『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

禍中日記 その6 『太陽のようなチーズトースト と ギズモ』

2021-08-09 | Life(日常):書いとかないと、忘れちゃう
コロナ禍において、数少ない良かったことは、朝食をちゃんと食べるようになったことだ。アイスコーヒーを注いで、パンにチーズをのせて焼くだけで十分美味しい。オーブンで溶けたチーズは太陽のようだ。そして小生には秘密兵器がある。友人にもらったハバネロソースである。これをチーズの上に垂らす。本来、数滴で十分ホットなのだが、なにぶん目を覚ましたいという目的もある。「あかん、おかしなってまう」思わず関西弁になるほ . . . 本文を読む
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"Caught in the Rain" Preston School of Industry

2020-11-29 | Music(音楽):音楽は風に乗る
こりゃやべえぜ、ピンチだ!ってな瞬間があるとしましょう。ションボリしちゃって「もう俺なんか・・・」ってな瞬間もあるかもしれません。人生には色々あるでしょう、特にコロナウイルスが猛威をふるうこんな年には。そんなピンチの時に頭の中でどんなサウンドが鳴っているのか。これは、その人の選択を別ける結構重要な要素ではないでしょうか。1999年、米インディーズ・バンドの雄であり、我が人生のすべてを変えたバンド、 . . . 本文を読む
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禍中日記 その5

2020-11-16 | Life(日常):書いとかないと、忘れちゃう
■某月某日「アイ・アム・レジェンド」どうしてもリモートでは片付かない仕事があり、東京駅へ。丸の内の街はほぼ無人。こんなに人が居ない東京駅も珍しい。と言うか、ほとんど『アイ・アム・レジェンド』の世界だ。無人の東京駅を見るのは20年ぶりだ。今の、平日も週末も人で溢れる丸の内しか知らない人には意外かもしれないが、20年前の丸の内は週末になると閑散としていた。開いている路面店はブルックス・ブラザーズと高級 . . . 本文を読む
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禍中日記 その4

2020-11-01 | Life(日常):書いとかないと、忘れちゃう
■某月某日「トーキョーブルース」本格的な巣篭りの日々が始まった。今、飲むべきビールはこれだろう。TOKYO BLUESは、文久3年創業という石川酒造のクラフトビール。小生はこの白いラベルのセッションエールをよく飲む。ブルースは元々、米国南部のワークソングが発展して生まれたと言われるが、日本でブルースというと、どうしても一瞬淡谷のり子先生が脳裏をよぎってしまう。■某月某日「季節外れの大雪」寒ッ!今日 . . . 本文を読む
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The Beths のキュートな1stと胸に沁みる2ndの話

2020-09-20 | Music(音楽):音楽は風に乗る
コロナ禍で「ちょいと元気な曲が聴きたい気分」で、「それも女子ボーカルのギターロックがいいなぁ」なんていう時にはThe Bethsを聴く。The Bethsはニュージーランドはオークランドの4人組。そのルックスも、本当にもう街のその辺に居る男女そのままという感じが良い。メンバー全員がカレッジでジャズを学んだという出自にも関わらず。何がどーなって、このギター炸裂のインディーズ・ギターポップが生まれたの . . . 本文を読む
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ザ・ウェザー・プロフェッツを聴く昼下がり

2020-09-12 | Music(音楽):音楽は風に乗る
遅々として進まぬ禍中日記を少しお休みして・・・あれ、まだ書いてる内容が3月頃のことだったりして(笑)最近は心穏やかに、The Weather Prophets など聴いている。The Weather Prophetsは英国のインディー・ギター・バンド。前身バンド The Loft(1980-84)の解散を受け、ピーター・アスター(Vo, Guitar)とデイブ・モーガン(Drum)によって、198 . . . 本文を読む
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禍中日記 その3

2020-09-05 | Life(日常):書いとかないと、忘れちゃう
■某月某日『バレルから僕へ』まあ、酒量は減ってるね、家の外で一切飲まないんだから。ニッカのWhisky from the Barrel。折からの国産ウイスキーブームで一昨年くらいは流通がすごく減ってた気がするけど、今は普通にあるみたい。コレを生(き)でゴクゴクいって「タハッ、おもちろい!」とか言ってると、じきぶっ倒れます。モルト原酒とグレン原酒のブレンデットなんですが、瓶詰する時の割水をだいぶ抑え . . . 本文を読む
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禍中日記 その2

2020-08-10 | Life(日常):書いとかないと、忘れちゃう
■某月某日「不幸中の幸い」3月に巣ごもり生活に入った時、個人的にあまり不満を感じずに過ごせた。その理由の一つに、2月のまだ動けるうちに会いたい人にだいたい会っておけた事がある。当時はまだ、ダイヤモンド・プリンセス号での感染事例が報じられ始めた頃で、その後の社会の変容を想像した人は少なかった。コロナによって巣ごもり生活を強いられる近未来を自分だけ予見できていた、という訳では勿論ない。小生は昨年から会 . . . 本文を読む
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禍中日記 その1

2020-08-07 | Life(日常):書いとかないと、忘れちゃう
昭和41年から小説現代の紙面をかざったリレー形式の連載『酒中日記』。 豪華作家陣が酒を巡るエピソードを日記形式で書き継いだこの連載。 これに触発された夜間飛行氏がコロナ禍で飲みにもいけないで、それを逆手に取って(?)、ただ家でじっとしてるだけ、という地味な日記を書いてみたのが、この『渦中日記』。 そっか、ずっと家にいるから『家中日記』でもあったんだね。 . . . 本文を読む
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135 "我愛你"

2020-04-06 | Music(音楽):音楽は風に乗る
2月1日、新橋の某店で飲んどりまして。そこは雑居ビルの地下にある、何でもない居酒屋を装いつつもめちゃくちゃ魚介の美味しい店なんですが。BGMは店長の趣味の80年代Jポップで・・・。(もちろん80年代当時にはJポップなんつー単語は無かった)その日はお世話になったオジサンがドイツに転勤という事で、送別会の体でお礼を兼ねて飲みつつも、最後のお会計はオジサンが全員分出してくれたという、そんな夜で(あざス! . . . 本文を読む
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『まばゆい残像 そこに金子光晴がいた』 小林紀晴

2020-04-05 | Books(本):愛すべき活字
『まばゆい残像 そこに金子光晴がいた』小林紀晴(日:1968-)2019年・産業編集センター++++しばらくすると鍵を開けているような金属音がして、扉が内側から開いた。光がこちら側にこぼれ、同時に中年の男の怪訝な顔がヌッと現れた。私は英語で話しかけてみた。反応はなかった。次に私はあらかじめ準備して手に持っていた金子の『マレー蘭印紀行』の文庫本を男の顔の前にかざした。すると男はなかに入れと身振りとと . . . 本文を読む
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右手に「カプチーノ」、アップル本社は「クパチーノ」。

2020-02-29 | Life(日常):書いとかないと、忘れちゃう
米シリコンバレーにある、アップル・パークへ。ここは2017年に完成したアップルの新本社で、生前のスティーブ・ジョブズが関わった最後のプロジェクトと言われています。5bnドル(5,400億円)を投じて建てた、ドーナツ型宇宙船みたいな本社社屋を見たい人は、後ほどプロがドローンで撮った動画でご確認ください。今回は、本社の脇にあるVisitor Centerの話。オリーブの木の向こうに、まずカフェが現れる . . . 本文を読む
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『オブ・ザ・イヤー 2019』

2020-01-13 | プロフィール
『オブ・ザ・イヤー2019』明けましておめでとうございます。皆さん、素敵な新年をお迎えのことと思います。オブ・ザ・イヤーは1年間を極々私的に振り返るコーナー。年末恒例だったはずが、すっかり年始恒例になってしまった。お酒を呑みつつ、筆が止まるまで書いてみますが、さて、2019年はどんな1年だったかしら?■聖地巡礼オブ・ザ・イヤー『City Lights Booksellers & Publi . . . 本文を読む
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『映画は撮ったことがない ディレクターズ・カット版』 神山健治

2019-11-29 | Books(本):愛すべき活字
『映画は撮ったことがない ディレクターズ・カット版』神山健治(日:1966-)2009年・『神山健治の 映画は撮ったことがない 映画を撮る方法・試論』INFASパブリケーションズ2017年・講談社そっかー、そっかー、そうだったのか!いや10年前の本を読んで驚いてますけど。2002年の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の見えるものにしか見えないネットワークは、我が人生の書『ノーラ . . . 本文を読む
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『どこにでもあるどこかになる前に。~富山見聞逡巡記~』 藤井聡子

2019-11-24 | Books(本):愛すべき活字
『どこにでもあるどこかになる前に。~富山見聞逡巡記~』藤井聡子(日:1979-)2019年・里山社++++かたや東京の冬はというと、ブルーハワイをバケツでぶっかけたような青空ばかりで、私はその下を歩くことが苦痛でならなかった。北陸特有のどんよりした気候で、なおかつ娯楽も少ない富山という地は、転勤者、移住者のなかには、自律神経を乱しがちになる人もいるという厄介な場所であるらしかった。しかし、私にして . . . 本文を読む
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