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放免祝い

2015-11-05 21:21:46 | うんちく小ネタ
 暴対法が出来る前の昭和60年代までは刑務所に入って出所してきたら盛大な放免祝いをしてもらえたものである。



 その頃の放免といえば刑務所の前道路で各組の代紋入りの提灯持って一列に並んで、出迎えに来てくれた他組織の組員に「ごくろうさんです。」と大声で挨拶する。



 時間が来て刑務所の門から服役していた人間が出てきたら出迎えの人たちに



「僭越ながらお出迎え頂いたご一統さんに一言ご挨拶申し上げます。本日は、ご多忙中にもかかわりませず早朝よりお出迎えに参集して頂き心より感謝致しております。」





「その上、ご過分なるご祝儀を頂き重ねてお礼申し上げます。私5年6月と僅かな刑務所生活ではありましたが、こうしてみなさまの前に無事復帰することができました。」



「今後は○○組のため強いては親分のため一命を投げ打って任侠道に邁進して参る所存でございますので諸先輩方におかれましては宜しく、



ご指導ご鞭撻のほどよろしくおねがいして甚だ簡単ではございますが本日お出迎えいただきました皆様へのご挨拶に変えさせていただきます。



 などとちっとも簡単ではない挨拶をしてみなさんから祝福してもらう。



この後、事務所に帰ってからも親分や君の人間が方面祝いをしてくれる。こんな光景は昭和時代までで平成の今は絶対にお目にかかれない。



 それだけに、今の若い人はかわいそうとも言える。当時の組員は刑務所の門の前で大勢のヤクザから出迎えを受けたので、この時点で



 ああ、刑務所に行って良かったと心から思ったものである。時代が変わって今は放免もないから。張り合いがない。



 何が言いたいのか分からなくなったので今日はこのへんで失礼します。

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