まだまだ先と思っていても、気づけば目の前に迫っている。そんな事って意外と多いですよね?!
早いもので、平成最後の日になっていました!
平成が昭和のポジションになるなんて、まだしっくり来ません。
そんな中、連休を利用して地元に帰省しています。
地元の小学校にはシンボルとなるヤシの木があります。
遠くからだと、ひょろっとしたヤシの木が心許なげに佇んでいるように見えるのですが、ちょっと近づいてみるとおやおや?これはだいぶ大きいんじゃないの?!と焦ります。
このヤシの木の大きさ、後ろに見えているメタセコイアにも負けていません。
メタセコイアは生育が早く、かなり大きくなる木として有名な種です。
ちなみにメタセコイア、化石としてしか見つかっていなかったものが結構最近になって再発見されたという生きた化石です。
現代では世界中に広がり、よく目にするようになりました。
それで、
母校のヤシの木ですが、来歴を調べてみれば1910年(明治43年)に戦艦出雲の乗組員だった軍人さんがマレーシアのペナン島で手に入れた種?の中から唯一育ったものだそうです。
1910年というと、前年まで伊藤博文が生きていたり、二年前に清の最後の皇帝愛新覚羅溥儀(あいしんかくらふぎ)が即位してたりする時代です。
南国気分なヤシの木の樹齢がゆうに100年をこえていると気づき、今更ながらおどろかされます。
小学校の校舎移転に際しては色々な大人の事情で伐採の危機にあったそうですが、
それを乗り越え現在の場所に植え替えられて奇跡的に根付いたそうです。
さらやな調べてみればこのヤシの木、
日本では一般的にフェニックスと呼ばれる種だそうです。
移植に際しては再着は無理と言われていたヤシの木。
そんな難局から蘇り、
もうすぐ終わろうとしている平成を含め、明治→大正→昭和→平成、
そして令和へと5世に渡って静かに風にそよぎ続けております。
有名なソメイヨシノの寿命は大体60年くらい(ちなみにメタセコイアは、恐ろしく長寿)と言われておりますが、この木種の寿命は少し調べてみましたがよくわかりませんでした。
いつまでこの姿を見ることができるか分かりませんが、変化の激しい現代にあって、昔と変らずある姿に人は心の安穏を覚えるのかもしれません。
卒業から20数年経ちますが、改めて、穏やかに励まされる気持ちに気づく日でした。
あと、よくよく見ると背景に建造物がなさすぎますね。
最後にお知らせです。
令和元年最初の診療日は
5/2㈭となっております。
連休明けの診療日は
5/7(火)となっております。
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