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トドママのあるがままに

難病指定を受けている母親です。
笑顔を忘れないように、そんな思いだけでつらつら書きます♪

3.11のこと

2022-03-11 13:11:13 | 日記

返す返すも、もう10年以上もの時が経っているとは思えないほど、鮮烈な記憶として残っています。

現在進行形で苦しむ方や、避難をする方もいらっしゃるとのことで心は傷みます。

 

被災地への支援、は今後も続けていかなければならないことなのですが、

逆に思い出して負担になるという声も少なからずあるとのことで、

今後の支援については、お声かけなどについても考えなければいけないのかもしれません。

(個人的には買い支えは良いことだろうと思っていて、東北の商品を好んで買っています。)

 

私はそれなりに用心深い人なので、この前にも避難グッズは用意してあって、

なんというか、置き土産として実家にも使わなくなった私の合宿用のバックに避難グッズは入れてあったので、

母はひとり、それを抱えてしばらく時を過ごしたようです。

避難グッズはあると実際に役に立ちますが、心の支えにもなるようでした。

遠く離れて住んでいたので、あれだけ通信網が遮断された中にあって、私自身も「避難グッズがあるんだから、母も大丈夫だろう・・」みたいな心の支えになっていたと思います。

備えあれば憂なしとはよく言ったものです。

 

しかし、実際の想定はそんなものではありませんでしたし、思いがけないことの毎日で、準備不足を痛感しました。

そして報道される事実が、現実のものだとは信じられなかったのも覚えています。

最近になって、ようやく当時のドキュメンタリーなどを観ることができるようになりました。

『遺体』という作品は、報道されなかった現実を教えてくれました。涙なしには観られませんが、さまざまなことを考えさせられました。

「生きることを支援するために医師になったはずなのに、死亡宣告ばかりしている・・」と医師役の佐藤浩市さんが言ったかと思えば、

隣で夫が

「死亡宣告がないと、遺体に誰も触れないんだ。だから医師が必要なんだよ。こんな重要で過酷な仕事はない・・。」と真剣に画面を見つめていていました。

 

今日は、犠牲になられた方々へのご冥福をお祈りするとともに、私自身も身を律する1日にしたいと思います。

また、次世代への防災教育をきちんと行って参りたいと思います。


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お坊さんの扱い・・

2022-03-10 15:54:03 | 日記

今年に入ってから、私の具合もあまり良くないので、U-NEXTを契約してもらって、つまらない時には延々とテレビを見ることで時間をやり過ごせるようにしてもらいました。

なんというか、なまぐさぼうずですよね。

お殿様ともちがうというか。

牛とも違うというか。

 

ありがたいのは間違いないのですが、延々と見ていたくても、病人は体力がないので、だんだん疲れてきます。

従って途中で寝たりしてしまいます。

やるべきこともある(洗濯とか)のに、テレビの続きが見たいとなると、部屋を立ち去るのがおっくうになっていけません。

一時停止して行けよ!という総ツッコミを頭の中でしながら、ぼんやりと見てしまう生活を続けていました。

 

ところである日、この中で「日本史」というアニメを見つけたんですね。

絶対見るしかない、と思ってつけたら、もう最初から面白い!

♪チャラッチャ〜 

というかなり強烈な音から動画がスタートするので、五感を持っていかれるかのように最初から釘付けですよ。

物語は宇宙から始まるので、娘も私も釘付け。

最初がよければ、延々と見たくなるものですよね。

帰宅した夫も巻き込んで、時々見ていました。

 

その中にですね、

「坊主は酒と女におぼれてばっかりでしょ、わしらのことなんかなんとも思っとらん」

「坊主はなまぐさで、おれは好かん」

とか、ニュアンスでしかないのですが、とにかくお坊さんに対する文句や蔑んでいるような農民の発言がいっぱい見られたんですね。

こうなると、織田信長の焼き討ちに関しても物の見方が変わってくるというか。

戦争に必然はありませんけれども。

寺や神仏というものを巧みに使っている僧兵もいたわけですし、なかなかどうしてと思いつつ、物事は簡単ではないなあと。

 

そして、思い出したのは「坊主めくり」ですよね。

坊主、坊主と言われてしまうだけのことはあるのか?と。笑

とにかくなんとまあ、教育的ではないような気がして仕方がないんだけど、と思いつつも楽しみ続けることにしました。


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望みは叶えられた

2022-03-09 15:16:30 | 日記

病気は私や家族からさまざまなものを奪っていきました。

一方で、いろいろな幸せがそこここに散らばっていることを教えてくれました。

慣れてくると忘れてしまうから、どうもそこらへんは相変わらずなのですけれども、私は幸せを感じることについては結構長けてきたぞ!と思っています。

 

この間、病院に行った際、

「最近頭痛がどうも重くなって、つらいのですが」

と、かなり控えめに言ったら(適当にあしらわれるのが怖かったので。)

「そうですか。ちょっと触らせてくださいね。」

となり、

「ナニコレ!すごい!」

あはは、みたいになりながら、トリガーポイントを打ってもらいました。久しぶりのトリガーです。

ストレスもあるでしょうしね!みたいによもやま話もしてださるので、笑いながら注射してもらって。(体の中に)石ころがゴロゴロみたいに話しつつ、ストレスもありますよねえ、と話したりして、なんだかありがたい時間をいただきました。

 

そうかと思えば、娘が学校から可愛らしい工作を続々と持ち帰ってくれます。(学年末ですしね。)

出来栄えはともかく、作品が一発で娘のものとわかる個性的なもので、親としたら可愛くてしかたありません (ザ・親バカ笑)

極め付けが、あまり紙で作ったというシオリとか、謎の切り紙です。

私にプレゼントしようと思って、作ったとか。

早速本の間に挟んだり、壁につるさげたり、本棚の上のわずかなスペースは娘の作品でぎっしり。

いろんな表情で笑ってくれる娘には、元気でいてくれてありがとうと思うにつけ、込み上げてくるものがあります。

 

夫も最近は私が動けるからとサボり気味かと思いきや、労ってくれます。

家族がとても大切だと気づいたんだそうで。

痛がる私のマッサージも欠かさずしてくれています。

毎日狭い空間でトランプをしたり、坊主めくりをしたり、間違え探しをしたり、風船バレーをしたり。

短くても楽しい時間は確かに毎日あります。

 

こんなことに気づけたことは、望みが叶えられた、ということだそうです。

願いはどうも叶いませんが、望みは叶えられたと。

しんどい体はどうにもならないし、何か新しいことに挑戦しようと思ってもいまいち結果は出ていませんが。

私が大切にしたかったものは、確かにここにあって、穏やかでもありがたい時間が流れているなと実感しています。

 

だからこそ、こんな暖かな空間で死にたいなあと思うのですが。

もう少し頑張って生きてくれよーと夫も娘も言って譲らないので、もうしばらくがんばろうと思うにつけ、やっぱり願いは叶わないんだなあと思う私であります。


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坊主めくり

2022-03-05 15:53:49 | 日記

鬱屈とした日々ではありますので、それこそ気晴らしは重要ですよね。

 

我が家ではある日、突然

「百人一首を買いに行こう!坊主めくりがやりたい!」

と夫が提案してきました。

こちらとしてはですね、ええっ!っと。

百人一首って、あの高尚な遊びだよね、私ひとつも覚えてないけど・・。

(学生の頃、覚えたはずだけど、ひとっつも出てきませんでした 笑)

 

そもそも坊主めくりってそんな突発的にやりたくなるものなのか?という疑問はあったものの、特段反対する理由もありませんし、じゃあ買いに行こうとなりました。

買いに行くとなると、それはそれで夫が「え!いいの!?」と驚いていました 笑

 

そして、本当に百人一首だけを買って帰ってきました。

我が家はどうもだめです。こうだと決めると、謎の行動力が発揮されてしまいます。

物事の是非は、置いておくからこまったものです。

 

それでおやつくらいの時間に「坊主めくり」をすることになったのですが。

ルールはいたって簡単、絵札の方を全て下にして置き、参加する人が順番に表に返して、姫の札が出たらそれまでの札を自分のものにする、男性の札は何も起こらず、坊主の札が出ると自分の持ち札を全部はきだす。そして最後に1番多く札を手元に残した者が勝者というものです。

要するに、全部、運次第のゲームです。

実力は何一つ発揮されることはありませんので、子どもも大人も遠慮なし!

そして。

坊主がいいタイミングで出続けるので、勝負は大体終盤が本番です。それまではめくる遊びって感じで。

それで、まあ我が家の法則ですよね。

夫が6連敗しました。

 

初戦は、我が家の福娘がもちろん勝利しました。

ルールもわかったし、勝つこともできたしで娘は勢いづいて、どんどん勝利をおさめていきました。

私もなんだかんだで勝ちました。

で、夫は負け続けました。

「なんでだよー、勝つまでやる!」

と主張する夫に、もうそろそろゲームに嫌気が差してきた我々は

「まあ、こんなふうにパパが不運な方がこの家は安定しているってことよ。」

みたいな、追い討ちをかけるようなことを言いったところ

「ぼうずめくりしたいって言ったのは、ぼくなんだああ!」

と嘆くので、もう笑いが止まりませんでした。

 

しかしですよ。

このゲーム至って失礼ですよね。

「わあ!ぼうずがでたあ!」

「ぼ・う・ず」「ぼ・う・ず」

「ぼうず、やだあ!」

・・・いやいや、お坊さんってすごくありがたい人なんじゃなかったっけ?

と幼い子どもに悪い教育を施してしまったと反省しつつも、楽しいひとときを過ごしました。

こうして、我が家の百人一首の思い出が始まりました。


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今こそ、がんばろう。

2022-03-03 12:39:08 | 日記

今はニュースを見るだけで大変な世相ですから、気も滅入りがちになりますね。

私は、たった1人を産み、なんとか生きながらえさせることだけにこの10年をかけてきました。

この2つの命をこの世にとどめるために、どれほどの努力が必要だったか、語り尽くすことは到底できません。

戦争ですか。

どんな正義があるにしても、どうやっても理解できません。

理解したくありません。

だって、命をこの世にとどめるのって、そんな簡単なことではないから。

 

この世から、命を消し去ろうとする動きは、決して戦争だけではなくて、年末から色々なニュースが聞こえてくるたびに言い得ようもない心持ちになって、どうして自分はこうやって生きているんだろうと不思議になりました。

 

戦争が現実のものになって、薬の製造なんて余裕のある話が頓挫すると、私はあっさりまたあの太々しい役に立たない肉体に成り下がってしまうという不安はつきまといます。

また、あの症状が再燃し、あの時のように人から見られるのは・・正直ものすごく怖いです。

だから私は、自分のためにこの世の状況を憂いているだけの、自己中心的な考え方をする人間なのか、といぶかしくもなりました。

 

ようやく、ここへきて、そんなことはない、人は誰だって不安になるだろうと認められるようになってきました。

自分にできることを、またひとつずつ始めていく所存です。

がんばろう。がんばろう。


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