アオの国から~徒然日記~

TRPG&ゲーム感想・日々の感想・映画&アニメ&漫画感想・歴史(主に長宗我部関係)等、私的趣味の気の向くままに。

一週間ぶりだな…更新…(汗)

2006-07-28 17:31:01 | 映画
本日イラストは似てないのを承知で先日水曜日に観て来た『バルトの楽園(がくえん)』より、ヘルマン=ラーケ君。従軍時は水兵さんだが、ジャーナリスト志望。いや、色々と可愛かったねん、この子。ただ、”ヘルマン”の名前の第一印象がよろしくなかったわ…(苦笑)。ブレカナのダメダメ国王と同じ名前と言うのが…(爆)


21日に更新して後は今日まで音沙汰無しでした…。いや、書きたいことは色々あったんですがね、病み上がり直後に職場の夏祭りとか、5日連続勤務等で実質疲れ切っていました…。
復帰直後の21日は「無理しないでね。」等心配されていたのですが、翌22日は夏祭り…。とにかく朝からばたばたしていて、誰も心配してくれないし、私も「疲れた」という暇無し…。早番で通常なら16時終わりの所を夏祭りだから、祭り終了後のテント畳み等にも参加しなきゃならないので終ったのは21時前…。次の日も早番で7時には職場に入っていなきゃならない。次の日の24日は遅番で昼から出勤だが、終了が23時…で、25日は早番…

限界来ました…(爆)。起きた途端、眩暈が激しく、まともに立てない状況に(苦笑)。たぶん、色々あって貧血だと思われます…(笑)。
とにかく、職場に電話して遅刻する旨伝えましたさ。その後主任から電話掛かってきて「休む?」と聞かれましたが、眩暈マシになってきてたし、時給パートに一日欠勤は6000円の損なんだよ…タダでさえ水疱瘡で二週間休んでいたのに…と、1時間半遅れで出勤、遅れた分だけ働いたさ…。つか、1時間半のサービス残業はざらですから、うちの職場。

その分、26日から29日までは休み多し。公休夜勤公休公休の並びですから。夜勤の時は昼間が空いているので仮眠とるとしても休みみたいなものですしね。26日はシネコンが水曜レディスデイだから、映画ハシゴしようと思いましたが、結局昼過ぎまでゆっくり寝てました。で、上記18時30分からの『バルトの楽園』の1本だけ観てきました。


『バルトの楽園』…第一次世界大戦に日本は日英同盟を結んでおり、同盟によって中国の青島に駐屯するドイツ軍5000に対して30000の兵力を投入、戦闘は短期間で決着がつき、青島近隣を含めて約4700人のドイツ投降兵=捕虜を国際条約に基づき収容する事になりました…。日本全国12ヶ所(後に6ヶ所に統合)に振り分け収容したのですが、その中で唯一、地元住民との交流を行い、住民達も「ドイツさん」と呼んで親交があったのが徳島に置かれた「坂東俘虜収容所」。その収容所長である松江豊寿氏を中心に描かれた映画である…。

正直、観て良かったと言える作品でしたv勿論、映画として挿入されたエピソード等もありますが、捕虜であっても同じ人間として信頼し、プライバシーや最低限になるけれど自由も保障する松江所長の人となり。松江所長がいたからこそできた交流であり、信頼関係。
イラストにあるヘルマン君は最初、久留米の収容所にいたのですが、大人数部屋でプライバシーは無く、衛生面も南京虫や鼠が這い回るほどの酷い状況。ドイツ人将校が改善を訴えても「お前達は負けて死ぬ事を選ばなかった恥さらし。捕虜の分際で口答えするな!」と暴力は日常茶飯事。坂東に移される時にはヘルマン君は次はどんな地獄が待っているのかと絶望したくらいの酷い状況。でも、これが戦勝国で捕虜を扱う者達の本音ではなかろうかと。最近でもイラク戦争でのアメリカ収容施設で行われていたイラク人捕虜の扱いが酷いモノであると暴露されているし。
でも、松江所長は違い、収容所施設の中に様々な建物を建設していた。収容棟は全て個室でプライバシーの保護はされていて、衛生面も毎日掃除を行う等徹底しており、食事も自分達でパンを焼く製パン所、収容所内で発行する新聞社屋(編集や取材は全部ドイツさん達。収容所外での取材も憲兵が着いてゆく事で許可が下りた)も建設、印刷機械まで捕虜達が製作するのも認めている。欧州人にしては珍しい綺麗好きなドイツ人が風呂場を創る事も許可、何より凄いのは酒場の設置(笑)。勿論、ビールやソーセージを作ることも許可してます。同じ人間として最低限の生活の保障、祖国の為に戦った彼らを粗雑に扱う事はできないという信念。軍部の上層部と対立してもそれをやり遂げようとする姿にただただ感服でした…。あ、パンを焼いたり、建物建てたり、掃除とかは全部ドイツさん達が自分でやっておりましたよ(笑)。ヘルマン君もだんだん松江所長に心を開いてゆき、ジャーナリスト志願を松江所長がしると、新聞社を紹介、カメラマンとして働き始める。

とまあ、長々書きましたが、堅苦しいばかりの映画ではありませんよ~?時々挟まれるユーモアも楽しいですv松江所長が自転車乗るんですが、曲がり角の度に一回自転車を降りて方向転換するシーンとか(笑)。収容所から出て、海辺まで遠足にドイツさん達が行ったりとか。もちろん、監視はついていますが、地元の漁師や子供達と遊んだり、食事したりと和やかなシーンも気持ち良いですv
ヘルマン君は折鶴を教えてくれた藍染工場の少女と恋仲になったりv(←もう!!そこまで言うならドイツに連れて帰れよ!!ヘルマン!!と叫びたくなった…)
あと、目に焼きついたのが、ドイツの敗戦が決まり、「もう捕虜ではなく、君達は自由だ。」と松江所長が宣言すると、憲兵達も銃剣を置き、肩を抱き合ってドイツさん達と笑いあったり。
捕虜といえど、違いを互いに認識し、それを尊重しあえば信頼が生まれ、そこから新たな友情が生まれる。それが結局は人類愛と言うものになるかもしれない…。生まれた国は違っても、同じ人間なのだからできないはずは…無い。
とても、いい映画でした…v


でも、理屈で判っていても難しいのが異文化の理解と認識なんだよなぁ…それが中々できないから未だに宗教関係の戦争とか起こっているのよね…(汗)

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