神様が”いざなぎのみこと”と”いざなみのみこと”に国つくりをするように命じました。
二人は神様からもらった天沼矛(あめのぬぼこ)という槍で下界をかき回しながら、引き抜いたときに垂れた雫でできた島が”おのころ島”といいます。
二人はおのころ島に降り立って、最初に作った島が淡路島です。(古事記)
と、前置きが長くなりましたが、そこをご理解いただかないと話が先に進まないので、少々お付き合いの程お願い申し上げます。
その淡路島にある”伊弉諾神宮” ここは国造りや他の神様をつくり終わった、”いざなぎのみこと”が天照大神に跡目を譲ったあと、余生を過ごされた場所だそうです。
ここは”いざなぎのみこと”と”いざなみのみこと”をお祀りしています。

先ずはお参りを。
ちょうど、境内では結婚式の準備がされてました。

ここの参詣は初めてではないのですが、再訪した理由は、見逃していたこのモニュメントを見たかったからなのです。
伊弉諾神宮を中心に見立てると
東・・・伊勢神宮 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
西・・・海神神社 豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
南・・・諭鶴羽神社 速玉男命(はやたまおのみこと)
北・・・出石神社 天日槍命(あめのひぼこのみこと)
夏至日出・・・諏訪大社 建御名方神(たけみなかたのかみ)
夏至日入・・・出雲大社 大国主命(おおくにぬしのみこと)
冬至日出・・・熊野那智大社 (熊野)速玉男命(はやたまおのみこと)
冬至日入・・・高千穂神社 高千穂皇神(たかちほすめがみ)
天岩戸神社 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
この位置関係と、お祀りされている祭神を眺めて面白いと感じるのは、わたしだけ?
【ワンポイントうんちく】
冒頭に”おのころ島に降り立って・・・”って書きましたけど、このすぐ近くにも”おのころ島神社”があり、”いざなぎのみこと”と”いざなみのみこと”をお祀りしています。
でも実は沼島にも”おのころ神社”があったりします。この沼島の島の形も諭鶴羽山(ゆずるは)から見ると、ちょうど勾玉の形に見え、勾玉の穴にあたる場所に沼島の”おのころ神社”があります。
また世界遺産で有名な熊野の神様は、平安の頃に大分日田の英彦山から四国の石鎚山、そして諭鶴羽山へ伝わり熊野へと渡っていったそうです。
そんなのを思うと、熊野那智大社と諭鶴羽神社の祭神が一緒だったりするのが面白くありません?
おのころ島の位置も諸説あって、淡路島からすぐ近くの沼島説や、家島説があって、そこを巡りながらいろいろ妄想するのも面白いですよ~
伊弉諾神宮
淡路市多賀740
0799-80-5001