けせらせら

何事もなるようになるさっ♪

なっちん12歳

2015年07月08日 | 口唇口蓋裂の話
本日、なっちん 12歳になりました。
感慨深いものがありますね。

出産時刻は22:36。
その時刻を寝ないで待っていたなっちん。

「ママにひさしぶりに抱っこしてもらえば?」

というパパの提案により、22:36になっちんを抱っこしました。
…お、重い!!(笑)
抱っこっていうか、なんか、救助してる感があるんですけどっ!(笑)

なぁんてことをやって、おやすみーって子どもたちが寝ていったんですが、なんか違和感…なんだろ、この違和感…

って考えて、ようやく気づきました。

私、出産して、なっちんの産声は聞いてるんですが、対面してないんだった!
出産前に散々「生まれたら赤ちゃんを抱っこして写真撮る」とか「母乳出ないけどあげてみる」的な説明あったのに、産んですぐ、「赤ちゃん、ちょっと胸が苦しそうなんで、念のために小児科につれていきますねー」って言われて。
そのときtomyは出産疲れで朦朧としていて、赤ちゃんに会えないのかーって思ったのでした。

付き添っていた夫と実母は、23時くらいになっちんと面会し、口唇口蓋裂であるとの説明をうけ、同時にtomyにはまだ話していないってことも聞かされ、明日の朝、tomyになんと話せばよいのだろう…と考え、眠れぬ一晩を過ごしたのだと思います。

tomyはtomyで、産声を聞いているので赤ちゃんは生きている…はず、という希望を持ってはいましたが、万が一のことがあったらどうしよう!と、赤ちゃんの生死確認すらできないまま、悶々と悩み、疲れているのに心配で不安で眠れない一晩を過ごしたのでした。

tomyがなっちんと対面したのは、なんと、翌日の8:00過ぎでした。

なつかしいなぁ。

あの、不安で不安で、将来のことなんて全く見えなくて、「ママが笑ってないと赤ちゃんが不安になるよ」なんて言われたせいで泣けなくて、苦しくて、自分は世界一辛いんだと思い込んでいたのは、たった12年前のことなのね。

タイムマシンがあったら、あの頃の私を抱きしめて、大丈夫。なーんにも心配することなんてないよ!って言ってあげられるのに!

あっという間だったような、長かったような、12年間でした。

さっき、22:36に抱っこしたとき、なっちんに「産んでくれてありがとう」って言われたの。
ほんとは泣きたかったけど、なんか、我慢しちゃった。

その涙、今ごろ出てきてます(笑)

なっちん、私のところに来てくれてありがとう。
なっちんのママになれて、ほんとによかった。
なっちんのおかげで、たくさんのことを学んだよ。

まだまだ頼りないママだけど、これからもなっちんの笑顔のためなら何でもするから。
だから、一緒にたくさん笑おうね!

なっちん、12歳、おめでとう。