９／２９…津野親忠の命日です。

　一日遅れてしましましたが、４１１年前のこの日（厳密には旧暦だからもう少し後かもしれないが）、岩村寺にて元親三男・津野親忠が亡くなりました。同じ日に弟の盛親は家康に詫びを入れるために浦戸を発った日でもあります。

　亡くなると言ってはいますが、盛親により殺されたと言っても過言ではありません。最期は一体どんな想いだったのでしょうか？親忠の周りにいた供廻りは盛親に差し向けられた者達を相手に一戦を！と進言しますが、親忠は静かに死を受け入れた…。長宗我部家の将来をこの時、観たのかもしれません。
　家や国が残るかどうかの瀬戸際にいたずらに論議を重ねて時期を失し、さらに藤堂高虎と通じている己を殺そうとする。幽閉され実権のない兄を殺したと遅かれ早かれ藤堂を通じて家康にもたらされる事は想像できうるのに…兄殺しを口実に家を取り潰される可能性もあるのにそこまで考えが至らない弟とその重臣達。明らかに父・元親が生きていた頃と様変わりした家中に絶望したのかもしれない。もう長宗我部家は長くない、そう悟ったなら…家臣がバラバラになり、それまで築き上げた家と国が亡くなるのを目の当たりにするくらいなら…まだ自分自身の知っている土佐の姿を目に焼き付けたままで死にたかったのかもしれない。
　いずれにしても、悲しい歴史です。

　親忠が切腹した岩村寺…香美市にある津野神社は今も静かに佇んでいます。この小さな社の下に親忠は眠っていると伝わります。周囲に住まう方々は津野神社の謂れや誰が祭られているかすら知らない方がほとんどです。でも神社の中に飾られた、津野町の花踊りの写真は色褪せていますが、非業の死を遂げた最期の領主への想いは伝わってきます。
　
　９月に！と意気込んでいた檮原町行きは残念ながら休みとスケジュールの詰まり方でいけませんでしたが、来月こそは、行きたいと思います…。親忠の位牌を収めた祠を何とか見つけてお参りしたいです…。



　

　＞茶己様
　すみません、遅ればせながら９月は休みの都合が全くつかず（これでもかと言わんばかりに平日休みが金曜日に集中(T_T)）、しかもブログにその旨を書かずにごめんなさい…。１０月なら何とか行けそうです…。とはいえ、１０月１５日・１６日は関ヶ原に行きますので、この辺りの週は無理ですが…。はい、『島津の疾風』（と東西武将隊）を目当てに久々の一人旅です（笑）。