NO MOVIE NO LIFE

映画・DVDの感想をしたためています。素人の独断と偏見で映画のレビューをどさっとさくっと。。※ネタバレ注意※

メゾン・ド・ヒミコ(2005・日)

2006-03-03 17:04:52 | ★★★★★
ゲイである父親(田中泯)を嫌い、その存在を否定して生きてきた沙織(柴崎コウ)は、春彦(オダギリジョー)という若い男から父がガンで余命いくばくもないことを知らされる。
春彦は父が営むゲイのための老人ホームで働く、父親の恋人だった。
春彦は沙織にその老人ホーム、メゾン・ド・ヒミコでの雑用のバイトを依頼する。

ジョゼと虎と魚たち』の、脚本家渡辺あやと売れっ子監督犬童一心
のコンビです。
DVDが今日レンタル開始になったので即効借りて観ました。

良かった!!映画館で観ればよかった・・・。
久しぶりに映画の世界の中にぽーっと入ってしまいました。



嫌悪が許容に、許容が愛情に変わる瞬間。
ゲイの老人ホームっていうのは受け入れられにくい設定ではあるかもしれないけど、テーマは生と死。普遍的なものです。
そこにゲイという要素が加えられているだけでとても美しい映画になってます。
壁って生きている限りどこにでもあるんだろうけど、時にはその壁をぶち破らざるを得ないときがあるんですね。


舞踏家である田中泯の佇まいと存在感が圧巻でした。
花柄シャツや赤いマニキュアと、ただのこわいオッサンに見える顔つき、話す言葉の柔らかさ。
このギャップや違和感が演技の安定感を生んでるし、ヒミコとしての生き様を物語ってます。

オダギリジョーは本当に適役でした。
春彦さんはこの人以外で一体誰にできるの?
白いシャツやスーツから色気がむんむん。ファンが喜びそう。。
すっぴんそばかす事務員の柴崎コウより100倍きれいに撮られてます。



新宿の洋ちゃんをはじめ、実際のゲイの人も何人か出演してるそうです。


ゲイのことで気になってることがひとつ。

mixiをやってるんだけど、コミュニティで『gay only』っていうのがいっぱいあって。
こんなのはゲイ専用にしちゃうのもわかるんだけど、
これとかこれってありなの?なんでゲイオンリー?

と思ったら、アンチgay onlyのコミュありました。


壁は越えてくもんじゃん?

閉鎖的な世界にいたいならいいけどさ。
ゲイが自分で壁作ってどーする。
と思うわけです。



あぁもう、おじいちゃんって本当に切ない。

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