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[アイディア]達人の神の手(ノウハウ)を現場に与えるためにライブ画像伝送システムで視野と音響を共有する
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システムインテグレーションというのはやくざなもので、毎回、世の中に1つしかないシステムを作っているものだから、設計不良も製造不良も大量生産品とは比べ物にならないほど高いものだと思います。
なんせ、1つしかないシステムな上に、単価が高いので、試作なんか無理、試験も本番システムそのものを使っている、稼働しても全く同じ検証環境もなし。 こんな状況ですから、何事も机上の空論、「手を入れる=壊れる」リスクの高いこと高いこと。
昔は一度作り込んだ業務システムに手を入れる事などまずない(というか怖いからしない)=塩漬けだったのですが、現在は
・セキュリティリスクが発生したから、対策パッチを適用しないといけない
⇒え~、パッチ当てて業務プログラムが動くかなんかわからないよ…
・積極的経営施策のために業務システムも迅速に改善しないといけない
⇒改善はいいけど、デグっても1コしかシステム無いよ? バックアップから戻し?
その間業務停止?
完全に同じ試験システムを持つ予算の余裕もなく、そのくせ短納期で達成すること=アジリティと勘違いして、机上の空論と類似システムでの検証だけで改修のめどを立てて、いざ、改修作業を適用すると、いきなりバグる。いきなりバグってくれればまだいいが、しばらくしてから、動作不良が発覚するともはやバックアップデータへも戻せない。というダメダメなことはよくある事です。
結局のところ、当初の想定で作った改修手順や試験手順は100%は役立たず、臨機の対応をしているという泥縄。 若年者が作業をしていると、臨機の対応などできないので想定外の時点でドボン。下手をすると、対処を間違え、さらに悪い結果を誘発する。
本来、完全に同じシステムを予備に持ち、改修も試験もそこで実施したうえで本番システムを改修すべきだし、本番システムそのものも正系/副系の完全二重で独立して改修、切り戻しもできる構成にしておくべきなのでしょうが、予算の制約、納期の制約で結局なにもないのが多くの現実。結局は名人芸に頼って、机上の空論レビューでカバーできなかった想定外事態に多かれ少なかれ臨機に対応してなんとかしのいでいるのが情報システムのお守(だと思っています)。
しかし、名人の数は少ない。 「怖いから、作業は必ず名人がする」という方針にすると、新人は育たない。名人と新人のコンビで作業させれば人件費がかかる。「弘法も筆の誤りだから」と名人も複数で対応するとさらに人件費がかかる。というドツボにはまり易いと言えるでしょう。
単に投入する人数分の人件費というだけでなく、複数の名人を同時に投入できるタイミングでないと作業ができないから、作業可能なタイミングが得られなくなり、効率がどんどん落ちる。 現場が遠ければ、名人が長時間ロックされてしまう。 結局どんどんコストが上がる。という事になってしまいます。
この問題を解決するには、現場が非熟練者だけでも、名人がバーチャルでついていられる仕組みを作ればいいわけです。
幸いにして、現代は高速モバイルネットワークがあり、ビデオカメラもHDや4Kといった極めて高精細なものがあります。
視野と聴覚を共有できれば非熟練者に名人が常時付き添って、適切な指示や助言を与えることができるようになるわけです。 そうすれば非熟練者でも作業ミスは減るし、作業品質向上のために、名人がわざわざ現場に出向き、移動時間のせいで効率低下を生むこともありません。
こういうイメージ。
実際に実現するために使う部品は以下のようなものが期待できると思います。
----------
必要部品
----------
◆送信側
画像入力装置(ウェアラブルカメラ)
(例1) Panasonic A500 4K ウェアラブルカメラ
http://panasonic.jp/wearable/a500/
参考販売価格=3.4万円(A500)
※仕様を見る限り、HDMI出力がないかも…
(例2) SONY FDR-X3000/X3000R 4K アクションカム
http://www.sony.jp/actioncam/products/FDR-X3000/index.html
参考販売価格=6.5万円(FDR-X3000+ライブビューリモコン)
HD対応画像転送システム(トランスミッター)
TVU Networks社 TVU One
※One以外にもサイズ等が異なるモデルあり
http://www.tvunetworks.com/products/tvu-one/
参考販売価格=139万円(TM5001)
※写真は TVU One
◆転送ネットワーク
データ転送用モバイルネットワーク
以下のいずれか
各種キャリア(dokomo, au, Softbank, Y! mobile, UQ WiMAX)が提供する回線
サービス(4G, LTE, 3G, WiMax, BGANなど)
インターネット
◆受信側
インターネット接続用ルータ
HD対応画像転送システム(レシーバー)
TVU Networks社 TVU Receiver TX3000/TX3200
http://www.tvunetworks.com/products/receivers/
参考販売価格=50万円(TX3000)
※写真はTX3200
レシーバー操作用モニター+キーボード
※ TVU Networks社 TVUシリーズの国内の販社は少なくとも以下の2社があるようです。
・NTT-AT
http://ngw.ntt-at.co.jp/product/tvupack/products/tvupack/
・スターコミュニケーションズ(株)
http://starcom.co.jp/tvu/
※参考販売価格は以下のオンラインショップより
・ePROSHOP
https://www.system5.jp/products/list2561.html
全体のコスト感としては以下のような感じと言えそうです
現場 :トランスミッター139万円(TM5001)xNセット(出先の数次第)
ウェアラブルカメラ6.5万円(FDR-X3000+ライブビューリモコン)xNセット(同上)
回線 :WiMAX+LTEが良さそう
中央拠点:レシーバー50万円(TX3000)x1セット
このシステムの良い所はトランスミッターを持っていくのはペーペーの素人でよく、大御所(名人)はレシーバーがある場所にドカッといればいいという事です。
つまり、名人は僻地への出張で時間を空費せず、多数の案件に対し、次々と神のアドバイスをし、現場のペーペー君をマニュピレーターとして利用して事を運べばよいことになり、名人がわざわざ現場に出向く従来の作業スタイルと比べて、名人という人材の稼働率を大幅に上げ、効率と安全性を向上させることが期待できるわけです。
優秀な人材の稼働率向上と優秀な人材の神のノウハウによる臨機の指示による現場作業の品質向上のダブル効果を考えれば、システムや回線への投資は安いものと言えるのではないでしょうか?
このシステムは一般的にはこのような用途が想定されているようですが、他にも色々アイディア次第で活用が可能でしょう。
例えば、
王道的な活用シーン
・放送局における現場からのリアルタイム中継
・イベント、セミナー等の様子のライブ配信
・鉄道、プラント等の保守における中央指令室からの指示
ほかにも活用できそうなシーン
・秘境的観光地の仮想体験と環境保護の両立(多くの人が立ち入ると環境が劣化するから)
・訪問介護における医師によるリアルタイムアドバイスの提供(どうせケアマネージャが行くのだから+αを)
・僻地における医療における要員確保の容易化(医師という名人の稼働率向上)
・公共インフラの設備点検時の要員確保の容易化
・ぞろぞろ大名行列のようにたくさんの参加者が出張する会議の経費節減(代表1名のペーペーだけでOK)
[アイディア]達人の神の手(ノウハウ)を現場に与えるためにライブ画像伝送システムで視野と音響を共有する
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システムインテグレーションというのはやくざなもので、毎回、世の中に1つしかないシステムを作っているものだから、設計不良も製造不良も大量生産品とは比べ物にならないほど高いものだと思います。
なんせ、1つしかないシステムな上に、単価が高いので、試作なんか無理、試験も本番システムそのものを使っている、稼働しても全く同じ検証環境もなし。 こんな状況ですから、何事も机上の空論、「手を入れる=壊れる」リスクの高いこと高いこと。
昔は一度作り込んだ業務システムに手を入れる事などまずない(というか怖いからしない)=塩漬けだったのですが、現在は
・セキュリティリスクが発生したから、対策パッチを適用しないといけない
⇒え~、パッチ当てて業務プログラムが動くかなんかわからないよ…
・積極的経営施策のために業務システムも迅速に改善しないといけない
⇒改善はいいけど、デグっても1コしかシステム無いよ? バックアップから戻し?
その間業務停止?
完全に同じ試験システムを持つ予算の余裕もなく、そのくせ短納期で達成すること=アジリティと勘違いして、机上の空論と類似システムでの検証だけで改修のめどを立てて、いざ、改修作業を適用すると、いきなりバグる。いきなりバグってくれればまだいいが、しばらくしてから、動作不良が発覚するともはやバックアップデータへも戻せない。というダメダメなことはよくある事です。
結局のところ、当初の想定で作った改修手順や試験手順は100%は役立たず、臨機の対応をしているという泥縄。 若年者が作業をしていると、臨機の対応などできないので想定外の時点でドボン。下手をすると、対処を間違え、さらに悪い結果を誘発する。
本来、完全に同じシステムを予備に持ち、改修も試験もそこで実施したうえで本番システムを改修すべきだし、本番システムそのものも正系/副系の完全二重で独立して改修、切り戻しもできる構成にしておくべきなのでしょうが、予算の制約、納期の制約で結局なにもないのが多くの現実。結局は名人芸に頼って、机上の空論レビューでカバーできなかった想定外事態に多かれ少なかれ臨機に対応してなんとかしのいでいるのが情報システムのお守(だと思っています)。
しかし、名人の数は少ない。 「怖いから、作業は必ず名人がする」という方針にすると、新人は育たない。名人と新人のコンビで作業させれば人件費がかかる。「弘法も筆の誤りだから」と名人も複数で対応するとさらに人件費がかかる。というドツボにはまり易いと言えるでしょう。
単に投入する人数分の人件費というだけでなく、複数の名人を同時に投入できるタイミングでないと作業ができないから、作業可能なタイミングが得られなくなり、効率がどんどん落ちる。 現場が遠ければ、名人が長時間ロックされてしまう。 結局どんどんコストが上がる。という事になってしまいます。
この問題を解決するには、現場が非熟練者だけでも、名人がバーチャルでついていられる仕組みを作ればいいわけです。
幸いにして、現代は高速モバイルネットワークがあり、ビデオカメラもHDや4Kといった極めて高精細なものがあります。
視野と聴覚を共有できれば非熟練者に名人が常時付き添って、適切な指示や助言を与えることができるようになるわけです。 そうすれば非熟練者でも作業ミスは減るし、作業品質向上のために、名人がわざわざ現場に出向き、移動時間のせいで効率低下を生むこともありません。
こういうイメージ。
実際に実現するために使う部品は以下のようなものが期待できると思います。
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必要部品
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◆送信側
画像入力装置(ウェアラブルカメラ)
(例1) Panasonic A500 4K ウェアラブルカメラ
http://panasonic.jp/wearable/a500/
参考販売価格=3.4万円(A500)
※仕様を見る限り、HDMI出力がないかも…
(例2) SONY FDR-X3000/X3000R 4K アクションカム
http://www.sony.jp/actioncam/products/FDR-X3000/index.html
参考販売価格=6.5万円(FDR-X3000+ライブビューリモコン)
HD対応画像転送システム(トランスミッター)
TVU Networks社 TVU One
※One以外にもサイズ等が異なるモデルあり
http://www.tvunetworks.com/products/tvu-one/
参考販売価格=139万円(TM5001)
※写真は TVU One
◆転送ネットワーク
データ転送用モバイルネットワーク
以下のいずれか
各種キャリア(dokomo, au, Softbank, Y! mobile, UQ WiMAX)が提供する回線
サービス(4G, LTE, 3G, WiMax, BGANなど)
インターネット
◆受信側
インターネット接続用ルータ
HD対応画像転送システム(レシーバー)
TVU Networks社 TVU Receiver TX3000/TX3200
http://www.tvunetworks.com/products/receivers/
参考販売価格=50万円(TX3000)
※写真はTX3200
レシーバー操作用モニター+キーボード
※ TVU Networks社 TVUシリーズの国内の販社は少なくとも以下の2社があるようです。
・NTT-AT
http://ngw.ntt-at.co.jp/product/tvupack/products/tvupack/
・スターコミュニケーションズ(株)
http://starcom.co.jp/tvu/
※参考販売価格は以下のオンラインショップより
・ePROSHOP
https://www.system5.jp/products/list2561.html
全体のコスト感としては以下のような感じと言えそうです
現場 :トランスミッター139万円(TM5001)xNセット(出先の数次第)
ウェアラブルカメラ6.5万円(FDR-X3000+ライブビューリモコン)xNセット(同上)
回線 :WiMAX+LTEが良さそう
中央拠点:レシーバー50万円(TX3000)x1セット
このシステムの良い所はトランスミッターを持っていくのはペーペーの素人でよく、大御所(名人)はレシーバーがある場所にドカッといればいいという事です。
つまり、名人は僻地への出張で時間を空費せず、多数の案件に対し、次々と神のアドバイスをし、現場のペーペー君をマニュピレーターとして利用して事を運べばよいことになり、名人がわざわざ現場に出向く従来の作業スタイルと比べて、名人という人材の稼働率を大幅に上げ、効率と安全性を向上させることが期待できるわけです。
優秀な人材の稼働率向上と優秀な人材の神のノウハウによる臨機の指示による現場作業の品質向上のダブル効果を考えれば、システムや回線への投資は安いものと言えるのではないでしょうか?
このシステムは一般的にはこのような用途が想定されているようですが、他にも色々アイディア次第で活用が可能でしょう。
例えば、
王道的な活用シーン
・放送局における現場からのリアルタイム中継
・イベント、セミナー等の様子のライブ配信
・鉄道、プラント等の保守における中央指令室からの指示
ほかにも活用できそうなシーン
・秘境的観光地の仮想体験と環境保護の両立(多くの人が立ち入ると環境が劣化するから)
・訪問介護における医師によるリアルタイムアドバイスの提供(どうせケアマネージャが行くのだから+αを)
・僻地における医療における要員確保の容易化(医師という名人の稼働率向上)
・公共インフラの設備点検時の要員確保の容易化
・ぞろぞろ大名行列のようにたくさんの参加者が出張する会議の経費節減(代表1名のペーペーだけでOK)
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