『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

朝は毎日やって来る

2023-09-06 | Life(日常):書いとかないと、忘れちゃう

朝、目玉焼きを何気なくトーストに乗せたとき、「あれ、こんなの(↑)どっかで見たな」ってなった。

頭の中でこだまする科白。


「小鬼じゃ、小鬼がおる」

「はて、パズーに似た小鬼じゃ」


そうか、洞窟の中でパズーがシータにあげた、あのパンか。

お腹がすいているシータに、ピンチの状況下でサッと目玉焼きパンを差し出すところが気が利いてる。

どんな問題に取り組むにせよ、食事と睡眠は活力源だからね。


パズーはスラッグ峡谷、シータはゴンドアの谷を出たのは生まれて初めてだったはず。

でも、彼らは初めての経験を前にして、怯む事を知らなかった。


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今週、小生は生まれて初めての経験を積んだ。

大手町の某オフィスに出向き、ある契約に調印したのだった。


数年前から、手を尽くして下地を作ってくれた父に深く感謝したい。


苦労もあったが、私にとってはワクワクするようなプロジェクトでもあった。

色々と難しい事が多かったが、途中で良い循環に入り、これは良い流れが来てる、この波に乗っていける!と思えた瞬間があった。

こういうの勘みたいなものは、仕事で色々とディールを経験してきた事も大きいのかもしれない。

今回の経験が、また自分の将来の糧になる気がする。


じんわり胸に広がる感謝の気持ちを忘れないよう、ここにメモしておく。

(特にブログを読み返す機会ないけど・・・)


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翌日、横浜。

打って変わって朝から麦酒。

Breakfast の B は Beer の B ってよく言うしね。(言わない)

ふー、空っぽの五臓六腑にホップの苦味が染み渡るわい。



<付録>

そんな話の後に、今週のもう一つの初体験に関するどうでもいいエピソード。

入社以来、小生は雨の日も風の日も、そして真夏の炎天下でも、長袖シャツ、ネクタイ、ジャケットを通してきた。

数年前までジャケパンさえ許さずに、ビシッとスーツを着てきた。


しかし、今さら話題にするまでもなく、今年の暑さはマジで異常。

この独りぼっちの「正装」根くらべ、今の気温でやってると【命】に関わります。

カトリックの枢機卿が集まって次のローマ教皇を決めるコンクラーヴェだって、今ではエアコンの効いた部屋で根くらべするそうです。(夜間飛行調べ)


という事で、今週、生まれて初めて・・・

半袖シャツを着て会社に行ったのだった。

適当に買ったシャツだが、最近の新素材ときたらなんて楽チンなんだ。

この軽さ、そしてこの桁外れの涼しさと言ったら。

オフィスのエアコンが寒いくらいである。


ここで、さっきからジーッとこちらを見ている執務さんと目が合う。


「えーっと、何スか?」

「幼稚園みたい」



・・・・とは言え、命にはかえられまいて。

どんな事だって、最初は『初めて』。


<おしまい>


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