写 真 散 歩

特別じゃなくて、普段の散歩のときに見つけた
モノを写真で綴る、ページです。

DMC-G1 レポート(3)

2009-02-23 | 機材・E-System
DMC-G1のAF何ですが一般的なデジ一眼で使われている位相差を用いたAFでは
無くてコントラストを用いたAFです。
今までは一般的に位相差の方が高速でピント合わせが行えると言われて
きましたが、このDMC-G1のAFは、私も使ってみて驚きました。
ほとんど無音で何の迷いもなく、すっと一瞬で合点まで至ります。
このカメラのAF用のモーターなんですが、記載は無いのですが超音波モーター
かもしれません。本当に全く無音でギヤーが作動している感じは有りません。
しかもAF測拠点が固定でなく柔軟に移動することが可能。
コレはコントラストAFが撮像素子に結像した絵のコントラストで判別して
ピント合わせを行うので、原理的に画面の隅っこでも同様にピント合わせが
出来ることを意味します。
それとこのカメラは、本当に賢いなぁと思うのは、自動追尾AFと顔認識AFが
使えるのですが、コレはコンパクトカメラでは既に当たり前の機能と成りつつ
有りますが、使ってみると確かに便利ですね。
特に自動追尾AFは、一旦ロックオンするとファインダーの中にロックオンした
被写体が見えている間、どこに移動しようとも、ピッタリとピントを追尾し
続けてくれます。コレはたとえば犬を撮るときなど一旦犬の顔でロックオンする
とその顔と同じパタンの情報がファインダーの中に有る限り追いかけて
くれるのです。いつも日の丸構図から逃れられない方には朗報ですね。>笑い

位相差方式のカメラでも同様のオールターゲットモードとかで同様の機能は
有るとはいえ全く自分の思い通りに成ることはなかなか難しいと思います。
でも、この自動追尾AFは、なかなかの応答性を見せてくれます。
顔認識のAFも最近は、ライブビューの時限定で使える機種も有りますが、
このDMC-G1では、いつでも使えるのがメリットですね。
それとこの顔認識AFの場合は、ピントを合わせるだけでなく露出もピントを
合わせた部分に自動的に合わせてくれるので、人物スナップなどで、確実に
失敗写真を減らすことが出来ますね。

操作に関してはこのカメラは、頻繁に操作するで有ろう項目は、ダイヤル又は
レバーでワンタッチで変更が可能です。
撮影モードダイヤル、S-AF・C-AF・MFの切り替えは専属のダイヤルで、
連射モードの切り替えはレバーで、露出補正はコマンドダイヤルを一回押し込む
ことで直ぐにダイヤルを回して補正を掛けることが出来ます。
ISO感度・ホワイトバランス・AFモード(自動追尾・顔認識・23点マルチ・
シングル)は十字ボタンにショートカットのボタンが割り付けられています。
あと、Fnボタンに自分で好きな機能の割付も出来ます。

あと、是非とも書いておきたいのは、このカメラの撮影モードをフルオートの
iAモードにすると、先ほどのAFのモード設定から、シーン認識まで含めて完全に
カメラが自分で考えてカメラを制御することです。
被写体が動いているのか止まっているのか、人物を撮っているのか風景を撮って
いるのか全て得られる情報から判断して完全に自動で最もふさわしい動作する
のです。今、一番自動化度が高いカメラでは無いでしょうか・・・
全くの初心者にカメラを使ってもらっても、結構良い確率で撮影がこなせそうです。
もっとも失敗しない写真が撮れるという意味に置いてですが・・・
もちろん、自動を解除して全て全てマニュアルで使うことも可能ですし、
間口の広い使いこなしの出来るカメラだと思います。
ファミリー向けのカメラとして、時に撮影者のレベルというか要求に幅が有る
場合に、撮影者の要求に応じて、上手く吸収してくれる幅がある懐の深いカメラと
言うことも言えると思います。

それとこのカメラですけど、モードダイヤルを全自動のiAモードにすると、
メニュー画面で表示される項目も制限がされます。
たとえば、このiAモードの時に十字ボタンにセットされているISO感度とか、
ホワイトバランスのボタンを押しても、ボタンが無効と成って何も起こりません、
自動モードの時はカメラに任せてくれと言うスタンスですね。
この辺は、カメラメーカーとしての思想と家電を中心にモノ作りをしてきた会社
の考え方の違いが垣間見れて、変なところで感心してしまいました。

最後に、トータルとしてこのカメラは、使ってみてなかなか新鮮な使用感を
味合わせてくれます。
今までの一眼レフというカテゴリーからすると、ファインダーの件が一番
使い勝手が変わるところですが・・・
レンズ交換式の一眼という新しいジャンルのカメラとして、正常進化していって
欲しいと思います。
まずは、現状はレンズが2本しかないので、レンズのラインナップの充実が
待たれるところですね。

今後のオリンパスの動向も気になりますが、私は更にシグマがフォビオンとか
富士がハニカム撮像素子とかの独自のセンサーを積んだ独自のマイクロ・フォーサーズ機を
投入してくれると、本気でおもしろい事が起こるのではないかと期待しています。
コンパクトで、レンズ交換が可能で、マウントもオープン規格で有り、ボディと
レンズが相互にいろいろと組み合わせが可能なら凄いことが起こると思いませんか???

いろいろと、文句も書いてきましたが・・・それ以上に楽しいカメラですよ。
お値段は、入門機と比べると少し高目な気もしますが、内容は濃いカメラです。
私は買って損は無いカメラだと思いました。

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2 コメント

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Unknown (PhotTon)
2009-02-23 23:56:14
私が思うにG1の一番の良いところは
レンズ交換式デジタルカメラの新しい可能性を示した事だと思います。
パナソニックという家電メーカーならではの思い切った商品に
古くからのカメラ屋がどのようなアンサーを返すのか。
その相互作用によって時が止まっていた一眼レフカメラ界が、さらに活性化することを夢見ます。

この大不況さえなければ、、
いろんなメーカーがバンバン追従してくると思うんですけどねぇ
返信する
今晩は、PhotTonさん (Mura@管理人)
2009-02-24 00:33:33
PhotTonさんもDMC-G1のユーザーですから
このカメラのことは、よくご存じですよね。
私もこのカメラは、カメラの発展の上で一石を投じた
後々で分岐点として、カメラ史に残るカメラで
無いかと思います。
全く新しい提案がなされた訳で、そのカメラは、
今はまだ不完全かもしれませんが、これからどういう風に進化していくのか期待して見まもりたいと思います。
確かに今は、不況でメーカーは辛い時でしょうが
フォーサーズは頑張って乗り越えて欲しいですね。
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