21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

メッカオーストリアもスキーが下火とは

2011-01-07 09:11:43 | 語るスポーツ
 アルペンスキーのメッカ、オーストリアではスキー人口の激減に悩まされ、このところの五輪やW杯の不調もそれが原因ではないのかという記事が朝日に出ていた。

 オーストリアにとってスキーはいわば国技である。それが、原因は違っても日本と同じようにスキー人気が下火と言うのは意外だった。オーストリアは移民が多く金のかかるスキーが敬遠されているという話だ。

 日本の場合は、経済的な側面よりレジャーの多様化とブームに左右されていると思う。昔は冬の娯楽といえばまっさきにスキーだったので、80年代までは安定した集客力を誇っていた。そこに、ホイチョイ映画「私をスキーに連れてって」が大ブレークし、一大ブームが巻き起こった。しかし、ブームが去った90年代後半から一気に下火に。2000年代になってからは、ボードブームの到来で、スキー場をボーダーが占拠し、ますますスキーはゲレンデの隅に押しやられた。

 しかし、日本の人口比を考えれば、流行による変化こそあれ、そもそもが少子高齢化の影響をモロに受けていると言える。よっぽどのスキーフリークでもない限り、積極的にスキーに行こうと考えるのは30代まで。40を超えると子どもにでもせがまれない限り、スキーに行くことはない。それを考えると、並ばずともリフトに乗れる今日のスキー場の状態は当然と言えば当然ではないか。

 今、スキー場は日本人の集客に限界を感じ、オーストラリア、中国からの集客に力を入れている。こうなるとたとえば町民スキー場クラスはどう考えても経営がなりたたない。当然、淘汰の道を歩む。そうなれば、ますます、スキーは身近でなくなり、オリンピック選手などの育成は弱体化するだろう。

 もし、皆川健太郎が前々回のオリンピックでメダルを取っていたら、少しは注目され、ブーム再来もあったかもしれない。それを思うと、返す返すも残念だ。
 
 かつてのアルペン経験者として、スキーがどんどん下火になるのは寂しい限りではある。

 
コメント
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