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他愛もないぼやきです

RAID

2005-12-07 14:59:23 | パソコン関連
パソコン雑誌などを拾い読みしていると、intelのチップセットがRAID5をサポートしたことを受けてなのか、RAID特集が目につきます。

RAID(レイド)は、いくつかの種類があり、歴史が古いのはたぶんRAID1(ミラーリング)だと思います。

自作PCマニアに人気なのは、たぶんRAID0(ストライピング)

今回、やたら特集されているのはRAID5

大まかな違いは

RAID0 … ストライピング

HDDへの読み書きを2台以上へ分散させてアクセス効率を上げる技術。
比較的安い投資で速度は得られるが、HDDのどれか1台が壊れるとRAID0を構成しているHDDのデータは全滅する。

RAID1 … ミラーリング

2台のHDDに同じデータを保存し、片方のHDDが壊れても運用を続けることが可能な技術。
機構が単純なため、HDD単体に比べてそれほど速度は落ちない。
HDDが壊れてからの復旧も比較的簡単。
ただし、HDDの容量は2台で1台分しか利用できない。

RAID5

3台以上のHDDを用意して、分散して書き込むのはRAID0と似ているが、その複数台のHDDにパリティデータも書き込むため、1台が壊れても復旧可能。
RAID0(ストライピング)のアクセス速度向上と、データを復旧できる冗長性を併せ持つ技術。


こんな風に説明すると、RAID5がものすごく理想的な仕組みに見えますよね。
雑誌あたりが特集を組んで紹介したくなるのも分かります。
これが数年前の話なら、私も飛びついていたでしょう。

しかし、intelのチップセットや、安い増設カードが実現しているRAID5は、パリティ計算をPC本体のCPUが担当する「ソフトウェアレイド」
読み書きがけっこう遅いらしいです。
単体のHDDと比較しても遅いらしく、RAIDの運用が必須の人たちからは見向きもされていません。

本格的なRAIDカードは、カード上にパリティ計算用のCPUが載っかっていて、さらにバッファ用のメモリも搭載しています。
値段も一般向けのパソコンが1台買えてしまうぐらいします。

そして、RAID5がどうしても必要という環境の人は、RAID5の最低条件であるHDD3台じゃ使わないと思うんですよね。
8台ぐらいのHDDをミラーリングじゃコストがかかりすぎるから…という理由で導入しているのが多いと思うんです。

それじゃ、一般ユーザーのRAIDは意味無いのか?って話になりますが、正直な話、意味がないと思います。

RAID0でストライピングを組めば、アクセスは確かに速くなります。
でも、WDのRaptorのような10,000rpmのドライブをシステムドライブにして、普通の7,200rpmの大容量ドライブをもう一台用意した方が、体感的なレスポンスは上がると思いますよ。

RAID1や5などのように、HDDが壊れたときでも復旧可能なシステムは魅力に写りますが、個人ユーザーのパソコンに入っているデータで、消えたら困るデータって意外に少ないんですよね。
普段からバックアップを取っておいたり、同じデータをいくつかのパソコンにコピーしておいたりすることで、HDDが壊れたとしても泣かないですむことが多いと思います。
それ以前に、データの整理が大事だったり。w

以前、40GBのHDDが主流だった頃に、空き容量が少なくなったので、バックアップを取ろうと思ってDVD+Rメディアを10枚買ってきたのですが、データを整理して、本当に消えたら困るデータだけバックアップしたら、2GB程度だったことがあります。
今でもたぶん、すでに見たテレビ録画データとか、元のCDがある音楽データとか、消えても問題ないデータを除けば、おそらくDVD-Rに1~2枚で済みそうなんですよね。

興味本位でRAIDに手を出すのは止めませんが、投資ほどの効果はないと思っていた方がいいと思いますよ。
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