21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

こんな時の選挙に違和感

2011-03-28 08:41:54 | 政治にモノ申す
 非常事態の中、統一地方選が始まった。複雑な思いである。
 東日本を襲った大震災を一地域の出来事と割り切れたなら、選挙に違和感は感じないのだろうが、どう考えても戦時下に等しい国家の非常事態と思えてならないだけに、何とも割り切れない。

 思い切ってすべての選挙を延期するべきではなかったのかと思えてならない。たとえば、都知事選。電力事情や被害地域を配慮して、選挙カーは極力控えるなど気遣いは見られるが、そんな気遣いをするくらいだったら、あわてて選挙を断行することはなかったのではないのか。選挙を延期して困るのは、候補者だけであり、住民は何も困らない。行政にしても、実際の業務に支障などないはずだ。首長や議員が住民サービスの実務を行うわけではないし、議員報酬が跳ね上がるわけでもない。影響があるとすれば、6月の地方議会がどうなるかだけだろう。それとて、どうにでもなる問題だ。それより、住民が冷静に政治選択をできない事態の中で、どさくさで4年間を託す政治を選ぶ方が大問題ではないのか。

 実際、都知事選候補者の口からでるのは災害一辺倒である。もし、この大震災がなければ災害対策がこれほで語られることのなかったテーマである。異常なのである。

 地方都市も同じだ。災害一色の選挙がまともだとは思えない。

 選挙は延期すべきだったと思う。こんなところにも国の危機意識の希薄さを感じる。

 
コメント
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