NO MOVIE NO LIFE

映画・DVDの感想をしたためています。素人の独断と偏見で映画のレビューをどさっとさくっと。。※ネタバレ注意※

21グラム(2003・米)

2006-02-07 15:02:40 | ★★★★★
クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)は夫と2人の幼い娘に囲まれ幸せな家庭の主婦。
ジャック(ベニチオ・デル・トロ)は刑務所から出所してからは敬虔なキリスト教信者で、真面目に働き2人の子供と妻を養っている。
数学教授であるポール(ショーン・ペン)は余命1か月と宣告され心臓のドナーを待っていた。


キャストが豪華ですねー。
ショーンペンの作品は外れたことがなかったので、期待大でした。


主演3人の演技力と存在感。
カメラワークが生み出す臨場感。
文句無しの★5つです。

私は、人の人生に介入しすぎるのが怖いんです。
誰かにそれを話したとき、
「そんなこと言ってたら結婚できないじゃん」
と言われて「あぁそうなのか」と思ってショックだったけど、今は本当にそうだと思います。

でも、自分の意志に反して他人の人生に介入してしまうことの方が多いし、
それでも共生を望んでいる。
そんなあたり前の事実に気付かなかったのです。


誰かが死ぬか自分が死ぬのをベッドの上で待つだけの虚無。
あれほどまでに信仰してきたのに、何故神はここまで苦痛を与えるのか。
本当に死んでいるのは誰で、本当に生きているのは誰なのか。
自分が生きている事実が他人に苦痛を与えることへの絶望。

昔テレビで見た、脳を移植した人の性格がそっくり変わってしまったという番組を思い出しました。
心臓にもその機能があるとすれば。
心理描写が少ない分、いろいろ想像してしまいます。

ネタバレになるかもしれないけど・・・
21g(=5セント硬貨5枚分)って言うのは『人間が死ぬときに減る体重の量』。
このナレーションが衝撃のラスト?の直後、エンドロールの前に入ります。

21gを奪う権利。
21gは誰かの笑顔を生むのか。


時系列をごちゃごちゃにする理由はあったのかな?
あえて突っ込むなら、そこが-0.2です。それでも4.8ですね。





この映画の中で何度も使われるフレーズ『それでも人生は続く』胸に響きます。


"The life goes on."
葬儀で、クリスティーナの父がクリスティーナにかける言葉。

"Life has to go on, Jack. With or without God."
ジャックの妻(メリッサ・レオ)が獄中のジャックに言い放つ一言。


お願いします★


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