吉川市同好会が粛々とスタートしました。
体育館の入り口にあるホワイトボードには、
「楽心館 17:00~19:00」の文字がありました。
見学者もいないですが、ひとりで袴を履き剣を携え、鏡に向かいお稽古です。
ボクシングではシャドーボクシングがとても大切にされております。
これは別に鏡に映った自分を見て、悦に入っているのではないのです。
ともすると、楽なスタイルになってしまう自分、力んで打ち込んでいる
自分を矯正する意味があります。
そして、まさにシャドー(仮想敵)との攻防です。
こちらは村上春樹的に言えば、
「自分の影法師とダンスを踊る」感じでしょうか。
鏡の前で剣を構えて、基本の確認を続けました。
顔が前に突っ込まないよう。
イチ・ニィという動作にならないよう。
一致した体使いができるよう。
とてもシンプルな稽古ですが有意義な時間です。
設備されている畳を一畳だけ持ち出し、前廻り受け身の稽古です。
半身を意識した前廻り受け身です。きっちりと一畳に収まるよう、
集中して続けます。
一人だけの時間ですが、あっという間に終了時間になりました。
誰もいない道場ですが、きちんと正面に向かい正座、
礼をして初稽古を終えました。
正面に飾られた尚武の額は、今の心境そのものでです。
さてしばらくは
自分をパートナーとしたダンスが続きそうです。