
『グレートサミッツ』
第6回 アウヤンテプイ ~天空のロストワールド~
衛星ハイビジョン(10/9/8放送)
本当は、アジアカップ準決勝のことを書くべきなんだけどね、今夜は。
あのPK戦のことをさ。
まあ、実際、俺も延長後半くらいから、PK戦を予期して黒タンク一丁になってましたよ。
川島の健闘を祈って。
風邪ひきそうだったから、すぐ止めたけどね、タンクトップは。
そんで、最後に今野が決めたときは、闘莉王風に叫んでましたよ。
「集まれ~!」と・・・。
もう、今じゃ誰一人「集まれ~!」って言わないからね、ここ東京じゃ。
飽きっぽいよね、現代人は。
もっと、一つのギャグ、一つの思い出を大切にしていきたいところだね。
でも、よりによって、このFootBallなタイミングで何なんだけど・・・
俺はもう抑えきれない。
そう、アウヤンテプイについて語ることを。
まあ、俺くらいの山クレイジーになると、だいたいTV番組は山が映ってるかどうかでしか判断しない訳です。
「あ、今日は山が出てないからTVは消そう」
そんな感じだからね。
「山が出てない」って、「山崎邦正が出てない」って意味じゃないからね、念の為。
前置き長くなったけど。
NHKの『グレートサミッツ』自体、素晴らしい番組だけど、第6回は、本当に、なんていうか・・・。
南米、ギアナ高地には地面が異常に隆起したような、巨大なテーブルマウンテンが散在してるわけ。
この頂上の台地部分は、周囲が断崖絶壁に囲まれてて、地上からの容易な侵入を拒む、まあ、天空の庭みたいになってんだね。
この地域は、ななななんと、コナン・ドイルの『失われた世界』にもインスピレーションを与えとる訳です。
もう、それだけで必見なんだけど。
中でも、もっとも人々が崇めて止まない山、それがアウヤンテプイ。
まず、山の上の大地部分(標高2,560m)が、東京23区よりデカい。
そんで、そっからエンジェルフォールっつう、とんでもない滝が流れ落ちてるわけです。
落差がありすぎて(約1km)、最後、地上付近ではただの霧になってるんだけどね。
で、今回TV取材班が、登頂に成功し、その巨大な大地部分を縦断。
美しい川が、エンジェルフォールとなって落ちていく、まさにその地点に到達するわけです。
嗚呼・・・、素晴らしい。
あのね、頂上の台地部分はほとんど、一つの世界ですよ。
「一つの世界ですよ」って言われても、まあ、なんのこっちゃ分からなんだろうけど。
でも、そうとしか言えないよ、これは。
森があって、川も流れてて、その中でも最大のチェルン川は紅茶色の水が流れてる。
タンニンでも溶けこんでるのか、でも不思議と透明度は高くて。
そんな水底を、普通に・・・、カマドウマが歩いているっ!
へ・・・?
カマドウマって、エラ呼吸しましたっけ・・・?
んな訳ねーよ!
先生、これ完全に新種ですっ!!
ね?
とんでもないんですよ、この世界は。
独自の生態系が築かれてるわけです、天空で。
「言葉を謹みたまえ。君はラピュタ王の前にいるのだ」
まあ、そんな感じかな。
ちなみに、個人的には昔からバッタは得意なのに、カマドウマは何故か苦手。
あの背中のフォルムがさぁ、その中に何が入っとんじゃい!って感じで。
目黒川沿いに「かまどうま」っていう居酒屋あるけど、上記の事情により未開拓です。
怖いからね、もしお店でかまどうま飼ってたら。
エンジェルフォールとは、よう言うた。
彼(カエル)はヒックリ返すと、なっかなか自分で起き上がれなくてカワイイかった。
これも新種なんだと。
■今夜が山田(読み物)
・『星と嵐』 (1954年/ガストン・レビュファ)
・『富士山頂』 (1974年/新田次郎)
・『みんな山が大好きだった』 (1983年/山際淳司)
・『荒野へ』 (1996年/ジョン・クラカワー)
・『マウンテンタウン』 (2000年/ボニー&アーサー・ガイサート)
・『BRUTUS 650号 山特集』 (2008年)
・『山の雑誌 まとめ!』 (2012年)
・『BRUTUS 753号 歩こう。』 (2013年)
・『アラスカへ行きたい』 (2014年/石塚元太郎、井出幸亮)
・『BRUTUS 802号 キャンプしようよ』 (2015年)
■今夜が山田(映像)
・『Mountain of Storms』 (1968年・米)
・『イントゥ・ザ・ワイルド』 (2007年・米)
・『180° South』 (2009年・米)
・『グレートサミッツ アウヤンテプイ ~天空のロストワールド』 (2010年・日)
<熱帯雨林>
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NHKグレートサミッツ 世界の名峰 7 アウヤンテプイ (小学館DVD BOOK) |
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