Tony's One Phrase

観察日記

DEBUT AGAINの謎を追え

2016-02-07 21:47:49 | GO! GO! NIAGARA
初回限定盤のボーナストラックの概要が出そろったよう。
<以下、引用>
1997年、大滝詠一が約1か月にわたり極秘裏に行なった通称《ナイアガラ・リハビリ・セッション》より、ジーン・オースティンの歌でヒットしたポップスのスタンダードナンバー「私の天竺」とエルヴィス・プレスリー作品のカバー音源「陽気に行こうぜ~恋にしびれて(2015 村松2世登場!version)」、また植木等の歌唱が懐かしい「針切じいさんのロケン・ロール」(オリジナルは58年の全米No1ヒット「The Purple People Eater(ロックを踊る宇宙人)」を収録するなど大滝ならではのロックンロール、カントリーの世界に浸れる内容となっています。
<引用終わり>

1日でなく1か月!のリハビリセッションからの曲とのこと。

僕が、聴きたかったベスト3はいずれも入らず。
3位 1976年3月吉田美奈子コンサート at紀伊国屋ホール「ディープ・パープル」
2位 1976年10月Go! Go! Niagaraコンサート at渋谷公会堂「DREAM LOVER~TRAVELIN' MAN」

1位 1980年12月16日「LET'S DEBUT AGAINコンサート」の「I Call Your Name」
これは、発売アルバムの名称から当然のように入るものと思っていましたが、落選でした。Again店主が店主になるずっと前に、大滝さんが歌ったと教えてもらった曲。アルバム『「LET'S DEBUT AGAIN」Again』発売まで待つしかないかな。





でも、「Tall Tall Trees 〜Nothing Can Stop Me」は、おもいがけない選曲で嬉しいです。



ということで、なぜこの曲を取り上げたのか。ナイアガラ・リハビリ・セッションとはどんなセッションだったのか、少し考えてみました。

(1)陽気に行こうぜ〜恋にしびれて
やはり、リハビリということでは。イメージしたのは、エルヴィスでしょう。カムバックスペシャルのような、リラックスをして好きな曲を。
ということで、ここは屋台骨。骨太サウンドで。

(2)私の天竺
ニューオリンズ。音楽的に意識したのは、ファッツ・ドミノの「My Blue Heaven」かな。日本ポップス伝で紹介した二村定一の流れもあり、アメリカンポップスと自分との関係、たどった道筋を「天竺」とし、黒人音楽も参考にしたドヴォルザークの「ユーモレスク」やフォスターの「峠の我が家」もおりこんだところ。自分にとっても天竺的作品。
公式HPの、『ジーン・オースティンの歌でヒットしたポップスのスタンダードナンバー「私の天竺」』は、ジーン・オースティンを引き合いに出したところと「天竺」としてナンバーを紹介しているところなど、少し疑問符です。

というようなことを思っていましたが、ボビー・ヴィントンの「私の青空」を聴いて、カヴァーのもとはこれかなとも。
ナッシュビル録音1963年とのこと。
『Blue on Blue』から“日本独自”のシングルカットと思われます。後ろのブイブイならすギターなど。まだまだ天竺は遠い。



(3)Tall Tall Trees 〜Nothing Can Stop Me、針切じいさんのロケン・ロール
今回、リハビリで音楽変遷を当たる場合、注目すべきカントリー。ナッシュビルの流れ。

リハビリは1997年ということなので、1995年のアラン・ジャクソンのリヴァイバルヒットの流れもあるのでしょう。大滝さんは、本筋しっかりしながらもわりと外の動きにも敏感なので。

「Nothing Can Stop Me」とつなげてメドレーにしたのは、2曲ともはいっているロジャー・ミラーの『A Trip in the Country』からジョージ・ジョーンズとの共作2曲を、ということでしょうか。

このアルバムはバディ・ハーマンがドラムの、ボブ・ムーアのベースなどエルヴィスの布陣。チャーリー・マッコイなどがギターに控え(残念ながら、ピアノは一押しフロイド・クレイマーではなくって、ハーガス・ロビンス)『BLONDE ON BLONDE』の布陣でもあり。

ジョージ・ジョーンズに焦点を当てるなら、
ゴーゴーナイアガラ第45回 Riche Furay特集 5分ぐらいのところ。https://youtu.be/dAu83kUPA7c
「やっぱり、リッチー・フューレイはカントリーが好きだったようでしてね~。
 前に、会ったことがあるんですけれども。 その時にどういうカントリーの歌手に影響されたかって、聴いたんですけれどもねー。
 ジョージ・ジョーンズとかねー、ウェブ・ピアスとか、あの辺の名前が出てきてましたんでねー。
 やっぱりカントリーが好きなんだなって感じですけれどもねー。
 スティーブン・スティルス、ニール・ヤングと比較するとこの人一番歌がうまいって感じがしますね。
 まぁ、好き嫌いがあると思いますけれども、みなさんの中にもね。一番、何と言うか、艶っぽいという感じがしますね、この人。」
ということで、原点に返って、リッチー・フューレイの歌声を、という流れもあるかもしれない。


https://www.youtube.com/watch?v=m4nxzcnRuI0の解説を読むと。
ジョニー・リヴァース、ジェイムス・バートンなどもつながるよう。



また話がどんどん拡散するけれど、ロジャー・ミラーといえば、まずはキング…だけれど。「Do-Wacka-Do」は歌い方もオモシロイけれど”Good Luck Charm”の歌詞が出てくる、お守りソング。
今年初めに、metalsideさんがつぶやいたElvis Presley「Good Luck Charm」⇒Cliff Richard「Lucky Lips」⇒「福生ストラット」の流れに納得。
と取り留めもないことを忘備録。

しかし、ラボックあたりのサウンドは北海道によく合うなぁ。
この流れで、クリケッツの「デボラ」とかもやってたらよいのに、と思いました。
「ナックルボール」でも聞くか。

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