今回はかなり毛色の違う話題となります。何しろ携帯ゲーム機ソフトのお話ですので。あととても長いです。
詳しくない方には少し難しい内容となるかも知れませんが出来るだけ解り易くなるよう努力致します。
ちなみに今回のブログを書いているのは砥取家店主ではありません。身内の一人です。
二度目があるかは解りませんが今後とも宜しくお願い致します。
今回話題にするのは2010年12月1日に株式会社カプコンから発売された「モンスターハンターポータブル 3rd」です。
モンスターハンターポータブルとはプレイステーション・ポータブルという携帯ゲーム機用に発売されたハンティングアクションゲームです。
かなり有名な作品ですので二十代から三十代前半の方であればやった事はなくとも名前くらいは聞いたことがあるかも知れません。
「モンスターハンターポータブル 3rd」とはそのシリーズの最新作と言うことになります。
ゲームの内容はプレイヤーの操作するハンターが様々な武器や道具を駆使して巨大な怪物と戦い討伐するというとてもシンプルなものです。
自分以外の友達とも一緒に遊ぶ事が出来るという携帯ゲーム機ならではの要素が大変人気を博しました。
むしろ博し過ぎて気が付けばシリーズ累計1000万本出荷なんていう途方もない数字を叩き出した文字通りのモンスタータイトルです。
最新作の「モンスターハンターポータブル 3rd」は発売日の2010年12月1日から2011年1月5日の僅か一カ月で400万本の出荷を突破しています。
ちょっと信じられない数字ですよね。一本6000円近くするゲームソフトがたったひと月で400万本ですよ。その経済効果は馬鹿に出来るものではありません。
私は自他共に認める無類のゲーム好きなのですが、実はモンスターハンターポータブル(以下MHP)シリーズは今回の3rdが初プレイとなります。
理由は色々とあるのですが話が逸れるので割合するとして、とにかく私は今回このMHP3をプレイしてとても驚いた事がありました。
それが今回のブログの主題です(前置きが長くなりましたが)。
このMHP3というゲームはハンターであるプレイヤーが自分より遥かに強大なモンスターを相手に死闘を繰り広げるゲームです。
まさしく死闘です。私達の祖先が石槍片手にマンモスを追いかけ回していた時代の様な呑気な狩り等ではありません。
怪物は恐ろしく生命力が高くかつ凶悪なので自分を狩りにくるハンター達に容赦なく反撃してきます。
咬み付かれたり踏み潰されたりするだけならまだ可愛いもので、平気で炎を吹いてきたりどうかすれば雷すら落としてきます。
そんな怪物相手にハンターは剣や槍、ハンマーや弓矢といった極めて原始的な武器で立ち向います。
ハンターはとてつもなくしぶとい怪物を何度も何度も剣で斬り付け、槍で突き、ハンマーで殴り付けます。
でも、こういった内容のゲームは実はそれども目新しい物ではありません。どこにでもある物です。むしろ大半がそうと言えるかもしれません。
そんな中でこのMHPシリーズが異色であったのは「斬れ味」という概念をゲームシステムに盛り込んだ事です。
刃物は使えば使うほど刃こぼれを起こして切れ味が鈍る。これは現実であれば当たり前の事です。
しかしゲームの世界でその概念を再現しているものはそう多くはありません。何故ならそんなシステムを導入したって「面倒臭いだけ」ですから。
ゲームの世界くらいずっと切れ味の鈍らない刃物を使えたっていいじゃないですか。研ぎを楽しむのは現実だけでいいのです。
でも、MHPシリーズはそこに敢えて「斬れ味」という概念を導入しました。
怪物を斬り付ければ斬り付けるだけ切れ味が鈍るようになりました。切れ味が鈍れば当然の事ながら怪物への攻撃も効果的ではなくなります。
ちょっとくらい効果的でなくなるだけならまだしも最終的には「どうあっても怪物を倒せない状態」にまで刃物が劣化してしまいます。
これはもうプレイヤーの技量の高さとか工夫でどうにかなるレベルの話ではなく、もう絶対的に覆しがたいルールなのです。
テレビゲームという物にあまり馴染みのない方にはピンとこないかも知れませんが、私はこの事に大変驚きを覚えました。
それまでのゲームであれば単純な使用回数や制限などで表現していた要素を、極めてリアルかつ切実な「斬れ味」という概念で表現したからです。
単純に数字で表現する「使用回数」ではなく妙に曖昧に表示される「斬れ味」なのです。これは本当に面白い。
日々怪物と戦うハンターにとって武器の「斬れ味」の問題は非常に重要な課題です。
故にハンターは自分の使用する武器の「斬れ味」を確保する為に周到な準備をしなくてはなりません。
一体どうするのか? 答えは簡単です。
研ぐんです。砥石で。
何とこのMHPというゲームは、劣化した武器を砥石で研いで「斬れ味」を確保するのです(ちなみにちゃんと天然砥石です)。
これはもうとんでもない事です。
おいちょっと待てそんな事は当たり前だろうとおっしゃる方もいるかも知れません。
確かに過去にも砥石が登場するゲームはあるにはありました。その効果だって「劣化した刃物を修復する」という点でまったく同じです。
でもそれらはここまで切実にゲームシステムに盛り込まれてはいませんでした。
大抵どうにかなるんです。わざわざ砥石で研がなくても。
そんな面倒臭い事をしなくても、きちんとゲームはクリアーする事が出来ました。
しかし、このMHPシリーズはそういうわけには行きません。
「斬れ味」の鈍った武器で幾ら攻撃をしても怪物は全然へっちゃらです。びくともしません。いつまで経っても倒せません。
ですのでハンターの皆さんは「斬れ味」の鈍った武器を砥石で研ぎます。
砥石はすぐそこのお店に並んでいますが、大半のプレイヤーは自前のピッケル片手に採掘をしに行きます。
一生懸命ピッケルで採掘をして砥石を入手し、その砥石で丹念に武器の手入れを行います。
そうして鋭い「斬れ味」を確保する事によって初めて安定した狩りが実現し、ゲームをクリアーする事が可能になるのです。
極端な事を言えば、砥石がなくてはMHPというゲームはクリアー出来ません。
そんなゲーム、私はこれまで一度も出会った事がないです(多分これからも生まれないでしょう)。
それくらいこのMHPシリーズにおける砥石の存在は異色なのです。
小さな事をさも大げさに語っているように聞こえるでしょうか。確かにそうなのかもしれません。
でも私は砥取家を通じて、そして砥取家以前の土橋砥石製造所を通じて、現代日本における天然砥石の立ち位置というものを肌で感じてきました。
いまどき毎日台所の包丁を砥石で研いでいる方なんてほとんどいません。床屋でカミソリ砥を使用している所なんて少数派でしょう。
このブログを見て下さっている方の中には、もしかしたら鉋は研ぐけど包丁はどうでもいいから研がないなんて方もいるかもしれません。
でもそれはわりと普通なんです。ぜんぜん珍しい事じゃない。
仕事や趣味で天然砥石に、研ぎという文化に身近触れている皆さんにもそれなりの実感があるかと思われますが、
普通の人は砥石なんてそもそも存在すら知らない場合がほとんどです。
それが現実です。どうしようもない事です。そういう時代に今日本は突入しているのです。
だって、そうでなければうちはもっと儲けていてもいいはずです。ばんばん飛ぶように売れていていいはずです。
でもそうはならないんです。少数派とはそういう物なんです。だからこそ当店が日本でほぼ唯一の製造採掘を行っている販売店なのですから。
例えば私が自分の職業を誰かに尋ねられた時に「天然砥石の採掘、製造販売をしています」と説明しても大半の人は「?」という顔をします。
私が「ほら、包丁とかを研ぐアレです」と言っても下手をすれば通じません。だからそういう話をする度に私はわりと困ります。
そもそも砥石という物を知らない人にいかに砥石を説明するのか。本当にこれは難しい。
文化という物は本人が知らず知らずの内に身近に接していてこそ初めて肌に染みつく物です。
テレビや本で聞きかじっただけの知識では文化になり得ません。
小さい時にお母さんが台所で毎日包丁の手入れをしていたとか、お爺さんが田んぼで使う草刈り鎌を何本もピカピカにしていたとか、
そういう日常に根ざした些細な出来事の積み重ねがあってこそ文化は肌で感じられる物になります。
そうして初めて「天然砥石の採掘、製造販売をしています」「ああそうなんですか。どれ、それじゃあ私も一本」となるのです。
でも今の日本で一体どれだけそんな光景が残っているでしょうか。私はあまり楽観的な視点は持てません。
だからこそ今回のお話に繋がります。
MHPはただのゲームです。それを遊ぶプレイヤー達は実際に砥石に触れているわけでも、刃物を研いでいるわけでもありません。
全ては仮想世界の中のお話、画面の向こう側の出来事です。それを実感と言うのはおこがましいかもしれません。
でも、それでもMHPシリーズを遊ぶプレイヤーは、毎日身近に砥石という物に触れているんです。
疑似的であっても簡易的であっても、間違いなく刃物を研いでいるんです。
MHPシリーズは主に中高生から二十代を中心とした層に爆発的に売れました。そして今やその世代は社会的にも自立していく年齢となっています。
シリーズ累計の出荷本数は1000万本以上です。リピーターを除いた最少人数で計算しても400万人の若者が天然砥石で刃物を研いでいるんです。
研ぐだけでは飽き足らず、自分からピッケル片手に掘りに行ってたりすらします。
そして、それらは極めて日常的なルーチンとして全国400万人のプレイヤーの生活に染みついています。
趣味とか仕事とかそういう視点ではなく、ただ必要だからそうしているんです。
どうですか? こう考えてみるとかなり凄いことだと思いません?
だからMHPシリーズを一度でも遊んだ事のある若者に対してなら、
「天然砥石の採掘、製造販売をしています」
「てんねんといし?」
「ほら、モンハンのアレですよ」
「ああ! あれ作ってるんだ!」
となるわけです。だからって「どれ、それじゃあ私も一本」となるかは知りませんけれども。
詳しくない方には少し難しい内容となるかも知れませんが出来るだけ解り易くなるよう努力致します。
ちなみに今回のブログを書いているのは砥取家店主ではありません。身内の一人です。
二度目があるかは解りませんが今後とも宜しくお願い致します。
今回話題にするのは2010年12月1日に株式会社カプコンから発売された「モンスターハンターポータブル 3rd」です。
モンスターハンターポータブルとはプレイステーション・ポータブルという携帯ゲーム機用に発売されたハンティングアクションゲームです。
かなり有名な作品ですので二十代から三十代前半の方であればやった事はなくとも名前くらいは聞いたことがあるかも知れません。
「モンスターハンターポータブル 3rd」とはそのシリーズの最新作と言うことになります。
ゲームの内容はプレイヤーの操作するハンターが様々な武器や道具を駆使して巨大な怪物と戦い討伐するというとてもシンプルなものです。
自分以外の友達とも一緒に遊ぶ事が出来るという携帯ゲーム機ならではの要素が大変人気を博しました。
むしろ博し過ぎて気が付けばシリーズ累計1000万本出荷なんていう途方もない数字を叩き出した文字通りのモンスタータイトルです。
最新作の「モンスターハンターポータブル 3rd」は発売日の2010年12月1日から2011年1月5日の僅か一カ月で400万本の出荷を突破しています。
ちょっと信じられない数字ですよね。一本6000円近くするゲームソフトがたったひと月で400万本ですよ。その経済効果は馬鹿に出来るものではありません。
私は自他共に認める無類のゲーム好きなのですが、実はモンスターハンターポータブル(以下MHP)シリーズは今回の3rdが初プレイとなります。
理由は色々とあるのですが話が逸れるので割合するとして、とにかく私は今回このMHP3をプレイしてとても驚いた事がありました。
それが今回のブログの主題です(前置きが長くなりましたが)。
このMHP3というゲームはハンターであるプレイヤーが自分より遥かに強大なモンスターを相手に死闘を繰り広げるゲームです。
まさしく死闘です。私達の祖先が石槍片手にマンモスを追いかけ回していた時代の様な呑気な狩り等ではありません。
怪物は恐ろしく生命力が高くかつ凶悪なので自分を狩りにくるハンター達に容赦なく反撃してきます。
咬み付かれたり踏み潰されたりするだけならまだ可愛いもので、平気で炎を吹いてきたりどうかすれば雷すら落としてきます。
そんな怪物相手にハンターは剣や槍、ハンマーや弓矢といった極めて原始的な武器で立ち向います。
ハンターはとてつもなくしぶとい怪物を何度も何度も剣で斬り付け、槍で突き、ハンマーで殴り付けます。
でも、こういった内容のゲームは実はそれども目新しい物ではありません。どこにでもある物です。むしろ大半がそうと言えるかもしれません。
そんな中でこのMHPシリーズが異色であったのは「斬れ味」という概念をゲームシステムに盛り込んだ事です。
刃物は使えば使うほど刃こぼれを起こして切れ味が鈍る。これは現実であれば当たり前の事です。
しかしゲームの世界でその概念を再現しているものはそう多くはありません。何故ならそんなシステムを導入したって「面倒臭いだけ」ですから。
ゲームの世界くらいずっと切れ味の鈍らない刃物を使えたっていいじゃないですか。研ぎを楽しむのは現実だけでいいのです。
でも、MHPシリーズはそこに敢えて「斬れ味」という概念を導入しました。
怪物を斬り付ければ斬り付けるだけ切れ味が鈍るようになりました。切れ味が鈍れば当然の事ながら怪物への攻撃も効果的ではなくなります。
ちょっとくらい効果的でなくなるだけならまだしも最終的には「どうあっても怪物を倒せない状態」にまで刃物が劣化してしまいます。
これはもうプレイヤーの技量の高さとか工夫でどうにかなるレベルの話ではなく、もう絶対的に覆しがたいルールなのです。
テレビゲームという物にあまり馴染みのない方にはピンとこないかも知れませんが、私はこの事に大変驚きを覚えました。
それまでのゲームであれば単純な使用回数や制限などで表現していた要素を、極めてリアルかつ切実な「斬れ味」という概念で表現したからです。
単純に数字で表現する「使用回数」ではなく妙に曖昧に表示される「斬れ味」なのです。これは本当に面白い。
日々怪物と戦うハンターにとって武器の「斬れ味」の問題は非常に重要な課題です。
故にハンターは自分の使用する武器の「斬れ味」を確保する為に周到な準備をしなくてはなりません。
一体どうするのか? 答えは簡単です。
研ぐんです。砥石で。
何とこのMHPというゲームは、劣化した武器を砥石で研いで「斬れ味」を確保するのです(ちなみにちゃんと天然砥石です)。
これはもうとんでもない事です。
おいちょっと待てそんな事は当たり前だろうとおっしゃる方もいるかも知れません。
確かに過去にも砥石が登場するゲームはあるにはありました。その効果だって「劣化した刃物を修復する」という点でまったく同じです。
でもそれらはここまで切実にゲームシステムに盛り込まれてはいませんでした。
大抵どうにかなるんです。わざわざ砥石で研がなくても。
そんな面倒臭い事をしなくても、きちんとゲームはクリアーする事が出来ました。
しかし、このMHPシリーズはそういうわけには行きません。
「斬れ味」の鈍った武器で幾ら攻撃をしても怪物は全然へっちゃらです。びくともしません。いつまで経っても倒せません。
ですのでハンターの皆さんは「斬れ味」の鈍った武器を砥石で研ぎます。
砥石はすぐそこのお店に並んでいますが、大半のプレイヤーは自前のピッケル片手に採掘をしに行きます。
一生懸命ピッケルで採掘をして砥石を入手し、その砥石で丹念に武器の手入れを行います。
そうして鋭い「斬れ味」を確保する事によって初めて安定した狩りが実現し、ゲームをクリアーする事が可能になるのです。
極端な事を言えば、砥石がなくてはMHPというゲームはクリアー出来ません。
そんなゲーム、私はこれまで一度も出会った事がないです(多分これからも生まれないでしょう)。
それくらいこのMHPシリーズにおける砥石の存在は異色なのです。
小さな事をさも大げさに語っているように聞こえるでしょうか。確かにそうなのかもしれません。
でも私は砥取家を通じて、そして砥取家以前の土橋砥石製造所を通じて、現代日本における天然砥石の立ち位置というものを肌で感じてきました。
いまどき毎日台所の包丁を砥石で研いでいる方なんてほとんどいません。床屋でカミソリ砥を使用している所なんて少数派でしょう。
このブログを見て下さっている方の中には、もしかしたら鉋は研ぐけど包丁はどうでもいいから研がないなんて方もいるかもしれません。
でもそれはわりと普通なんです。ぜんぜん珍しい事じゃない。
仕事や趣味で天然砥石に、研ぎという文化に身近触れている皆さんにもそれなりの実感があるかと思われますが、
普通の人は砥石なんてそもそも存在すら知らない場合がほとんどです。
それが現実です。どうしようもない事です。そういう時代に今日本は突入しているのです。
だって、そうでなければうちはもっと儲けていてもいいはずです。ばんばん飛ぶように売れていていいはずです。
でもそうはならないんです。少数派とはそういう物なんです。だからこそ当店が日本でほぼ唯一の製造採掘を行っている販売店なのですから。
例えば私が自分の職業を誰かに尋ねられた時に「天然砥石の採掘、製造販売をしています」と説明しても大半の人は「?」という顔をします。
私が「ほら、包丁とかを研ぐアレです」と言っても下手をすれば通じません。だからそういう話をする度に私はわりと困ります。
そもそも砥石という物を知らない人にいかに砥石を説明するのか。本当にこれは難しい。
文化という物は本人が知らず知らずの内に身近に接していてこそ初めて肌に染みつく物です。
テレビや本で聞きかじっただけの知識では文化になり得ません。
小さい時にお母さんが台所で毎日包丁の手入れをしていたとか、お爺さんが田んぼで使う草刈り鎌を何本もピカピカにしていたとか、
そういう日常に根ざした些細な出来事の積み重ねがあってこそ文化は肌で感じられる物になります。
そうして初めて「天然砥石の採掘、製造販売をしています」「ああそうなんですか。どれ、それじゃあ私も一本」となるのです。
でも今の日本で一体どれだけそんな光景が残っているでしょうか。私はあまり楽観的な視点は持てません。
だからこそ今回のお話に繋がります。
MHPはただのゲームです。それを遊ぶプレイヤー達は実際に砥石に触れているわけでも、刃物を研いでいるわけでもありません。
全ては仮想世界の中のお話、画面の向こう側の出来事です。それを実感と言うのはおこがましいかもしれません。
でも、それでもMHPシリーズを遊ぶプレイヤーは、毎日身近に砥石という物に触れているんです。
疑似的であっても簡易的であっても、間違いなく刃物を研いでいるんです。
MHPシリーズは主に中高生から二十代を中心とした層に爆発的に売れました。そして今やその世代は社会的にも自立していく年齢となっています。
シリーズ累計の出荷本数は1000万本以上です。リピーターを除いた最少人数で計算しても400万人の若者が天然砥石で刃物を研いでいるんです。
研ぐだけでは飽き足らず、自分からピッケル片手に掘りに行ってたりすらします。
そして、それらは極めて日常的なルーチンとして全国400万人のプレイヤーの生活に染みついています。
趣味とか仕事とかそういう視点ではなく、ただ必要だからそうしているんです。
どうですか? こう考えてみるとかなり凄いことだと思いません?
だからMHPシリーズを一度でも遊んだ事のある若者に対してなら、
「天然砥石の採掘、製造販売をしています」
「てんねんといし?」
「ほら、モンハンのアレですよ」
「ああ! あれ作ってるんだ!」
となるわけです。だからって「どれ、それじゃあ私も一本」となるかは知りませんけれども。
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