家もなし店もなしマイナスからの出発

被災してから1週間目までは片付けに追われ、その後1週間目までは途方に暮れる中真備の自宅通い。なかなか現実と向き合う事が出来ず。
3週間目になるとテレビの報道も少なくなり真備町だけ取り残された感じがしだし、被災された周りの人達も仕事に行き出す中、職も失った私達は何も出来ずにただ避難場所の実家でただただボーっとしてました。
髪の毛は白髪混じりでボサボサ。気分も落ち込み何も考えたくない状況。
気分転換に散髪と毛染めでもしに行こうと安い散髪屋さんへ２人で行きました。
そこで働く人達の活気あるれる姿、接客、特にシャンプーがとっても気持ち良くて感動でした。
帰りぎわに思った事。お店をしてから24年目になった私達はお客様に対しておごり高ぶりがなかっただろーか？
人の仕事を観て沢山感じる事がありました。
どうせゼロからのスタート。いやマイナスからのスタート。今一度初心にかえり仕事に対して考え方を変えようと思った私は近くの散髪屋さんへバイトを申し込みに行きました。
被災して何もないんです。生活これからしていかないといけないので雇って下さい。
心よく引き受けて下さったお店へ1から基本から学びたいとバイトを始める事にしました。