NO MOVIE NO LIFE

映画・DVDの感想をしたためています。素人の独断と偏見で映画のレビューをどさっとさくっと。。※ネタバレ注意※

ホテル・ルワンダ(2004・加/英/南阿/伊)

2006-03-05 22:55:53 | ★★★★★
フツ族とツチ族の間で続いていた内戦が終息、和平協定が結ばれようとしていた1994年、ルワンダの首都キガリ。
外資系高級ホテル、ミル・コリンの支配人ポール(ドン・チードル)は、近くフツ族の民兵によるツチ族の虐殺が始まるという噂を耳にする。
やがてフツ族大統領暗殺の報道がなされ、フツ族が武器を片手にツチ族を襲撃し始めた。
フツ族のポールは、ツチ族の妻・タティアナ(ソフィー・オコネドー)と息子たち、そして隣人たちを守るため、ホテルに匿う。

ジャン・レノホアキン・フェニックスが脇を固めてます。豪華。


あぁぁ良かったよ~~~~~~~。

1994年。私8歳でした。
おはしとおちゃわんを持ってみないと、右手と左手の区別もつかないぐらいの歳。
その頃は未だしも、恥ずかしながら今でもルワンダ大虐殺についてはよく知らなかった。

これは、そんな私に『伝える』映画でした。


テリー・ジョージ監督はひとりでも多くの10代に映画を見てもらいたいがために、 あえて虐殺シーンを少なくしたということです。
それでも、朝もやの道路に何百もの転がっている何百という死体、冷静だったポールが初めて泣き崩れ取り乱すシーン
血に塗れたグロい虐殺シーンより、虐殺の実際がリアルに垣間見えた気がした。


映画を観たあと、ルワンダの虐殺について思わずネットで調べた。

映画では語られていない部分、やっぱりたくさんありました。
このストーリーの後、ツチ族が勢力を盛りかえし、立場が逆転して虐殺をはじめたこと。
それも含めて、死んだ人数が100万人だということ。



最後までお金やお酒でご機嫌を取り続けるポール。
私もなかなか筋の入った卑怯者だと自負してるので、同じ立場だったらそうすると思うんだけど・・・
映画の主人公としてはどうなの?って違和感を感じた。
でもね、あとでよく考えると、目に見える物がないと人を動かせない状況だったんだな。と。
結局それも最後には何の意味も持たなくて。
悲痛さを実感した。

一方で、ちょっとポールが偽善者に見えてしまったのも事実。
例えば家に帰ったら20人ぐらいのツチたちが自分の部屋に隠れて縋ってくるシーン。
こういう状況が何回かあったんだけど、その中で人間くさいところを見せてしまってもいいと思った。
私だったら『だーかーらーあたし家族だけで精一杯なんだってば!!』ってキレちゃうと思う・・・
これは私の心が汚れてるだけなのかもね。
いやぁポールかっこいいわー。



これを観て色々考えたし、自分にできることも考えた。
限界を感じた。
そして、『怖いなぁ』といって楽しくディナーをしている自分がいました。
まさに、カメラマンのダグリッシュ(ホアキン)が言ってた通り。

100日で100万人。。。

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1 コメント

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lこんばんは (foo)
2006-03-07 23:20:33
ご挨拶がとてもおくれてしまいました。

ブックマークありがとうございます。

ちょっと恥ずかしいですけど、うれしいです。

この映画は人の心に大きなものを残すものでした。

世界に目を向けてない自分を思い知らされた気がします。別に説教くさく作られているわけじゃないのにね。きっかけとして強く残りました。

これからもよろしくおねがいいたします。
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