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さまざまなことども

さまざまなことども書いとります

「贋作・罪と罰」観ました

2006-02-07 00:17:34 | 舞台
「愛だろ、愛」
大分前のCMで永瀬正敏が言ってたセリフ。
なんだか、急に思い出しました。
そんな舞台でした。

今夜、NODA・MAP「贋作・罪と罰」を観てきました。
野田秀樹さんが、学生時代の経験に基づいて書かれた作品の
再演でした。

思想で人を殺す主人公。(三条英:松たか子)
血を流さずに解決できる方法を考える友人。(才谷梅太郎:古田新太)
無責任な議論を並べ立てる学生たち。
すごく重いテーマでありながら、
軽く深く表現されていました。
ラストではうるうるしました。
切ない話でしたわ。
野田さんの舞台は、ぼんやり観る事もできます。
ただ無防備すぎると、不意に心の中に忍び込む寂しさ、悲しさ、切なさに、
ただただ呆然とする羽目になる。
そうなるのは、ちょっと悔しいので
いつも気合いを入れて観ています。
一言一句、逃さないように、一生懸命観てしまう。
そして、野田さんが書きたかったこと、
舞台上の人物が体現していることを、存分に味わう。
そうすると、2時間後には贅沢な気分で、劇場を去ることができる。

今日も、一生懸命観ました。
今も咀嚼しながら書いています。
大笑いして、その場限りで忘れてしまえる舞台も最高。
こうして、しみじみ考えさせる舞台も素晴らしい。
まだ、感覚でしかないこの舞台を記憶に残すために、
急いで書きました。
なにぶん消化しきれていないので、
こんなもんですみません。

ところで、松たかちゃんの熱演は素晴らしかった。
泣いて、泣いて、鼻水も出ていたのが、
ものすごくリアルでした。
すごくかっこいい女優さんだなあと、改めて思いました。

罪と罰 (上巻)

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昔、上巻の20ページで諦めたドフトエフスキー!
大人になった今、読んでみようと思います。

12人の優しい日本人・舞台版を見た!

2006-01-10 23:59:57 | 舞台
先日、天下の三谷幸喜さん作・演出の舞台、
「12人の優しい日本人」大阪公演初日に行ってきました。

これまたプラチナチケット。
その魅力は、今更言うまでもなく、三谷作品であるということと、
隙のない布陣でしょうね。
江口洋介さんの初舞台でもありました。
石田ゆり子さん、小日向文世さん、生瀬勝久さん、温水さんetc・・・。
それこそ、12人のいろんな日本人を集めてきたキャスティング。
映画で見た同作品は、トヨエツがかっちょいい役で出ていたけど、
きっとその役が江口さんだな・・・。
おっとー、舞台は、期待しすぎると、いいことが何一つない!
あまり想像を膨らませずに、劇場に向かいました。

東京公演では、初舞台の江口さんが不評だったりしたようですが、
なんのなんの。
大阪公演では、立派に務め上げていらっしゃいました。
東京で何十ステージもこなしてきた結果なのかな?
始めの方は、江口さんのセリフに、
「大丈夫かしら?」と参観日の母のような気持ちになりましたが、
そのうち固さがなくなり、ちゃんと存在感を示してらっしゃいました。
さすがスターやね。
石田ゆり子さんも面白かったし、
舞台人の方々はさすがでした。
あれだけ動いて、あれだけセリフをしゃべって、よく体がもつなあ・・・と、
変なところでリスペクトしてしまいました。
全体的に、安心してみていられる、贅沢な舞台でした。
2時間10分の間に、ふふっとなるところが2箇所くらい。
私は、舞台であまり笑わないもので・・・。

最後には、スタンディングオベイション。
「大阪のお客さんは、笑いに貪欲で、役者としては却ってやりやすい」と
役者さんがインタビューで言ってたのを思い出した。
うんうん、確かに大阪の観客は貪欲で、笑いに厳しいけれど、
その分、その期待に応えた人達には、素直に拍手喝采よ~。
いい舞台でした。完璧でした。
胸を打つとか、そういう感動はありませんが、
新年に初めてみる舞台としては、最高の作品だったと思います。
なんか、回りくどかったかな?

最近、なにかの感想となると、すっごく真面目に書いてますね、私。
その作品に関わる人がこのブログを読むことを想定して書いてるからに違いない!
と自己分析してみた。
そんなこと、あるわけないのにねえ。

さて私事。
左の写真を思い切って変更してみました。
あまりにも、ナルシストっぽい行為だと思いますが、
1週間くらい限定で、舞台化粧写真を掲載してみました。
ひかないでくださいね。
ものすごーく、鼻筋にハイライトを入れ、鼻の横にローライトを入れています。
普段の私を知らない人には、なんのこっちゃという感じだと思いますが、
こんな苦労の末、やっと人並みの鼻の高さになるのです。
どーでもいーですね♪(だいたひかる風に)

連日、投稿!
いいぞ、私!

吉原御免状をみてきた

2005-10-14 01:05:19 | 舞台
スーパープラチナチケットの舞台「吉原御免状」を観てきました。

初めての、梅コマ。(今は梅田芸術劇場)
大好きな劇団☆新感線の作品。
原作も読んで、予習もばっちり!
主役は、堤真一さん。
松雪泰子さんの花魁役も楽しみでした。

さてさて、観終わって、家に帰って、
しみじみ思い出しているところです。
3時間があっという間だったなあ。
こんなこと、大竹しのぶさんの「奇跡の人」以来かも。

吉原の色っぽい部分、陰のある部分、
関わって生きる男達、女達。
一つの絵巻を見ているようでした。
古田新太さんの徹底的な悪役ぶりも、見事でした。
原作とイメージが違っていたのは、
京野ことみちゃんでした。
私が原作を読んで感じたイメージは、
もっと年齢が上で、もっと母性を感じさせられる女の中の女だったから。
ちょっと若すぎたかも。

原作を大切にしながらも、登場人物に対する光の当て方が、
新感線オリジナルになっていて、素晴らしかった。
それと、殺陣。
美しかったー!
それだけで充分におなかいっぱいになりました。

それより何より、感慨深いのは、
これが関西小劇場と呼ばれていた劇団がやっていることだということ。
ゲストを呼んでいるとはいえ、劇団だよ?
劇団四季以外に、こんな劇団、観たことない。
踊っても殺陣をしても、場面がきっちり成立している。
それが何より素晴らしい。
鍛えられたプロ集団であることを、今さらながら知らしめられました。
なんだかムンムンした感想になってしまったわ!
舞台もムンムンしていたからよ、きっと。
色気のある舞台は、ほんとにいい!
あぁ、松雪ねえさんは、ほんっとにお美しい方でございました。
女の私でも惚れるぜ!

自慢じゃないけど、私は、
靴底が10cmくらいある花魁ブーツを持っています。
時々、足をぐねっては、花魁の大変さを思う今日この頃です。

明日は、上の階のシアター・ドラマシティ「白夜行」の予定。
これも3時間あるらしい。
耽美な世界を味わうぜ、イエイ。

マツケンフィーバー

2005-09-05 03:59:48 | 舞台
アメリカから帰ってきました!
とっても充実した時間を過ごしてきました。
いろんな意味ででっかい所でした。
詳細は次回・・・ということで。

今日は、「マツケンサンバコンサート」に行ってきました!
地元にマツケンが来るということで、
ずっと前から楽しみにしていたのですが・・・。

会場は、人、人、人。
老若男女が集う摩訶不思議な空間。
1人、目立つ人がいました。
ラメラメの青いハッピを着た若い女性が。
お、気合が入ってる!私ももう少し金銀きらきらにした方がよかったかな?
と思っているところに、コンサートが始まりました。

七色に光るラメラメの着流しで、マツケンマンボ。
赤と紫の琉球風の衣装で、「花」「涙そうそう」。
ピンクの着流しに、ファーをほどこしたり、
黒は黒でも、しっかりラメが入ってたり、
もう、浮世を忘れさせてくれる勢いの派手っぷり!
健さんがMCで、
「ストレス発散してくれれば・・・」とおっしゃっていたけれども、
予想以上に発散できましたとも!
途中で出てきた真島センセイの踊りには抱腹絶倒。
見ている人が幸せになれる踊りって、ホント素晴らしい!!
真島センセイのソロシングルもしっかりご披露。
「愛しちゃってね~」というセンセイの歌に、
後ろのほうから、「マッジー」という合いの手が!
ふっと振り返ると、先程のド派手なハッピの人が、孤軍奮闘していました。
マジーファンだったのね・・・。

しめはやっぱり、「マツケンサンバ2」。
お約束の金々のラメの着流しの健さんは、文字通り輝いて見えました。
その隣のマッジーもキラキラしてたわあ。
通路側だった私は、踊るスペースがあるわ!と見よう見まねで踊りました。
最後に緞帳が下りてからも、音楽が「オーレー、オーレー」と終わらないので、
客席も拍手が鳴り止まず、また緞帳が上がりました。
それが4回くらい繰り返されたあと、本当に終了。
あー、満喫しました。

マツケンサンバコンサートは、全国ツアーをやってるみたいですが、
お近くにマツケンが来た際は、ぜひとも行ってみてください。
おすすめの中のおすすめです。
ちなみに、9月14日に「マツケンサンバ3」が出るそうです。
マツケンサンバIII(初回限定盤)
松平健, 宮川彬良, 小西康陽
ジェネオン エンタテインメント

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回し者みたいですね。

マジーの腰つきは、たいそう勉強になりました。
フラメンコに活かせそうです。