少年トッパ

＜2017年9月15・16日公開作＞　『エイリアン：コヴェナント』など

2017-09-15 16:50:00

週末恒例「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー！　☆・◎・○・無印の順で……以下略。

☆『エイリアン：コヴェナント』　＜シネマトゥデイ＞
リドリー・スコットの新作にして、『エイリアン』前日譚。とりあえず観ないとね。
※上映館／ミッドランドスクエアシネマ／109シネマズ名古屋／イオンシネマ・ワンダー／中川コロナシネマワールド／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ／イオンシネマ大高／イオンシネマ名古屋茶屋

☆『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』　＜シネマトゥデイ＞
大根仁の新作。渋谷直角の同名マンガ（これはオススメ）の映画化です。主演は妻夫木聡＆水原希子。
※上映館／ミッドランドスクエアシネマ／109シネマズ名古屋／イオンシネマ・ワンダー／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ／イオンシネマ大高／イオンシネマ名古屋茶屋

◎『花に嵐』　＜シネマトゥデイ＞
※上映館／名古屋シネマテーク

◎『オン・ザ・ミルキー・ロード』　＜シネマトゥデイ＞
エミール・クストリッツァの新作。ヒロインはモニカ・ベルッチ！
※上映館／伏見ミリオン座

◎『RE:BORN リボーン』　＜シネマトゥデイ＞
※上映館／シネマスコーレ

◎『リベリアの白い血』　＜シネマトゥデイ＞
※上映館／シネマスコーレ

◎『ロスト・イン・パリ』　＜シネマトゥデイ＞
※上映館／名古屋シネマテーク

◎『あさがくるまえに』　＜シネマトゥデイ＞
※上映館／センチュリーシネマ

◎『封神伝奇　バトル・オブ・ゴッド』　＜シネマトゥデイ＞
なんと、ジェット・リーが主演のようです。
※上映館／シネマスコーレ

『隠された時間』　＜シネマトゥデイ＞
※上映館／イオンシネマ名古屋茶屋

『交響詩篇エウレカセブンハイエボリューション1』　＜シネマトゥデイ＞
※上映館／109シネマズ名古屋／イオンシネマ・ワンダー

『ハイキュー!! 才能とセンス』　＜シネマトゥデイ＞
※上映館／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

●ドキュメンタリー

○『茅ヶ崎物語 MY LITTLE HOMETOWN』　＜シネマトゥデイ＞
サザンオールスターズをめぐるドキュメンタリー……と思ったら、そうじゃないみたい。どんな内容なんだろ。
※上映館／ミッドランドスクエアシネマ

○『パッション・フラメンコ』　＜シネマトゥデイ＞
※上映館／名演小劇場

●リバイバル、特集上映

『追想』
※上映館／名古屋シネマテーク

＜溝口健二＆増村保造映画祭　変貌する女たち＞
※上映館／伏見ミリオン座

＜変態アニメーションナイト＞
※上映館／シネマスコーレ

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●観た映画

『ダンケルク』
前評判通り、映像や音響に関しては、さすが。IMAXでもなく35ミリフィルムでもなく普通のデジタル上映で観たわけですが、それでも臨場感を味わえました。兵士たちを助けようとする民間人たちの姿にも感銘を受けました。
ただ……この時間軸のズラし方、さすがに無理があるんじゃない？　序盤にテロップで「1日の出来事」「1年の出来事」みたいに知らされるわけだけど、その後の時間経過がどうにも把握しづらく、おかげで切迫感も感じられません。もうちょっと構成を考えた方が良かったんじゃないでしょうか。いい案は思い浮かばないけど。

『散歩する侵略者』
＜以下ネタバレあり＞　地球を侵略しようとする宇宙人たちと、それに抗う人間たちとの闘いを描いた作品……と思わせておいて、実は「自分を宇宙人だという妄想を抱いている連中の話」かと思っていたら、なんと本当に地球を侵略しに来た宇宙人たちの話でした。いやはやビックリ。
つまりは人類史上未曽有の事態が起こっているわけですが、それがごく日常的な光景と並列に描かれているのが愉快であり、不気味。しかも、指先で触れるだけで「概念」を奪われるってのは、ものすごーく怖ろしいことじゃん。こんな設定よく考えたもんだ、と唸りました。
とはいえ、終盤の展開はいささか物足りないものでした。思い切って、もっとバッドエンドにしても良かったんじゃない？　最近、外国映画で思いっきりバッドエンドなものを3本観たので（タイトルを書きたいけど自粛）、余計にそう思いました。

『三度目の殺人』
昔はよく「真実は法廷で明らかになる」みたいなことが言われたけど、それがいかに正鵠を得ていないかは周知の通り。実際問題、事実がどうであったかなんて当の本人しか知らないものだし、その当の本人がそれを明かさない限り、事実や真実は永遠に闇に葬られるわけです。つまりは、そういう物語。
事実は明かされないままに終わってしまうので（匂わされはするけど）観ている側も煙に巻かれたようになりますが、それが作り手の狙いであるのは明白。ただ、もしかしたら作り手が思った以上に役所広司の演技が達者すぎたような気もします。

というわけで上記3本とも観る価値アリなんですが、現在公開中の作品でイチオシは『ベイビー・ドライバー』！　今週末から上映館も増えるようなので、みなさまお見逃しなく。そんでもって、カッコいい女性が好きな方は『ワンダーガール』を観るべし！
あと、大コケしていると話題の『トリガール！』ですが、僕は好きです。日頃の憂さを忘れて大いに笑いたい方はぜひ。

●読んだ本
『だめだし日本語論』橋本治、橋爪大三郎
『ニッポンの書評』豊崎由美