時のしずく

COCCOのフォトダイアリー

夏の日 2014 (栂池の花々)

2014年07月21日 01時00分28秒 | 植物

北アルプスの栂池・白馬八方に、高山植物の花を撮りに行ってきました。

お天気が悪くって、昨年のように美しい山や空の写真は撮れませんでしたが、お目当ての高山植物の花々は雨に濡れて、しっとりした表情で、晴れた時とは違った美しさを見せてくれました。

昨年より約1週間ほど早かったのですが、たった1週間なのに咲いている花の様子がだいぶ違っていました。高山植物は地上の植物より咲き急ぐのを実感して、一層愛おしさが増しました。

雨の中、山道を歩くのは正直きつかったですが、1年ぶりの花たちに服の汚れなど構わず、すごい格好で写真を撮ってしまいました。 

 

 

今年の栂池自然園はベニバナイチゴやコイワカガミ、ベニバナイチヤクソウが真っ盛りで、昨年よりたくさんのピンク色系の花々が迎えてくれました。

タカネザクラもちょうど満開で、今年2回目の花見ができるなんて思ってませんでしたので、幸せな気分になりました。(昨年はたった1輪だけ残っていて、その1輪に感激したのです。)



そのかわり、昨年すごい迫力で咲いていたコバイケイソウは本当に寂しい限りでした。3~5年に1回、花のピークを迎えるそうなので、むしろ昨年がラッキーだったのですね。

それに、ニッコウキスゲもヒオウギアヤメもオタカラコウも少なかった。(これらの花はこれから咲きだしそうです。蕾をたくさん見ました。)神様が「贅沢を言っちゃ~いけないよ。」と言っているようでした。

それから雨だと、ワタスゲはまるで雨に濡れた猫のようで、こればっかりは晴れているほうがだんぜん綺麗です。チングルマの果穂もワタスゲほどではないけど、ふわふわ感がなくなって、やっぱりこれも晴れのほうが綺麗♡



ここに載せた以外にもたくさんの花の写真を撮りましたが、雨の中の撮影は難しくって、ブログに載せてもいいと思えるのはこんな枚数だけでした。

水滴をもっときれいに撮るとか、暗い中で花弁の色を綺麗に出すとか、そんなことがうまくなりたいです。


 

そう、忘れられない事件もありました。

2日目は、午前中、早いペースで自然園を廻って一旦山小屋に戻りました。

夕方、再入園したのですが、ほんの15分くらい歩いたとき、私の前を行っていた若い女性2人が道なりに曲がって藪で見えなくなったとたん「きゃっ」っと言って、急に戻ってきました。

『熊でした!!!』 

私は姿は見ていませんが、藪でごそごそいう音は聞こえました。 夕方は熊も餌を探してうろつくので、出会うことが多いらしいです。

熊も人間が怖いのだから、そういう時はそっとその場を立ち去ったほうが良いらしいのですが・・・。

それにしても、熊よけの鈴くらいはつけておくべきでした。反省です。 

「あ~、怖かった!」


 

◆栂池に向かうバスの車窓から 

◇北アルプス遠望


◇青木湖




◆栂池自然園で

◇ウラジロナナカマド


◇キヌガサソウ

 

◇リュウキンカ

 

◇タカネサクラ

 

◇ミズバショウ

 

 

 

 

 

◇ニッコウキスゲ

 

◇シラネアオイ

 

◇マイズルソウ

 

◇雪渓

 

 

◇風穴 

 

 

 

◇オオヒョウタンボク

 

◇チングルマ

 

◇ワタスゲ(濡れた猫たち)

 

『帰り道』 ◇コバイケイソウ 

 

 

◇栂池ヒュッテの夕暮れ

 

 

◇朝の雲

 

◇ベニバナイチヤクソウ

 

◇テングクワガタ

 

◇イワイチョウ

 

◇カラマツソウ

 

 

 

◇ハクサンチドリ

 

◇自然園の夕

 

 

◆白馬八方にて

 

 

 

 

 


 ◆塩の道

◇塩の道も少し歩きました。塩を運んだ昔に思いをはせて歩く?母です。老人会は嫌いだそうで、ハイキングクラブに入っています。

百体観音



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