ひかりとしずく(虹の伝言)

勉強会や講演会、上映会のレポートなど主に載せています。

香港・象潟書簡

2012-05-15 | 季刊誌なな色メールより
8年前ご主人の中国勤務の為に香港へ移り住んでいった友人との最近のメールのやりとりを紹介します。(仮名にしています。)

>まさみさんへ    2012/1/4
家では時間がなくて、そっけない返信ばかりになってしまっていたでしょう。ごめんなさいね。
ご主人、いつからこっちですか?もう来てる?4月からかしら?

瞑想の会のこと、教えて欲しいです。畑は今もまたやってる?ご主人と離れての生活、淋しいですね。
でも、かんちゃんのことを考えると、教育面でも健康面でも今の日本では、帰ってきて!というのは言いたくても言えません。

以前に、近くにシュタイナー学校がなくてがっかりしていた私に、道子さんに学校での教育を受ける自体がシステムにない貧しい国に比べて恵まれているんだと言われて、賛同できなかった事があったのね。そのときは上手くいえなかったんだけど、最近、オランダ人と結婚して、オランダ社会に生きて日本との違いを本にしているリヒテルズ直子さんの『祖国よ、安心と幸せの国となれ』という本を読み、私の言いたかった事がはっきりしました。

日本の教育は今“楽しい発見”“知識欲を刺激するもの”ではなく、上から押し付けられたものなんです。日本の仕組みからそういうものとなっている。本当の民主化がなされていない、庶民は意見を持っていても、なかなか発言できない。

勿論、全く教育制度がないなんて、子どもが大事にされていない国よりはいいと思いますが、だからといって日本で子どもが果たして大事に扱われているかというと、そうは思えません。資本主義のターゲットに他ならないではないですか。物を次々欲しがるような社会が周りを取り巻いています。

今度のなな色メールには、資本主義社会のことを私なりに書きたいと思っています。まさみさんも久しぶりに瞑想会のことか何か書いてくれないかしら?



>ともよさん    2012/1/16  
メールどうもありがとう。夫は3月中に秋田へ帰任予定です。
なな色メールとても楽しく拝見しました。皆さんいろんなことに興味が深く文章も上手ですね。感服しました。
ただ私個人的には、Iさんの「神さまにお任せする」という内容に一番心惹かれました…。私も去年の311以来、同じ心境だからです。野呂美佳さんの言うように、もうあとは「おまけの人生」かもと思ってます。自分の力では、もう限界がある。香港に残ることを決めたって、ここにはすぐそばに世界で一番危険と言われてた大亜湾原発がある。爆発すれば香港は終わり。

畑には311以降行ってません。畑の場所は中国との国境近くで、つまり大亜湾原発のすぐそばなんです。もしかしたら、一昨年私が白内障になった一因がそれかもと思ってます。瞑想会も、就職活動を始めてから休止中です。永住権取ったって、すぐ仕事につけるわけではない。年齢もあるだろうし、そもそも長年専業主婦だったしね。まあ旧正月後(1月末~2月初め)が年間で最も求人が増えるそうなので、ねばり強くがんばるつもりです。
少しだけラッキーなことがあって、夫の帰国後も、今のマンションに6月まで住めることになりました(会社が家賃補助してくれる)。そのあとは、さらに原発から遠くて安いアパートを探し、2013年からはかんたを(香港内では)原発から最も遠い中学へ入れる予定でいます……なんだか思考の中心に常に原発がある感じですね。

教育については、シュタイナー教育、なんてぜいたくなことをしていたんだろうって思います。今はもう、かんたが一人前に普通に成長してくれさえすれば何でもいい。だっていつこの地球が終わるかもわからないのに。今の子たちに未来はないかもしれないのに。だから毎日ご飯を食べることができて、子どもを大事にかわいがってあげて、子どもが幸せで健康なら、そして人として最低限の教育をしてあげられればもう贅沢は言わない、そんな心境です。
まずは仕事探しです。 へんな暗いメールになってしまってごめんね。またね。



>まさみさんへ   2012/1/17
そうですか、仕事探しは大変ですね。瞑想会のこと、具体的に教えてもらえると嬉しいです。


>ともよさんへ    2012/1/19
野呂さんが、「一般民衆は、原発推進派(やイルミナティ?)の支配する今の社会で何とか生き延びさせてもらうか、またはそれとは無関係に自然と対峙するような生き方か、どちらかしかありません」と書いてた気がするけど、ひびきの村でシュタイナー教育をやってる人たちは、まさに後者でしょうね。

瞑想会は、かんたのクラスメイトのお母さん(香港人)に誘われて入りました。主催者(先生)はまだ30代の香港人女性で、ふだんは中医学の看護士として働いています。毎月2回土曜の夕方2時間、場所を借りて開催。誰でもいつでも参加できて、費用は場所代300円だけ。大体いつも30~40人位集まるようです。

基本は、床に座り、仏教の簡単なお経を皆で声を合わせて大きな声で唱え続けます。たとえばオン・マリ・パミ・ホンとか(チベット仏教の「オン・マニ・パメ・フン」の広東語バージョンだと思う)。でも「自分のしていることは宗教とは関係ない。オン・マリ・パミ・ホンは宇宙の言葉だから、宇宙と自分の心を同調させるために唱えるのです」と先生は言っています。あとは先生の講話と、時々気功も教えてくれます。

ただ座って瞑想するよりも、声を出し続けたほうが集中しやすいというのはあると思う。なんだっていいんだと思うけどね。心の平和を得るために長く続けられることなら。それは人それぞれよね。うちの夫にとっては釣りが瞑想みたいなものだろうし、ジョギングとか芸術することが瞑想の人もいるでしょう。

夫が帰任になりそうで私はどうしたらいいか悩んでいた昨年秋頃、先生が真正面から受け止めてくれたのがありがたかった。
「Everything is changing. Only changing is eternal」「日本へみんなで帰ってもいいし、別れてしばらく暮らすのも良いものですよ。今はskypeもあるし。あなたがどんな心持ちで暮らすかが重要です。心配しながら暮らせば、それはしんじに伝わる。心配しないでね。」と言われました。

元気でね。まさみ


>まさみさんへ   2012/1/20
早速、瞑想会のこと、教えてくれてありがとう!チベット仏教か。興味あります。
私は、ヨガの後の瞑想時に疲れてて寝ることも多いんだけど、夢うつつに見たシーンが、たいすけが赤い手袋を雪のある木の枝に投げて届かなくて他の子と騒いでいるところを見たと思ったら、帰ったらみきとから「来て来て!」って連れて行かれ、手袋を投げたから取りたいといわれてビックリしました。見えた!って感じ。

宇宙と繋がるのは、レイキのワークが私のやりかたかな?でも、瞑想とは違う・・・。

いよいよ、日本は瓦礫をあちこちに移そうとしていて、放射能が拡散されるから、困ったモンです。


>ともよさんへ   2012/2/15
メールありがとう。こちらは旧正月休暇中で、うちは最後の(?)家族旅行していたので返事が遅れてごめんね。(旅行といっても、夫が働いている中国の地方都市に滞在しただけですが)
近未来が見えたなんてすごいね! そういう能力が必要な時代になってきたというのもあるのかな。

さて、木下さんブログにも時々コメントしてる平沼百合さん(米国医師)のブログ内で、こんなの見つけました。

ラマ・ジョディ・バーノン「チェルノブイリから学んだこと」
私のソビエト人の同僚の中には、チェルノブイリ事故後の放射線汚染以来、寿命が短くなった子供達の世話をしている人達がいました。
子供達は、結晶洞窟のように作られた塩の部屋で一定の時間を過ごしました。 その地方固有の薬草が使われました。 白血病で死んでいく子供達には、骨を強くし、内分泌系のバランスを取り、血球数を上げるためにヨガが処方されました。 チェルノブイリ事故前は、ロシアの子供達の骨と体は強く、髪の毛はふさふさして輝きがありました。 しかしチェルノブイリ事故後は、子供達の髪の毛が薄くなり、腕と足が弱く、骨が大変脆くなっているのを見てショックを受けました。 チェルノブイリ事故の余波である色々な病気になる子供が多く、15歳まで生きられたら幸運だと思われていました。
ある医師達とヒーラー達のグループは、そのグループの子供達に良い結果をもたらしていました。 興味を持って話を聞いてみました。 彼らは、近隣で汚染されたスカンジナビア諸国と一緒に開いた環境についての会議の事を話してくれました。 近海の魚、牧草を食べる乳牛、そして土地、川や湖への汚染の事や自分たちが吸う空気の事、そして地球自体の事も心配だったということなど、全てについてです。それから、放射線の影響をどうやって打ち消したのか、秘密を教えてくれると言いました。 私は、この奇跡的な要旨をしっかり聞き取ろうと、座っていた椅子から身を乗り出しました。
彼らは、 放射線は、光であり、高い波動で振動するのだと言いました。 瞑想、祈り、ヨガ、重い物を食べない事、神を信仰して愛すると言う、スピリチュアルな修行により、自分達の細胞の波動の振動数を放射線の波動の振動数と同じ所まで上げて、放射線の有害な影響を打ち消す事ができたと言うのです。 彼らは、ニコニコと笑って、喜びに満ちてさえいました。
ロシア人の医師の一人が言いました。 「実は、私達は、放射線をスピリチュアルなガイドとして使っているのです。 放射線のために、私達は、毎日の一瞬、一瞬を、もっと完全に意識的に過ごさねばなりません。 もしもネガティブな思考を持てば、私達の体の細胞の波動の振動数が下がり、放射線に影響されやすくなります。 もしも怒ったり、批判的になったりしたら、私達の細胞は、低い振動数の波動になり、病気になります。 もしも気持ちが軽くなれば、私達が光になり、放射線の光とひとつになります。」 
彼らは、微笑みました。 「放射線が私達のスピリチュアル修行なのです。」
すばらしいね・・・。またメールします。 まさみ



不思議な話でしょうか。スピリチュアルな面から見ると今、人間の生き方が問われているのだと思います。

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1 コメント

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スピリチュアルな思想 (ポルカ)
2012-05-25 22:38:43
今、祈りと瞑想(カトリックでは観想といいますが)を暮しのメインとしている私にとって、ある医師たちとヒーラーたちのグループの話がとても響いてきました。
“放射線はスピリチュアルガイド、修行の目標”極陰性の放射線に対抗して極陽性の高いスピリチュアルな宝を手に入れる、これぞ陰陽の原理を生かす生き方!
この世に失望することはない、災いを福としていけばいい。
放射線  ⇔  ミカエル線(私が名付けた極陽線)、深く思いめぐらしています。
香港のM・Oさんにくれぐれもよろしく伝えて下さい。

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