミュージシャン、クロード・フランソワの波乱に満ちた生涯を描いた伝記ドラマ……らしい。
※上映館/伏見ミリオン座
○『熱波』(ポルトガル/ドイツ/ブラジル/フランス)118分
現代のリスボンと1960年代の植民地時代のアフリカを舞台にしたノスタルジックな愛の物語……らしい。モノクロ作品だそうです。
※上映館/名演小劇場
『マイPSパートナー』(韓国)114分
間違い電話を発端に恋の悩みや不満を赤裸々にぶつけ合うようになった男女を描いたラブコメディー……らしい。
※上映館/伏見ミリオン座
『劇場版 牙狼外伝 桃幻の笛』(日本)62分
人気特撮ドラマ「牙狼<GARO>」シリーズのスピンオフ、だそうです。
※上映館/伏見ミリオン座
<シネマ★インパクト>
瀬々敬久、深作健太、鈴木卓爾、大森立嗣、山本政志、廣木隆一、山下敦弘、松江哲明、ヤン・イクチュン、橋口亮輔、熊切和嘉、いまおかしんじ、大根仁による計14作品を日替わり上映。すごく濃い顔ぶれですね。
やはり注目すべきは『モテキ』の大根仁監督の『恋の渦』じゃないでしょうか。東京ではかなり評判になったそうです。
※上映館/シネマスコーレ
『SPRINGSTEEN&I』
ブルース・スプリングスティーンのドキュメンタリー映画。一夜限りの特別上映、ということで23日(火)にのみ全世界一斉公開されるそうです。
※上映館/イオンシネマ大高
<2000~2009 日活配給作品35mmベストセレクション>
デジタル上映ではなく、35mmフィルムでの上映。1週目は『日本の黒い夏-冤罪-』だそうです。一律500円。
ちなみに中川コロナでは「キネ旬映画祭」も開催されていて、明日から『ナッシュビル』『バグダッド・カフェ』『髪結いの亭主 』『松ケ根乱射事件』が上映されます。
※上映館/中川コロナシネマワールド
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この1週間で観た映画は2本。日米アニメ対決、という感じです。軍配は……今回は日本かな。
●モンスターズ・ユニバーシティ
ご存じ『モンスターズ・インク』の前日譚。マイクとサリーの大学生活が描かれています。まず驚いたのは……あ、ここから少々ネタバレありです。
えっとね、驚いたのは、大学に入った頃のサリーが実に鼻持ちならないヤツである、ってこと。『モンスターズ・インク』では心優しくて仕事熱心で仲間想いという、ある意味できすぎたキャラだったので、その落差にちょっと面喰っちゃいました。で、そのショック(ってのは大げさ?)がけっこう尾を引いて、中盤まではあまり楽しめなかったわけです。
とはいえ、終盤の展開、というより「話のまとめ方」はお見事。こういう前日譚の場合、「どうやって辻褄を合わせるか」ってのが非常に大切なわけですが、それに関しては成功していると思います。面白さや爽快さでは『モンスターズ・インク』に及びませんが、万人向けの娯楽作品としては水準を軽くクリアしているんじゃないでしょうか。オススメです。
●風立ちぬ ※試写
とても清々しい気持ちにさせてくれる作品。第二次大戦前の、すごくキナ臭い日本を舞台にした物語で、震災や不景気なども描かれるので、起こる出来事はもちろん楽しいことばかりではありません。それでも観る者は陰鬱な気持ちにさせないのは、主人公である二郎がただひたすら自分が好きなことに熱中し、掲げた目標に向かって邁進しているからでしょう。時代状況に左右されない確固たる美学を貫く姿は実に頼もしく、そして眩しく映りました。
ちなみに、この映画、やたらと喫煙シーンが多いです。それはもちろん宮崎駿自身が愛煙家だからでしょうが、あまりにも劇中でみんながスパスパ煙草を吸うことに抵抗を感じる人も出てくるような気がします。でもまあ、昔の男たちってのは大体あんなもんでしたからねぇ。
あ、そうだ、この映画、途中で名古屋が舞台になります。今年は村上春樹が名古屋を舞台にした小説を描き、宮崎駿が映画の中で古き名古屋を描いた、という画期的な名古屋イヤーになったわけですね。
この2週間で読み終えた本は3冊。
●わたしを離さないで/カズオ・イシグロ
●閉経記/伊藤比呂美
●くちづけ/宅間孝行
すんません、急な仕事が入ったので、感想を書く時間がなくなっちゃいました。3年ぐらい前に作った原稿のデータが見つからないので、また最初から作り直さなきゃいけないのよ。というわけで、仕事しまーす。
あ、そういえば、いよいよ明後日は参院選の投票日ですね。今回こそはタダでサウナに入ってやる、と密かに目論んでおります。えっとね、名古屋のサウナ屋さんで、投票の証明書を持っていくとタダ、というサービスをやってるところがあるんですよ。誰か一緒に行かない?
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