ふと思ったことがある。今でも競馬場にコーチ屋なる輩はいるのだろうか。
その昔、札幌競馬場で、突然、見知らぬオッサンに声をかけられた。まだ道営競馬の札幌開催があった時代の話だ。
「日通の山本さんだよね」といいながら、ジャンパー姿のおっさんが話しかけてきた。
誰それ、ははあ、さてはコーチ屋だな。「コーチ屋にはご注意ください」って場内放送でも注意喚起してたよなあ。
「実は、さっきね、いい情報入ってきてね、せっかくだから、教えてあげようって思って」
ほら、来た来た、もう少し相手しようかとも思ったが、下手にからかって厄介事になっても面倒なので、やっぱり切り上げることにした。
「ごめん、たぶん人違いだわ。それに俺、日通の山本じゃないし、金もないし」というと、何も言わずにそそくさと去っていった。
それにしても、あの時はコーチ屋に目を付けられるほどアホな空気を漂わせていたのだろうか。いずれにしても、昔の競馬場には、いろんなクズがいたものだ。地見屋も結構いたよなあ。
そういえば、東京競馬場で、突然、オヤジがつけていた腕時計を外して「お兄さん、これ買ってくれないかなあ」と泣きつかれたこともあったな。
一歩間違えば、そこに身を落とした可能性もあったかも。
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