東北大学柔道部-部ログ

部内での出来事を徒然なるままに

格闘技とアナボリックステロイド。

2021年05月28日 | 日記

こんにちは、最近スパイスカレー作りにハマっている菅原優人です。カレーはプロレス、プロレスはおもちゃ箱。2015のイッテンヨンで飯伏幸太が言ってましたね。Call me Sugayû!

 

スパイスカレーって奥が深いのです。毎回少しずつ作るたびに違い、カレーを安定させて提供するということ自体難しいと感じました。

 

僕はかつて、ナポリタンとペペロンチーノ作りにハマっていたことがあり、この二品に関しては僕の中でこの作り方が一番うまいと納得がいく方法を研究し終えました。つまり、完成されてしまったのです、僕の、いや”俺の”ナポリタンとペペロンチーノ。

 

こうなったらつまらないのです。趣味として。趣味は没頭できなくては意味がないと僕は考えていて、格闘技とカレー作りは基本そのことだけしか考えられないので、趣味として成立しています。嫌なことがあっても忘れられるというか、これさえあればあとはなんとかやれる、みたいな。

 

スパイスカレーはしばらく楽しめそうです。趣味がスパイスカレーという人は間借りカレーみたいなことをやっていたりするので、半端にやってはいけないような気がしますが、ひっそりと楽しませていただきます。スパイスカレーに情熱を注ぐ全ての人たちよ、ビガップ(Bigup)!

 

 

さて、本日の話題ですが、格闘技とアナボリックステロイド。ということです。

 

1.ゴードンライアンのハナシ

↑ゴードンライアン。規格外のパワーは置いておいて、普通に技術が巧くて好きです。

 

今月のビックニュースといえば、寝技LOVERの皆さんなら察しがつくと思いますが、Gordon Ryanでしょう!(井岡一翔ではありません。ちょっと色々杜撰でしたね。あれは。)

 

僕が仕入れた情報(本人のインスタを頑張って理解と日本メディアを参考)なのでどこまで正しいかは微妙ですので、便所の落書き、2ちゃんねるのスレッド、YouTube のコメント欄、ちょっと残念なツイッタラーのツイート、東スポの変な記事を読むくらいの感覚でお読みください。

 

彼は胃不全麻痺となってしまい、無期限活動休止ということです。現・世界最強グラップラーの突然の報道に格闘技界は揺れるに揺れたわけです。(日本時間5月21日)。

 

これによって、現地5月28日に行われる予定だったWNO09「Ryan.vs Panza」には、Ryanの代打でCraig Jonesが参戦することになりました。そして恐らく、8月27日に行われるはずであったONEでの青木真也戦は流れてしまうでしょう…。本当にドリームカードになってしまいましたね…。

↑(同じケージ上にいることを見てみたかった。シンプルに。)

 

ライアンは近日、MMAに転向すると打ち出されていて、本当にこれからもっと楽しみな選手でした。残念。

 

僕もこのニュースを見てどうしたもんかいのーと思って色々調べてみると、まあなんやらアナボリックステロイドの影響なんではないかという説があります。

 

ライアン自体はステロイドの使用を認めもしませんが、否定もしないというオープンな性格です。(これが原因で一部のブラジル人ユーザーから嫌われているという話もあります。)70kgそこそこの選手だったライアンが100kg弱の体重をほとんど筋肉のみで得ることは色々ありそうな感じではあります。というかずっと噂されてました。

 

↑数年前に上げられたライアンのインスタ。

 

↑ライト級くらいのライアン。(Gordon Ryan’s Tranformation from 163 To 232 Lbs in 18 Months!? Natural or not?_ https://bjj-world.com/gordon-ryans-tranformation-in-18-months/ より)

↑これだけ大きくなりました。(本人インスタグラムより)

 

体の膨れ上がり方が尋常ではないというのは一つ感想で、アメリカではステロイドユーザーが多くいることも現実です。処方箋なしではアナボリックステロイドの使用することはできないのですが、親戚などから流してもらうなどなど調達する方法はいくらでもあるようです。

 

決してライアンのステロイド使用が明らかになったわけではないですし、僕はあくまでこういう噂があるよと紹介しているまでです。まあ単純に筋トレはよく頑張ったと思います。

 

 

2.格闘技とステロイド〜ステロイドのメリットってなに〜

 

アナボリックステロイドと格闘技ってむか〜しからある話ではあるんですよね。まず第一にアナボリックステロイドは筋肉増強剤として効果のあるものと言えるでしょう。

 

最近で有名どころは、2016年のパウロミヤオでしょうか。BJJやグラップリングの一部の海外トップ層は”筋骨隆々過ぎ”なんて人はよくいます。日本の格闘家は健康的な筋肉のつき方をしていてステロイドユーザーが少ないような気がしますが、まあ実際のところはよくわかりません。

 

↑パウロミヤオ。とっても真面目なんですけど、周りが薬物を使いまくっていて、対等に渡り合うために使ってしまったのでしょうか。そんなのあまりに辛いですよね。でもみんなミヤオが好き!202勝もしています。ドーピングに関しては反省して、今は使っていないようですね。

 

アリスターオーフレイムなんかも有名ですね。

↑前

↑後

 

ドーピング陽性が出てしばらく休場し、そのあとはUFCで戦っています。UFCはドーピング検査が定期的にあるので、きっと大丈夫でしょう...。

 

 

なんでこんなにステロイドユーザーはたくさんいるのかと言われたら、それは柔術やグラップリング、MMAはドーピング検査に甘いからの一点でしょう。MMAは近年厳しくなりつつありますけどね。UFCを筆頭に。

 

IBJJFの大会ではドーピング検査があったり、所々検査はあるのですが、世界最大のグラップリング大会であるADCCは2年に一度の開催ですし、検査はありません。

 

プロイベントは強くて、数字を取れる選手であればいいという傾向があります。だから別にIBJJFでドーピング陽性が出ても、プロイベントやADCCはすんなり出れたりするんですね。

 

さらに柔術やグラップリングはニッチな分野ですから、主催者側もドーピング検査をして、ユーザーではない選手を集めることにお金をかけるより、ユーザーでも良いからお金を稼げる選手にお金を払った方がいいに決まっています。

 

これによって、ユーザーの選手は「まあ、別にドーピングしても食うのに困らなそうだから、ドーピングして強くなって、名前を売ろう。」という思考に至るわけですね。

 

当然、格闘技ですから、強い方がお金を稼げます。競技者として強い方が良いのは当たり前ですよね。

 

筋骨隆々になるのは、ファイターとしてはいいことかもしれませんが、必ずしも世界をとるクラスで強くなるとは限らないですし、当然技術がなければパワーだけあってもどうしようもありません。

 

さらに、アナボリックステロイドには避けては通れぬ、副作用があるのです…。

 

 

3.大量ステロイドは”悪魔との取引”である

 

先述の通り、アナボリックステロイドには副作用があるのです。男性と女性ではそれぞれ違う副作用がありますが、共通するのは高血圧、コレステロール値上昇、発癌性があるなどなど、さまざまな副作用が認められています。

 

よく男性ユーザーだと、乳房の女性化が言われますね。結構ファイターでもこれが認められる人がいます。わざわざ画像は載せませんが、調べてみれば明らかです。

 

そして、用量依存性。量が増えれば増えるほど、身体への負担は底知れません。中毒になってしまうとなお危険ですね。

 

当然、用量をきちんと守って、適切な治療に使えば、有効であることは間違いありません。病気の治療にも使われています。なんなら市販の薬剤にもステロイドは入っていますが、それはいわゆる”ユーザー”が使う量に比べれば、微々たる量です。

 

さまざまアナボリックステロイドの使用で、病気や死亡が噂される選手は多数いますが、僕がここ最近で一番衝撃を受けたのはダイナマイトキッドです。

 

ダイナマイトキッドは初代タイガーマスク(=佐山聡)のライバルであったわけですね。現役時代の身体は筋骨隆々といった感じでした。

 

Dynamite Kid and Satoru Sayama Tiger Mask Reunited 2016

 

↑この取材で出てきたダイナマイトキッドは58歳。五十代にしては衰えていますよね。この2年後、60歳で亡くなってしまいます。

 

大量のステロイド使用は身体を蝕んでしまうのですね。何度も言うように適切に使えば、治療にも用いられます。

 

 

4.ステロイド使用は悪なのか

 

当然、ステロイドを使うことによって以上に大きな筋肉を手に入れることはできますが、身体にも影響があります。

 

それだけではなく、使っていない選手たちと肩を並べて同じ土俵で立つことは道徳的にいかがなものかと思うわけです。

 

まあ当然プロ格闘技イベントたるもの道徳なぞなんぼのもんじゃいみたいに考えているので、なかなかなくならないのでしょうね。

 

ユーザーであることを隠して、「ステロイド使ってないけど、こんなに大きくなりました」と言って、インフルエンサーになる人って恐らく存在すると思うのです。

 

このようなズルは社会を渡り歩いて行くためには必要なことなのかもしれませんが、美しくはないです。このような利用のされ方をすると悪ですね。

 

しかし、最後は各々の自由とはなってしまいますね…。ボディビルダーの山本義徳氏はかつて「普通の人間でいたくない」という理由でステロイド摂取を認めていましたし。

 

あくまで悪なのは、ステロイド摂取を隠してフィジークの大会に出るとか、格闘技の試合に出るとかです。それでも横行しているのは、業界の貧しさでしょう。格闘技はやっぱりアングラなイメージがあるので、仕方ないですけどね。

 

しかし、メジャーになったら格闘技はつまらなくなっちゃいますよね。好きな人は好き、平和な国のカウンターカルチャーになり得るのが格闘技。もっとも、医療が安定して、情勢が平和じゃないと、格闘技イベントってできませんし。

 

そこが、難しいところですよね。実際、オリンピックなどでは厳しくドーピングは罰せられますからね。

 

 

 

格闘技の美しさはパワーだけではありません。いい身体をしているから必ず強い訳ではありませんし、パワーを凌駕するテクニックがあることが格闘技の美学であると僕は思っています。テクニックを潰すパワー、それもまた格闘技ではあるとは思いますが、長くは続けられませんよね。

 

と、結局安定して強くなるためには、毎日コツコツ頑張って積み上げていくしかないということですね。毎日毎日紙一枚の積み重ねです。

 

今日も明日もその次の日も、日々頑張りましょう!押忍!

 

 

次は新之助です。よろしく。

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