カッティングシートを貼り付けたら、ビジュアル面は完成です。
次の工程はクリア吹き。クリアを吹くことによって塗装の外側に膜を作り、傷などから塗装面を守ります。
でも素人的観点から見て、一番大事なのはなんと言っても艶ですね。クリアを吹くことによって、てらてらと光るフレームが手に入ります。

今回、塗装はラッカー系、クリアはウレタン系を使いました。塗料の違いについては詳しく解説しているサイトがたくさんあるので多くは語りませんが、「ラッカー→安い、弱い」「ウレタン→高い、強い」の捉え方で良いと思います。中間の「エナメル」という塗料もあるのですが、今回はコスパ重視、しかし大事なとこは押さえたい、ということでこの組み合わせになりました。
*追記
塗料は毒です。そしてウレタン系はラッカー系よりも毒度が上です。カラー塗装をするときは市販の風邪予防用マスクをしていたのですが、隙間が多く、案の定鼻の中が真っ黄色に。頭もちょっと痛くなったりしてたまりませんです。
ウレタンはそのさらに上を行くので気をつけなければなりません。
というわけで近くの金物屋へ。ちょっとグレードアップのマスクを仕入れてきました。
右下のよくあるマスクを装着後、真ん中のそれっぽいマスクを装備。最後にタオルで目から下をガチガチに覆います。本当はゴーグルもあれば安心なのですが、今回はまあ。
マスク一枚に比べると随分マシになりましたが、これでもニオイは感じました。つまり力不足ということ。これから塗装をされる方はさらなる高みを目指した方が安全だと思います。
*追記終わり
吹きつけ作業自体は今までと何ら変わらないので写真は割愛。
プラサフ、本塗装と幾度もの塗装を乗り越え、またそれが結構満足行く仕上がりだったものだから、楽勝だと踏んでいました。
ウレタンクリアを吹いて乾燥一週間、仕上がりは果たして。
おお!これは!
へえ!
うんうん!
なるほど!
あー、はいはい!
失敗、かな!
そのほかにもまあ、ザラザラしていたり泡が出てたり、タレまくってる箇所がいくつも。
大まかに分けて、
[1]ゴミの混入
[2]タレ
ですね。
こりゃあちょっと、やっちまったな感が漂うフレームの完成です!
まず[1]埃、ゴミの混入について。
敗因はウレタンクリアの性質について理解できていなかったこと。
カラー塗装に使用したラッカー塗料は、吹きつけ後わるとすぐに乾きサラサラした表面を作ってくれます。成分が揮発して硬化する性質上、薄い塗面ならすぐに乾いてくれるのです。
対してウレタン塗料は、揮発して硬化するのではなく化学変化で硬化するので、吹いた直後、塗面はとても粘着性が高く、ベタベタしています。長い時間ベタベタが持続するので、当然埃やゴミが付着しやすくなる。青空塗装なら尚更です。
クリアを吹く際は風の弱い日を選んだのですが、ウレタンの吸着力は凄まじく、空気中を漂うゴミをつかみ取り、それがザラザラの元になってしまったようです。ウレタンさんの欲しがり度を甘く見てはいけません。
次に、[2]タレですが、これは完全に僕の力量の無さが原因。
ラッカー系のクリアはすぐに乾くという性質から、艶を出すにはよほど厚く塗らないといけません。タレる直前まで厚く吹く、これがラッカー系クリアを吹くコツらしく、熟練者と初心者の差がものすごく出やすいそう。
対してウレタンクリアは、厚く吹かなくても輝く艶を出しやすく、初心者でもそれなりに仕上げられるというのが強み。そう、厚く吹く必要があまりない。
あまりないの。
それなのになんで?なんで二本分全て吹き切っちゃったの?
いえ、二本分吹いたのは良いんです。その方が塗面が厚くなるし、結果的に強くなるだろうし。
「時間を掛けて」薄く何度も重ね塗り、というのが鉄則の塗装(ラッカークリアは例外)。これを守らず、短時間で厚く吹いてしまった僕のモノグサが招いた失敗です。
というわけで最後の最後に失敗したフレーム塗装。とても良い経験になったと思います。何より面白かった。
ちなみに失敗失敗言ってますが、満足度は90%くらいです。かなり高い。
よく見れば粗が分かったりしますが、それを補うほどの艶。クリア吹きは大正解だと思います。
塗装にせよなんにせよ、「気にしない」というのが満足度向上の秘訣でしょうね。気にしないスキルの高さがものを言う。
ちなみに心配していたラッカー系塗料とウレタン系クリアの相性でしたが、おおむね問題ないと思います。ソフト99のウレタンクリア缶には「他メーカーのカラー塗料の上塗りには使用できない。」と赤字で書いてあったので心配していたのですが。
もっともまだ重ね塗りして一週間程度なので、長期的な影響があるかどうかは分かりません。いずれにせよ塗料メーカーは揃えた方が無難なのは間違いないと思います。
塗装編はひとまず完結。これより組み立てに入ります。とはいっても他人任せなんですが……。
いよいよ「ロードバイク」として活躍できる日が近づいてきました。
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次の工程はクリア吹き。クリアを吹くことによって塗装の外側に膜を作り、傷などから塗装面を守ります。
でも素人的観点から見て、一番大事なのはなんと言っても艶ですね。クリアを吹くことによって、てらてらと光るフレームが手に入ります。

今回、塗装はラッカー系、クリアはウレタン系を使いました。塗料の違いについては詳しく解説しているサイトがたくさんあるので多くは語りませんが、「ラッカー→安い、弱い」「ウレタン→高い、強い」の捉え方で良いと思います。中間の「エナメル」という塗料もあるのですが、今回はコスパ重視、しかし大事なとこは押さえたい、ということでこの組み合わせになりました。
*追記
塗料は毒です。そしてウレタン系はラッカー系よりも毒度が上です。カラー塗装をするときは市販の風邪予防用マスクをしていたのですが、隙間が多く、案の定鼻の中が真っ黄色に。頭もちょっと痛くなったりしてたまりませんです。
ウレタンはそのさらに上を行くので気をつけなければなりません。
というわけで近くの金物屋へ。ちょっとグレードアップのマスクを仕入れてきました。

マスク一枚に比べると随分マシになりましたが、これでもニオイは感じました。つまり力不足ということ。これから塗装をされる方はさらなる高みを目指した方が安全だと思います。
*追記終わり
吹きつけ作業自体は今までと何ら変わらないので写真は割愛。
プラサフ、本塗装と幾度もの塗装を乗り越え、またそれが結構満足行く仕上がりだったものだから、楽勝だと踏んでいました。
ウレタンクリアを吹いて乾燥一週間、仕上がりは果たして。





失敗、かな!
そのほかにもまあ、ザラザラしていたり泡が出てたり、タレまくってる箇所がいくつも。
大まかに分けて、
[1]ゴミの混入
[2]タレ
ですね。
こりゃあちょっと、やっちまったな感が漂うフレームの完成です!
まず[1]埃、ゴミの混入について。
敗因はウレタンクリアの性質について理解できていなかったこと。
カラー塗装に使用したラッカー塗料は、吹きつけ後わるとすぐに乾きサラサラした表面を作ってくれます。成分が揮発して硬化する性質上、薄い塗面ならすぐに乾いてくれるのです。
対してウレタン塗料は、揮発して硬化するのではなく化学変化で硬化するので、吹いた直後、塗面はとても粘着性が高く、ベタベタしています。長い時間ベタベタが持続するので、当然埃やゴミが付着しやすくなる。青空塗装なら尚更です。
クリアを吹く際は風の弱い日を選んだのですが、ウレタンの吸着力は凄まじく、空気中を漂うゴミをつかみ取り、それがザラザラの元になってしまったようです。ウレタンさんの欲しがり度を甘く見てはいけません。
次に、[2]タレですが、これは完全に僕の力量の無さが原因。
ラッカー系のクリアはすぐに乾くという性質から、艶を出すにはよほど厚く塗らないといけません。タレる直前まで厚く吹く、これがラッカー系クリアを吹くコツらしく、熟練者と初心者の差がものすごく出やすいそう。
対してウレタンクリアは、厚く吹かなくても輝く艶を出しやすく、初心者でもそれなりに仕上げられるというのが強み。そう、厚く吹く必要があまりない。
あまりないの。
それなのになんで?なんで二本分全て吹き切っちゃったの?
いえ、二本分吹いたのは良いんです。その方が塗面が厚くなるし、結果的に強くなるだろうし。
「時間を掛けて」薄く何度も重ね塗り、というのが鉄則の塗装(ラッカークリアは例外)。これを守らず、短時間で厚く吹いてしまった僕のモノグサが招いた失敗です。
というわけで最後の最後に失敗したフレーム塗装。とても良い経験になったと思います。何より面白かった。
ちなみに失敗失敗言ってますが、満足度は90%くらいです。かなり高い。
よく見れば粗が分かったりしますが、それを補うほどの艶。クリア吹きは大正解だと思います。
塗装にせよなんにせよ、「気にしない」というのが満足度向上の秘訣でしょうね。気にしないスキルの高さがものを言う。
ちなみに心配していたラッカー系塗料とウレタン系クリアの相性でしたが、おおむね問題ないと思います。ソフト99のウレタンクリア缶には「他メーカーのカラー塗料の上塗りには使用できない。」と赤字で書いてあったので心配していたのですが。
もっともまだ重ね塗りして一週間程度なので、長期的な影響があるかどうかは分かりません。いずれにせよ塗料メーカーは揃えた方が無難なのは間違いないと思います。
塗装編はひとまず完結。これより組み立てに入ります。とはいっても他人任せなんですが……。
いよいよ「ロードバイク」として活躍できる日が近づいてきました。
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こんな方法があるなんて全く知りませんでした。
そんなディープな世界を垣間見ることが出来て本当に楽しかったです。
出来れば組み上げも出来るだけ御自身でチャレンジして欲しいですが、
ここからは「安全」であることが最優先の領域になると思うので、仕方ないことなのでしょうね。
本当にお疲れ様でした。
ちなみに愛車の名前なんぞ、考えていますか?
次の更新も楽しみにしています。
最後は少し残念でしたが・・上手。
やはりパーフェクトには中々いかない。
だって自転車屋でもやりませんもの。
ビルダーもやりませんからね。
気にしないスキル
完成車を3m離して見ればわからないです。
他人はもっと遠くから見ます。
あとはどんな完成車になるのか・・楽しみです。
ええ、ええ!長いような短い一ヶ月でした。
もうすぐ……もうすぐだ…と自分に言い聞かせて幾年月。ついにですよ。でもまだ小ネタ入れて引っ張る予定ですが(笑)
僕も塗装をする前は「とてもとても」なんて思っていたんですが、やってみると案外…という感じです。案ずるよりなんとやらを身をもって実感できましたよ。
ちなみに自転車の名前は「あっ、お先どうぞ(ゼエハアしながら)号」です(笑)
>mbo-さん
ありがとうございます。
「他人はそんなに近くで見ない、近くで見るのは自分だ!だから気になる」という意見を見かけましたが、他人が近くで見ないならこれ幸いです(笑)それよりも愛着が凄まじいですよ。
早く日の下を走ってみたいですね。写真も撮りまくりたいです。