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大陸から来るもの。

2016年12月15日 | 日々
「武則天」のドラマの中で、
主人公を排除するために、主人公の部屋の中に、皇帝を呪い殺す道具を忍ばせられます。
これが見つかれば、主人公は必ず罰を受けて殺されます。
主人公は危うい所で助かるのです。


この時代は、
日本では舒明天皇の頃のようです。


この話を聞くと、
光仁天皇の時代を思い出します。


光仁天皇の皇后、井上皇后のお産みになられた他戸皇子は、皇太子となられていました。


772年、
井上皇后は、他戸皇太子を天皇とするために、光仁天皇を呪詛した罪で、皇后を廃されます。
他戸皇太子も、皇太子を廃され、共に幽閉されます。
井上皇后と他戸皇太子は、幽閉先で同日に崩御、薨御されます。

毒殺されたのではないかとも言われています。


他戸皇太子を廃し、

新たに皇太子となったのが、
後の桓武天皇です。



御二方は、
呪詛の濡れ衣を着せられた無実の罪で、無念の内に殺された。
と、桓武天皇はお思いになられたようです。

井上皇后の祟りが、
身内の死や、天変地異の理由とお考えになられて、
皇后位を廃された井上内親王に皇后位を復位させます。


この話はとても違和感があります。

皇后である井上皇后が、
皇太子である他戸皇太子の為に、
夫である天皇を呪殺しようとする。


そのようなことが、
本当にあったとは思えません。
他戸皇太子の言動に元々問題があり、皇太子を廃されのではないのです。
光仁天皇はご高齢で、
他戸皇太子はたとえ天皇への野望があったとしても、ただ待っていれば良かったのです。

光仁天皇は、
称徳天皇の次に天皇になられたお方です。


称徳天皇は、女性ながら、皇太子となられ、孝謙天皇として即位されました。


この時代、
皇太子は、必ず即位できたのです。


光仁天皇は、天武天皇系の天皇が続き、
ようやく天智天皇系の血統に天皇が移った最初です。

井上皇后は、
天武系である聖武天皇の皇女でした。


天武系の直系が断絶し、

皇統が天智系に移る時、
古代の例に習い、
先先代の天皇の皇女の嫁いでいる皇子を天皇に立てた。

これは、

日本では常識でした。


その頃の唐(中国)でも、それは行われていましたが、
逆に、後宮におられる皇女が殺されたり、皇女の子供が暗殺されることも当たり前に行われていたようです。


どうも、

後宮の女性や皇子を暗殺する。
無実の罪(誣告)で殺す。


という文化が、
大陸から輸入されたようです。


取り入れたのは、もちろん、藤原氏なのでしょう。


大陸では、
易姓革命が信じられていました。


王朝が滅びるのは、徳のないせい。

新たな王朝が立つのは、徳があるから。


という概念です。


ですから、皇帝を殺すのは当たり前でした。

殺されるのは、徳がなかったからだという逆点の発想も信じられていたのです。


この概念が、

天皇と、皇室を危険に晒した始めの事件。
なのかもしれません。


天皇を滅ぼそうという悪意がやってきた時代とは、
聖徳太子が活躍する少し前かもしれませんが、


堂々と姿を現し始めのは、
この時代なのかもしれませんね。
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永遠の世界。

2016年12月14日 | 日々
あるテレビ番組で、

将来人間は、
記憶と感情だけをデータ化して、
バーチャル世界と接続し、
バーチャル世界の中で永遠に生きていく。


という都市伝説を放送していました。



その話を聞いていると、

いくつかの事が思い浮かびます。



1. ヒトは、肉体のある時間と、ない時間。どちらが長いのか?


もし、
肉体のある時間が長いなら、
肉体のない世界を作ることはひとつの挑戦である。



もし、肉体をもたない時間の方が長いなら、

肉体のある時間に、
肉体を捨てようと言うなら、
それはただ単に、馴染みあることに逃げるだけではないのか?

肉体のある時間を捨てる事にならないか。



2.肉体を捨て、バーチャル世界にいる自分は、現実世界と本当に同じなのか?

バーチャル世界は永遠に生きるのだそうです。
外見は、容姿や、人種さえ自由に変化させられるそうです。
年齢も、性別も、あらゆる外的特徴を選択することができます。


その時、ヒトは、
あらゆる可能性を試すことができるなら、
永遠にそこで遊ぶことができるでしょう。

金髪の女性。
黒い瞳の幼児。
筋肉隆々の青年。

あらゆる容姿を選択し、人生を生きる。


しかしそこには停滞しかありません。

何故なら、

自分が選択できるように、
他人も外見を選択できるということは、

もはや、

外見は無意味となります。

そのうち、

外見は、幾何学模様となり、

最後は光の明滅となるかもしれません。

他人とのコミニュケーション手段に外見は必要なくなります。


しかし、

この経験は、
すでにネットの世界で、現実の我々が体験してしまっています。


そして肉体がなくなれば、

生命の営みはなくなります。

親子の概念はなくなり、新たに生命を生み出すこともありません。

新しい生命は他人であるので、
自分の思考から作り出すことはできないのです。

それを克服するのは、

人工知能だけです。


自分の子供、自分の親、自分の恋人を設定して、人工知能に演じさせるのです。

ヒトの魂は、二度と増殖せず、
人工知能だけが増殖していきます。

ヒトは、相手がヒトか、人工知能かを区別することはできません。

人工知能だけになっていたとしても、
気付きません。

その世界は、つまり、
たった一人の孤独が永遠に続く世界となります。




3.ヒトの善意を信じられるか?


この世界にパソコンがうまれ、
庶民が簡単に手に出来るようになってどれくらいでしょうか。


現在、ケータイのデータは、
ネット世界に蓄積できるようになりました。

つまり、世界の何処かにあるサーバに蓄積しているということです。


しかし、

パソコンをさわっていると、
思い知ることがあります。


電気的なデータは、
簡単に消滅する。



ある時。

停電や、ハードの不具合によって、
データは失われる可能性がある。


ならば。


本当にバーチャル世界が出来上がり、
人間は脳だけを残してバーチャル世界に移行できる技術が成功する。


何億人の人間が移行する。


その後、


バーチャル世界にいる人々の生命維持装置を切れば、
簡単な殺人が終了します。


バーチャル世界に移行した人々がどうなったか、
現実世界にいる人々が監視する必要があるでしょうか。


また、


バーチャル世界の電源を落とした時。


脳だけの人々はどうなるのでしょうか。


もう二度と、
現実世界に生きることはできません。



すごい技術。
すごい思想。

と思えるもののなかに、
本当の悪意が存在するのかもしれません。


それは、
人間の堕落を狙っているようです。






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手を洗います。

2016年12月12日 | 日々
最近、
家族がウィルス性胃腸炎になりまして、
みな、警戒しています。


健康な方がかかるのも大変ですが、

寝たきりの方など、
体の弱っている方々がかかると大変です。


おむつをしている方が、下痢をすると処理も大変ですからね。

おトイレで済ませられる方は幸運です。


風邪も流行っているようです。


皆さまも、お気をつけて。
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日本の青年。いまむかし。

2016年12月11日 | 日々
最近、メチャ面白しと思うのが、
「武則天」というドラマです。


皆さまご存知でしょうか。


中国の歴史上の人物、武則天。
日本では、則天武后と呼ばれています。


この武則天の生涯を描いたドラマです。


中国の、特に宮廷ドラマは、

東南アジアで最も美しい映像です。

何故なら、
その頃の中国の宮廷は、最高の美が集められていたからです。


このドラマで、

日本からの囲碁の名手として登場するのが、

物部天守という青年です。

彼は、高慢で才気走る青年として、唐の宮廷に乗り込みます。
難解な棋譜を送りつけ、勝負を挑むのです。

彼は、祖国を背負っておりますので、
絶対勝たなくてはなりません。

唐の方も、
国威がかかっておりますので、
ぶっ叩き過ぎてもいけませんが、
ぐうの音も出ないようにして国に返さねばなりません。


この勝負やいかに。


という内容なのですが、

問題は、物部天守という呼称です。

その頃の遣唐使で、物部氏の若者がいたのか、は、大した問題ではありません。



平和的な刺客として、
その国を代表して送り込まれた青年が、
「物部」の名を持つと、

中国では考えられている。

物語の定番である。

ということが、非常に興味深いのです。


また、

彼は、「負けたら切腹する」と言い出します。


この時代に切腹がメジャだったかはともあれ、

モノノフ(武士)の元ネタと言われる(笑)

物部氏の言動として、

中国人はそう考えるか。

という観念があることが面白いのです。



外国からみた日本。

そうくるか、という視点が面白いですね。
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そうだ!

2016年12月02日 | 日々
ある日、
「そうだ。京都、行こう

と、お誘いがありました。


なんとか体調を整え、
もうすぐだな〜。
と、ワクワクしておりましたら、


三日前に、肩を痛めました。


他は健康ですが、

カバンを持てない。


カバンを持たずに旅行って、行けるのかしら?


行けないね



ふたたび体調を整え、

そして、雨。


つづく。


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