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うちの息子さんへ

2013-03-21 00:13:23 | 出産・育児
うちの息子さんへ

ご卒園おめでとうございます。
ついこのあいだ産まれたばかりで、ついこのあいだ幼稚園に入園したばかりだと思っていたのに、もう小学生になるのですね。

月日がたつのは早いものです。

幼稚園の3年間でずいぶんと成長しましたね。

一人でトイレに行けるようになりましたね。
補助輪無しで自転車に乗れるようになりましたね。
逆上がりや跳び箱、側転、なわとびなどができるようになりましたね。
歌が上手に歌えるようになりましたね。
ひらがなとカタカナが読めるようになりましたね。
ひらがなとカタカナを書けるようにもなりましたね。
お箸を持つことができるようになりましたね。
塗り絵がずいぶん上手になりましたね。
鍵盤ハーモニカが吹けるようになりましたね。
顔も洗えないくらい水が苦手だったのに、水泳でクロールができるようになりましたね。
スキーが滑れるようになりましたね。

妹ができて、妹とたくさん遊んでくれましたね。
テーブルを拭いたり、お箸をならべたり、お手伝いをしてくれましたね。
お父さんやお母さんよりも早く起きて、カーテンを開けて、新聞をとってきてくれたこともありますね。
一緒に餃子を作ったり、ハンバーグを作ったりしましたね。

一人でお着替えができるようになりましたね。
着替えた後の服をきちんとたためるようになりましたね。
幼稚園で、ちょっとやんちゃなお友達から嫌なことをされても、ちゃんと自分で「嫌だ」と言えましたね。
おとうさんとおかあさんがケンカをすると、気を使っていろいろ話しかけてくれましたね。

幼稚園の入園面接では受け答えもできず、歌も歌うことができなくて泣いていたのがのが信じられないくらい成長しましたね。
卒園式では、難しくて長い歌をうたい、感謝のことばもきちんと言えましたね。きっと、たくさん練習したんでしょうね。

あなたが産まれてから、おとうさんはあなたに励まされっぱなしです。
日々成長し、毎日を精一杯生きているあなたはとてもまぶしく、見習うべき点が多々あります。
まさか、子供からこれほどにも多くのことを学ぶなんて思ってもみませんでした。

おとうさんは若いころ「いつ死んでもいい」と思っていましたが、あなたと出会ってからは少しでもあなたの成長を見届けたいと思うようになりました。
自分の人生に何の意味があるのかわかりませんでしたが、きっとあなたと出会うための人生だったのかもしれませんね。神様も粋なはからいをするものです。

あなたのこの3年間の成長を、親としてとても誇らしく思います。
反面、どんどん成長していく姿に、戸惑いと寂しさを感じていることをどうか許してください。

複雑な親心を、あなたは理解できないかと思いますが、これからも自分を信じて精一杯生きてください。
そしていつしか、今のおとうさんの気持ちがわかる日がきたら、一緒に語り合いましょう。

6年後、小学校を卒業する姿を見届けられるように、どうか健康で無事に生きてください。
おとうさんも人間ドックをうけるようにします。

小学生になったら、釣りやキャンプをしましょう。
楽しみにしています。

おとうさんより
平成25年3月吉日



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