智’s Eyes

歌い手・ナガオカ智のブログ
自分の目で見て・耳で聞いて感じた事を、徒然なるままに!

体験したことない客席側のGospelライブ

2013年10月18日 16時41分19秒 | In NewYork 〜留学体験記〜
単に音楽を楽しみに来ていたのは、私だけかしら???

そんな、錯覚と反省をしながら帰ったのは、ある夏の日のセントラルパーク。
そう、あの有名なセントラルパークです。

またまた話は、熊本からNYに戻ります(笑)
夏のNewYorkは、公園の無料イベントが盛んです。
ミニコンサートや、映画上映会、ヨガ教室、語学教室までやっている。
卓球大会なんかも模様され、そのほとんどが無料で参加できます。

中でも、私が「これは日本では見れないぞ!」と思ったのが、セントラルパーク特設ステージで開催された、Gospelのライブイベント。

【WLIB 6th Annual Gospel Explosion】
http://www.cityparksfoundation.org/calendar/-clark-sheard-donald-lawrence-erica-campbell-keira-kiki-sheard-deitrik-haddon-james-fortune-f-i-y-a-ricky-dillard/



※一応アーティストさんが写ってるので加工してます。

7組のアーティストが登場するライブイベント。
一度に7組ものゴスペルアーティストが見られるなんて、日本ではありえません!
しかもそれが無料で、タダで見られるなんて、日本ではありえません!
そして野外ステージでネイティブのゴスペルアーティストのステージが見られるなんて、日本ではありえません!

それだけでも十分におなかいっぱいなのですが、それ以上に「体験」したのは、
単なる音楽を楽しむだけの場所ではなかったこと。

会場に来ているお客さんは老若男女、おそらく9割以上がクリスチャン。
この人たちにとって、このコンサート会場は、みんなで神様に賛美(お祈りするところと思っていただければ)する場所。

私自身クリスチャンではないのですが、クリスチャンの友達がいたこともあり、教会での立ち居振る舞い?や、基本的な考え方は知っていたので、なんとなく曲を聴いたり、ライブのMCを聞いているとみなさんクリスチャンではないかと思われる。

例えばライブが始まる前に、DJの方が次々と有名な曲を流す。
私みたいな単にGospelという音楽が好きなだけの日本人にもわかるような有名な曲。
まずここでびっくりしたのは、老若男女、アップテンポの曲がかかると、まぁ踊る踊る。
そこでふと思ったのです。日本のGospelってなんとなく、若い洋楽好きな人が
歌っているっていうイメージですが、アメリカでは、みんなのもの。
私の隣に座っていた黒人のおばちゃんも、まぁ踊る踊る。

さらに、DJさんがまたお上手。曲をかけてて、「Jesus」(英語でキリストのこと)という単語が出てくる前で一瞬ブレイク。そして一言「Do You Know Him?(彼を知ってるかい?)」みたいなことを言うと、みんなが曲と一緒に「Jesus」って叫んでる。
上手いし、日本ではないノリですね、これ。

そんなことに感心していると、ライブが始まります。(ちなみにこの時点で2時間押しでした。)

初めて聞く曲もあったりするのですが、ぜーんぜん関係なく、かっこいいし、楽しい。
昔、ワークショップであるゴスペルアーティストに「曲を作る時、気を付けていることはなんですか?」と聞いた時に、「歌っている人が楽しい気分になれる曲を書くように心がけている」と。
確かに。いろんな教会で、歌ってもらいたいということが考慮されているのでしょう。
だから、初めて聴く曲でも、楽しいし、感動的な部分を感じておりました。

そして、合間合間のMCで気づいたことがありました。
MCで、「Say Your Neighbor"God bless you"(隣の人に”神のご加護を”といいましょう)」とか
「Say to Neighbor"Jesus help you"(イエス様はあなたを助けてくれる)」とか、そんなことを言うんです。そうすると、隣のおばちゃんから、前の席のおばちゃん、後ろの席のオッチャンまで私に向かって言うんです「God Bless you」って。で、私もその場の雰囲気にのまれていうのですね「God Bless You」って。
歌の歌詞が「Say Amen」であればそこらじゅうのお客さんの「Amen」という声がする。
「Make Some Noise(騒げ!)」と言われれば、老若男女が「Yeah!」「Wooo」と叫ぶ。
コールアンドレスポンスというような、掛け合いとも違う、自然と心から発せられる言葉たち。
ノリノリの曲がかかれば、みんな自然と手拍子したり、ステップを踏んでダンスをする。(これまたおじちゃんおばちゃんも元気に踊ってるんですね)

そう、すべてが、心や体の中から自然とわき出てきているような、そんな感じなんです。
そして思いました。お行儀よくコンサートを聴きに来ているというよりも、全身全霊で音楽と神様への感謝の気持ちを感じ、表現しにここへきているんだと。

ステージ側、興行のスタイルとしても、日本ではありえないイベントでしたが、
お客さん側も、日本では体験できないノリ、盛り上がりを体験することができました。

ちなみに…向こうで教わっていたプロデューサーの方に、「野外イベントは平気で2~3時間押すからね」といわれていまして、ほかのイベントは30分押しぐらいで始まったのですが、このイベントだけは、午前中雨が降っていたこともあり、11時開場・12時開演が、13時開場・14時開演になりました。でも、終演は予定通り19時。正確には、18時53分終了。
2時間押して、7分巻いて終わる。
・・・・このからくりが知りたい今日この頃です。(笑)

それでも、昔、私が仲のいいお兄さんお姉さんに迷惑かけながらやってたGospelグループがコンテストで歌って優勝した曲が生で聴けたので、一生の思い出です。

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