『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

BRUTUS 650 山特集

2011-02-13 | Books(本):愛すべき活字


本棚から何回も取り出してきては読んでいる2008年11月のBRUTUSなんだけど、今週も長時間移動があったので、持って行って、熟読した。

とにかく、本や雑誌を片っぱしから買うんだけど、一字一句逃さず読まないと読んだ気にならない上に、古ーいのまで出してきて読みはじめるから、いつまで経っても読み終わらないんだよね。

ロールプレイング・ゲームとかやると、全部の宝箱を開けてまわるやうな。

勇者としては非常にスケール小さい感じで。


本号では、山に関する書籍の紹介コーナーで、

キャサリン・メイヤー著の『山でウンコをする方法』

が取り上げられてて、その辺り、ちゃんとした特集だと思うね。


『焚き火大全』、『遊歩大全』と来て、あれ・・・、そんなクリーンな?

キレイなとこだけ取り上げて?

と疑問をもったところで、メイヤーの『山ウン』がちゃんと抑えられていて、全国の山男たちも溜飲を下げる感じで。

靴を汚さないやり方とかね。


この号は、オブ・ザ・イヤー2008で、特集オブ・ザ・イヤーに選んでて、確かそん時も書いたんだけど、なにしろ

『松浦弥太郎、世界でもっとも美しい道、ジョン・ミューア・トレイルを行く。』

が良い。


加えて、

『History Of Great Backpacking Gear』(山岳ギアの進化の歴史がまとめてある)

が、超ナイス。


あと、2007年頃にパタゴニアのパンフレットに載って話題になった、グレン・デニー撮影の、60年代ヨセミテの写真が一部掲載されてるんだけど、

そこにチラッと写っている若き日のイヴォン・シュイナードは、俺の中でジャクソン・ブラウンにしか見えない。

似てない?

そこ気になるの、俺だけ?


これらの写真を撮ったグレン・デニーは、なんか急に登場した印象があったんだけど、本号のインタビューで、その辺のことも解き明かされている。

グレン・デニーは、ヨセミテでクライマーたちと若き日を過ごした後、西洋文学にハマッて、スタンフォード大の図書館員として働いてたんだって。


インタビューでのデニーのコメント。

「あまりにたくさん(ヨセミテでクライマーの写真を)撮りすぎていて整理をするのも大変だったんだ。

そうしていたら、あっというまに40年がたってしまった」

※カッコ内は補足


・・・これって、すごい分かる気がするし、人生ってこういうもんかもね。

■今夜が山田(読み物)
『星と嵐』 (1954年/ガストン・レビュファ)
『富士山頂』 (1974年/新田次郎)
『みんな山が大好きだった』 (1983年/山際淳司) 
『荒野へ』 (1996年/ジョン・クラカワー) 
『マウンテンタウン』 (2000年/ボニー&アーサー・ガイサート) 
『BRUTUS 650号 山特集』 (2008年)
『山の雑誌 まとめ!』 (2012年) 
『BRUTUS 753号 歩こう。』 (2013年) 
『アラスカへ行きたい』 (2014年/石塚元太郎、井出幸亮)
『BRUTUS 802号 キャンプしようよ』 (2015年)

 
■今夜が山田(映像)
『Mountain of Storms』 (1968年・米)
『イントゥ・ザ・ワイルド』 (2007年・米) 
『180° South』 (2009年・米) 
『グレートサミッツ アウヤンテプイ ~天空のロストワールド』 (2010年・日) 



<熱帯雨林>

BRUTUS (ブルータス) 2008年 11/1号 [雑誌]
マガジンハウス
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