先日、練習をしていると「ブレーキをかける時に後方確認が上手くできなくて」と話されるので「危ないから見なくていいですよ」と言ったら「えっ」となったのです。

このケースはよくある話しなのですが、多くの方が免許を取得する時に教習所で教わった気がすると話されます。
では、何故後方確認が必要と思いますか?と問うと「後続車に迷惑をかけないようにと教わりました」とかえってきます。
「不必要にブレーキをかける事がありますか?」と聞くと「いいえ」となります。
必要なブレーキをかけるのに後方確認をする意味はなんなのでしょうか?
かけ方なのでしょうか。
後続車がいてもいなくても、常にブレーキは丁寧に必要に応じてかけているはずです。
後続車がいるかいないか、くっついているから等の理由でブレーキのかけ方に違いがあったり、かけるのをやめるという選択は存在しないはずです。
前方に飛び出しを発見したが、後続車がいたのでブレーキをかけるのをやめたりはしないと思います。
後方確認よりも大切な事は、その状況の中で一番丁寧なブレーキ操作を常に行う事ではないでしょうか。
前方の状況に応じて必要なブレーキをかけているわけですので、後ろの事は後ろの車に任せる方が安全だと思います。
これは、免許取得時の坂道発進でも同じ光景に出会います。
坂道発進をする時に後方を確認する方がいるのです。
しなくていい事を告げると、多くの方が、もし車が後ろにいたら下がると危ないからと言われます。
後続車がいるかいないかで、下がっていいとかダメとかの問題ではなく、絶対に下がってはダメなのです。
絶対なんてないという声が聞こえそうですが、もちろんです。
なので時に失敗して事故となる方もいる訳ですが、後方確認して後続車がいないから下がってもいいという気持ちで発進していたら、後続車がピッタリくっついて止まった時に緊張して失敗しかねないのです。
現在、坂道で下がるのはマニュアル車だけと言われますが、このところマニュアル車にも防止装置が付きはじめ、坂道で下がる車を見かける事はほとんどなくなりましたが。
本当に確認したいのは、スタート時の後続車ではなく斜め後方からのバイクや自転車なのですが、この確認を完璧に行うのは難しく、スタート時の速度の上げ方等で防衛する他ないのです。
確認が多くなると目標からの視線移動が多くなり、正確な車両誘導ができなくなります。
ふらつきの多い方の運転する車に乗ると、本当に必要なのかな、と思われる確認の姿に出会うのです。

確認作業の断捨離はフジドライビングスクール東京で
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます