一目惚れ

さて、この日のメインイベント、中華街でのランチにやっとこぎつけました。私はランチのために行く店を最初から決めていました。先日書いた、関帝廟で大喜びしていた弟が来たときも一緒に行ったお店「菜香（さいこう）」です。
中華街のお店はどこもとても美味しいのですが、私は特に菜香の料理が好きです。四川の辛い料理が苦手なもので、広東料理の菜香が好きだということもありますが、何と言っても点心が美味しい！　フカひれ蒸餃子、蒸クレープ、焼ビーフン、大根もち…、あと何食べたっけか？　デザートの杏仁豆腐は覚えてるけど…。

菜香で満腹になった後、今度は中国茶を堪能できるお店に行きました。中国茶専門の喫茶店「茗香閣（めいこうかく）」。普通にお茶するだけの感覚なら値段はお高めですが、珍しい中国茶を本格的に味わえるのですから、このお値段は納得できます。
オーダーしたお茶によって使用する茶器が違い、私がお願いしたお茶には、おままごとの道具みたいに小さな茶壷に小さな茶杯、茶壷からからお茶を移す茶海、お茶の香りを楽しむための聞香杯がセットされていました。
香り高いお茶をまずは鼻から楽しみ、奥深い味わいを舌で楽しみます。
そしてこのお茶のセットが運ばれてきたとき、一目惚れをしてしまったのです！　茶器に！

茗香閣の隣には「緑苑」という中国茶と茶器の専門店が併設されています。茗香閣を出て立ち寄ると、そこに一目惚れをした桃柄の茶器がいるではありませんか！　本当は茶杯と聞香杯のセット（1,500円）を買おうとしたのですが、かねちゃんが「こっちの方が絶対お得ですよ！」と言うので見ると、茶壷と茶杯×６のセット（3,000円）がありました。で、迷った末に買っちゃったのが3,000円の方です。

早速日曜日に「一目惚れ茶器」でお茶を淹れてみました。
か・可愛い…。
でもこの小さな茶壷でそのまま茶杯にお茶を淹れると、細かな茶葉が出てしまうので、やっぱり茶漉しと茶海が必要です。
「え～？　茶海を買いにまた中華街まで行くのぉ～」と、自分で自分に文句をたれつつ、『夕飯に食べた刀削麺、また食べに行こうかな～』と、ニタニタしてしまうのでした。