とみや音楽教室 のんびりぶろぐ♪

音楽講師をしています。仕事の事、趣味の事、いろいろ日記です。毎日更新しています🎵

読んでみました🎵 vol.11 サロメ

2022-04-19 23:38:00 | 読書
こんばんは

皆さんお変わりありませんか?

今日はリハビリの日〜

先週プチぎっくりだったので、背中からグリグリとほぐして頂きました

とみのん、改造中〜

「健康になりた〜い」と、妖怪人間ベムの

「人間になりた〜い」

的なイントネーションで言う私


さてさて、そんな話はおいといて…

久しぶりの読書感想文📚


原田マハさんの サロメ です

「サロメ」はオスカー・ワイルドの戯曲

その挿絵を描いた夭逝の画家ビアズリーとワイルドをとりまく愛憎劇

と、簡単に言ってしまえばそうなのですが…

19世紀末のロンドンやパリに自分もいるような情景描写や、当事者のような心理描写…

原田マハさんを読むのは初めてでしたが、文体も読みやすくとても引き込まれました

「聖人殺し」というショッキングな内容の、聖書にも書かれた一節を戯曲化したワイルド、その不思議な魅力に翻弄されるビアズリー…

そしてビアズリーの姉、ワイルドの同性の恋人が出てきますが、中盤は姉目線で語られています

どんどん自分の知らない世界へ行ってしまう弟を守りたいが故に、嘘をついたり身体を張ったり…

様々な愛の形が語られます。

「サロメ」自体、預言者ヨカナーンに恋したサロメが、ヨカナーンと口づけするためにその首を欲するとか、サロメが不倫の子とか、退廃的な世紀末に似合う題材なのですが

そしてまた映画を観ているように馬車の音や砂埃が感じられるのですよ

うん、原田さんすごい


「サロメ」というと、学生の頃に宮城聡さん演出のクナウカの舞台を観たのが印象に残っているのです

本はだいぶ前に読み終わっていたのに、その時のパンフレットが残ってないかと実家を探していたため感想文が遅れました

んで結局見つからない

クナウカは人間浄瑠璃なんて言われる事もある、セリフを言う人と演者が別の役者という劇団

しかも男女逆の役者がセリフを言うため、妖しさ倍増

サロメ役の美加理さんの人形的な無表情さと、対照的な妖艶な踊り…

それを「ヨカナーンの首を!」と宮城さんの声が重なって、まあ不思議な世界観

何十年も前なのに、結構鮮明に覚えてますね

…って、今日は読書感想文だよね



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする