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『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

『アラスカへ行きたい』 石塚元太良/井出幸亮

2014-08-07 | Books(本):愛すべき活字

『ALL ABOUT ALASKA アラスカへ行きたい』
石塚元太郎(日:1977-)
井出幸亮(日:1975-)
2014年・新潮社

++++

もしも、アラスカに住むようなことになったら、どの街に住むだろうか?

そんな妄想の疑問に、僕は自ら「スワード」と答えている。

++++


7/30に発行されたばかりの、この本ですが・・・、

現時点で一言一句漏らさず、すでに3回読みつくしてます。


喫茶店で、バーで、カレー屋で・・・

発売以来、脇目もふらず読みふけっているのであった。


学生時代、開口大兄の本を手にとったあの日から、

そして、星野道夫さんの本を手にとったあの日から、

ずっとこんな本を待っていた!


まえがきで、共著者の一人、井出さんはこう書いている。

++++

だから、本書に記されているのは、あくまで「僕たちが見たアラスカ」でしかない。

(中略)

そんな思いから、この本ではあえて親切すぎると思われる情報は省かせてもらった。

「行けば分かるさ、迷って行けよ」ってやつだ。

++++

俺が読みたかったアラスカ・ガイドって、まさしくそれ!

音楽のレビューでも何でもそうだと思うけど、結局、本気で書いたガイドはどうしたって極私的になる。

そうじゃない本は参考にはなるけど、信頼はできないんだよね。


さて。

冒頭の、「もし、アラスカに住むなら、スワード」って話ですが。

これって、まるっきり週に一回、俺が一人ぼっちで開催している

「わくわくアンケート!アラスカに住むなら、君はどの街で暮らしちゃう?」

と同じ試みですね。


まあ、わくわくアンケートは対象者が今のところ俺ひとりだから、

毎回あんまし変動ないんだけどね、ランキング・・・。

しかし、同じ妄想とは言え、
 
こちらは都内でアイスコーシー飲みながら、遠隔で想いを馳せてるだけ(笑)

現地訪問を重ねつつ理想の街を探してる井出さんとは、同じ妄想でもだいぶ違うわけで。

しかし、さすがですね、スワード。

人口3,000人か・・・、無理だね、俺には。

とても手に負えない。


それでは、全世界の皆さんお待ちかね。

俺的「アラスカ住みたい街」ランキングをここで発表しておきます。

(わくわくアンケート2014年上半期結果)


■1位.アンカレッジ

まさかの・・・、まさかのアラスカまで行って都会に住もうとするこの根性無し。

だって。

俺、飲み屋さんが沢山ない街には住めないとよ。


■2位.フェアバンクス

100歩譲って、フェアバンクスですから。

以前、星野さんが拠点とされてたし。

ビール飲みながら、アラ大フェアバンクス校のフットボールチームを応援できるしね。

(※実際はアラ大にフットボールチームは無い)


■3位.ジュノー

限界だね、都会っ子の俺的には。

一応、州都ではあるものの。

栄えてたのがゴールドラッシュ時代なので、今はずいぶんこじんまりした規模となってます。

寂しくて泣くかも新米(しんまい)。

ちなみに、本書は「ジュノー」の鳥瞰イラストマップ付き!

こういうの待ってました!

(さすがにアンカレッジは規模的に無理だったんでしょうね、鳥瞰のイラストは)



ふぅ・・・我ながら素晴らしいランキングでしたね。

わざわざアラスカくんだりまで行って、ちょっとでもヒトの多い街に住もうとするこの脆弱さ。

ほんまにお前はアラスカに憧れてんのかという。


だって、アラスカの大自然を享受しつつ、通いたくなる飲み屋さんもあるにはある。

美味しいとこ取りってことで!


■おまけ

「まあ、アラスカが凄いのは分かるけど、ガイドブックまでは別に・・・」

そんな貴殿には、

 
POPEYE 808号(2014年 AUGUST)がお奨め。


アラスカ特集、「ワイルドサイド・イン・アラスカ」が、
 
なんと渾身の20ページ!

スタイリストの本間さんと、本書の共著者の一人である石塚さんの冒険がたっぷり楽しめます。

だって、取り上げてる街からして、マッカーシーにガードウッドだもんなぁ・・・。

さすが「冒険」特集。

堪りません!


この本については、まだまだ書き足りないけど、今夜はこのへんで。


■今夜が山田(読み物)
『星と嵐』 (1954年/ガストン・レビュファ)
『富士山頂』 (1974年/新田次郎)
『みんな山が大好きだった』 (1983年/山際淳司) 
『荒野へ』 (1996年/ジョン・クラカワー) 
『マウンテンタウン』 (2000年/ボニー&アーサー・ガイサート) 
『BRUTUS 650号 山特集』 (2008年)
『山の雑誌 まとめ!』 (2012年) 
『BRUTUS 753号 歩こう。』 (2013年) 
『アラスカへ行きたい』 (2014年/石塚元太郎、井出幸亮)
『BRUTUS 802号 キャンプしようよ』 (2015年)

 
■今夜が山田(映像)
『Mountain of Storms』 (1968年・米)
『イントゥ・ザ・ワイルド』 (2007年・米) 
『180° South』 (2009年・米) 
『グレートサミッツ アウヤンテプイ ~天空のロストワールド』 (2010年・日) 


<熱帯雨林>

アラスカへ行きたい
石塚 元太良,井出 幸亮
新潮社
POPEYE (ポパイ) 2014年 08月号 [雑誌]
マガジンハウス
マガジンハウス

 


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