野老の里

奥武蔵をメインに日帰りの山歩きを中心としたブログです

山の思い出 過去編 2008年8月10日大岳山から御前山

2016年08月09日 | 山の思い出 過去編
(レンゲショウマ)

7月に続いて過去編を更新しました。大岳山を歩いたのはこのときが初めてでした。御前山はこのとき以来ずっと歩いていません。大岳山から御前山を目指すルートは雰囲気が良いのですが、この記録でもわかるように御前山が結構大きな山なので、どうしても二の足を踏んでしまうんですよね。今度は奥多摩駅から歩いてみようかなぁ…。あと今回は写真がつまらないなぁと思います。今も大して上手くはないですが、花の撮り方とか道や山頂の撮り方とか本当に酷い。なので文章メインでご覧ください。いつもどおり文章は当時書いたものをそのまま載せています。


2000m未満の山々が連なる奥多摩は、その高さとは裏腹に山深い雰囲気を備えた山域である。その中でも三頭山・御前山・大岳山は奥多摩三山といわれ、その間を繋ぐ縦走路は奥多摩主脈縦走路として多くの登山者を迎え入れている。今回はその内の御前山と大岳山を登ることにした。御前山・大岳山共に多くの登路を持っているが、今回は御岳山までケーブルカーで登り、レンゲショウマを楽しんだ後、大岳山・御前山に登り、奥多摩湖へ下るという贅沢なコースを歩くことにする。御岳山へは昨年の梅の花見に行った際に登っており、今回もケーブルカーを使って時間を短縮する。山頂駅を降り、前回は左手もゲートを潜って直接山頂へ向かったが、レンゲショウマの群生地へは更にリフト脇の道を登っていくことになる。レンゲショウマの群生地は山の斜面にあり、花見に行く場合には運動靴などの歩きやすい靴が良いだろう。群生地を抜けるとリフトの山頂駅に出る。

(御岳山のケーブルカー)


(如何にも観光地の雰囲気)


(紫陽花が多い)


(レンゲショウマ)

リフトの山頂駅脇の展望台は絶好のビューポイントで、青梅の街から日の出山までを見渡すことが出来る。リフトの山頂駅の前を過ぎると林間のアップダウンの少ない登山道になる。登山道の先には御岳ビジターセンターがあり、そこからは舗装路が続く御岳の宿坊街となっている。今回は宿坊街を真直ぐ抜け、神社裏のスロープを歩きレンゲショウマを眺める。神社から大岳山へは神社下の石段から近道を通ることが出来る。この近道は中腹をトラバースする細い道なので足元には注意。近道を下ると神社前からの道と合流する。

(リフト駅の辺りから)

 
(8月だけど紫陽花)


(宿坊街を抜ける)


(古木)


(茶屋街)


(御岳神社近くのレンゲショウマ)


(御岳神社)


(宿坊街を望む)

合流先から少し歩くと長尾平への分岐に差し掛かる。時間に余裕があれば長尾平へ寄りたいところ。長尾平にはトイレがあり、その先のヘリポートからは宿坊街と鍋割山方面が見渡せる。東屋のある展望台からは日の出山がよく見える。先程の分岐に戻り、ここからはロックガーデン経由と鍋割山経由が分かれるが今回は鍋割山へ寄ることにする。ロックガーデンとの分岐は「天狗の腰掛杉」なる大杉の所で鳥居を潜るルートが鍋割山へのコースとなっている。

(長尾平)


(マツムシソウ)


(長尾平からの眺め)


(天狗の腰掛杉)

鳥居をちょっと過ぎると東京都の浄水場脇を通り過ぎるが、ここからは天気が良ければ本仁田山を眺めることが出来る。登山道は上り基調となり根が張り出してやや歩き難い道となっている。途中道が細くなっているところは鎖が付いているが、上りでは使わなくても安全に通れるであろう。急な上りを登りきると左手にお社が見えてくる。この付近が地形図上の奥の院である。お社脇から山頂へも行くことができるようになっているようである。今回は道が分からず先へ進む。巻き道を行くと尾根道に合流し奥の院への道が分かれている。この尾根道から奥の院へはわかりやすいだろう。ケルンから先は急な上り坂で適当に上り詰めると広い山頂に出る。山頂には小さな社があり北側は天気が良ければ御岳の宿坊街が見渡せそうである。また青梅市の設置した二級基準点があり、近くの木には「男具那ノ峰1070m」というプレートが括りつけてある。

(鎖場の道)


(奥ノ院である男具那ノ峰のプレート)

尾根道に戻ると歩きやすい道が続く。やや急な上りを登ると鍋割山(1084m)。山頂は樹林に囲まれた展望の無いピークで広い小平地になっている。ここからは地形図上には無いものの、大楢峠への道が北に向かって延びている。大岳山へは道なりに下っていく。両脇に笹原が茂る緩やかな登山道が続き、二級基準点のある1067のピークの先ではロックガーデンからの道が合流してくる。しばらく緩やかな上りを行くと石がゴロゴロした急坂となる。ここからは大岳山の中腹をトラバースしながら上る道となり、途中鎖や梯子が次々と現れるようになる。それほど急な道ではないが、南東方面が切れ落ちているので滑落には注意。

(鍋割山)


(笹原の茂る道)


(霧が出てきた)


(岩がゴロゴロした道となると傾斜が急になる)


(鎖場)


(大岳山の山頂部を巻いていく)

小平地に辿りついた所が大岳山荘。現在も使われているのかはわからないが、昔ながらの山小屋だけでなく小奇麗な建物が建っているのも見える。大岳山を巻く道はこの大岳山荘脇の道を進むが、今回は鳥居の立つ神社脇を登っていく。神社から先はこれまでよりも遥かに急な上り坂となる。15分ほど登ると大岳山頂(1266.5m)。天気が良ければ富士山が綺麗に見えるそうだが、今日は真っ白で何も見えない。

(大岳山荘)


(山頂への入口 霧に閉ざされた道が神秘的)


(大岳山頂上)

ちょっと休憩を取って御前山へ向かうことに。御前山方面への下りは非常に急で危険なルートである。自信の無い人は大岳山荘へ戻って巻き道を行くほうが賢明だろう。巻き道と合流すると笹原が茂る緩やかな道に出る。この道は奥多摩主脈縦走路と言われ歩き易い道になっている。ここから鋸山へは長い平坦路になっており、途中のピークは巻いたり登ったり(中岩山1100mと書かれた道標もある)する。鋸山へは縦走路を左手に見送って急坂を登っていく。鋸山(1109m)は樹林に囲まれた広い山頂である。ここからは北に鋸尾根を下って奥多摩駅に出ることが出来る。

(大岳山から御前山方面への下り ここは下りだと難しい)


(奥多摩主脈縦走路 気分の良い所だけど、良い写真がない)


(中岩山)


(鋸山)

鋸山から御前山への下りは大岳山と同じく急で危険な斜面となっている。鉄梯子を下りやや急な斜面を下ると縦走路に出る。車道が横切る地点が大ダワ(994m)。ここには水洗の綺麗なトイレがある。トイレの後ろのフェンス際が縦走路になっており、途中取り壊された避難小屋の基礎が残されている。ここからはこれまでと異なりアップダウンがきつい道となる。途中鞘口山(1142m)、クロノ尾山などの小ピークを越えると道が緩やかになる。木段が現れると御前山までは15分ほどで到達する。御前山避難小屋への道を見送り、木段を登ると御前山(1405.0m)山頂である。

(大ダワの標柱)


(トイレがある)


(かつて避難小屋があった辺りか?)


(この辺りも良い道 だけどあまり記憶に残ってない)


(鞘口山)


(クロノ尾山)


(山頂近く かなり霧が濃い)


(御前山頂上)

広い山頂は樹林に囲まれ展望はない。ここから先はサス沢山まで展望はない道である。御前山から大ブナ尾根を緩やかに下ると惣岳山(1341m)に着く。ここからは小河内峠への道が分かれている。サス沢山への道は最初こそ緩やかで広い道だが、直ぐに急な下り坂になる。途中何度か踏み跡が薄くなるが、道標に従えばおそらく大丈夫。鉄塔の立つ広い小平地がサス沢山(940.0m)である。鉄塔脇は奥多摩湖を見下ろす展望地となっている。最後の展望を楽しんで奥多摩湖へ下りる。ここからの下りは長い上に斜面も急なので事故の無いようにじっくりと下りる。下界が一部見えるようになればあと一息。下りきると奥多摩湖の周遊道路に出る。バス停へはダムの上を歩いていく。夏場ということもあってかコースタイムをオーバーして奥多摩湖のバス停に着いた。

(惣岳山)


(広い道 この辺りは緩やか)


(ユリ)




(よく整備されているが傾斜は急)


(鉄塔脇から奥多摩湖を望む)


(サス沢山)














(奥多摩湖の様子)


(奥多摩駅)

DATA:
御嶽駅(西東京バス)ケーブル下(滝本駅)(御岳登山鉄道)御岳山駅9:12~9:30御岳ビジターセンター~9:49御岳神社~9:57長尾平~10:11天狗の腰掛杉~10:42男具那ノ峰~10:57鍋割山~11:38大岳神社~11:52大岳山~12:51中岩山~13:07鋸山~13:20大ダワ~13:47鞘口山~14:02クロノ尾山~14:41御前山~14:59惣岳山~15:46サス沢山~16:28小河内ダム(奥多摩湖)(西東京バス)奥多摩駅

地形図 武蔵御岳 奥多摩湖

トイレ 長尾平 大岳山荘 大ダワ 小河内ダム

バス 西東京バス 御嶽駅~ケーブル下 280円  奥多摩湖~奥多摩駅 350円
    

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