
こりゃやべえぜ、ピンチだ!ってな瞬間があるとしましょう。
ションボリしちゃって「もう俺なんか・・・」ってな瞬間もあるかもしれません。
人生には色々あるでしょう、特にコロナウイルスが猛威をふるうこんな年には。
そんなピンチの時に頭の中でどんなサウンドが鳴っているのか。
これは、その人の選択を別ける結構重要な要素ではないでしょうか。
1999年、米インディーズ・バンドの雄であり、我が人生のすべてを変えたバンド、Pavement が解散。
同年、その創設メンバーだったScott Kannberg によって結成されたのが、Preston School of Industry です。
癖のあるバンド名ですね。
カリフォルニア州アマドールにあった有名な Reform School (更生施設)である Preston School of Industry(プレストン工業学校)を、そのまま冠しちゃったみたいなんですが。
日本で言う「北陽」とか「ハライチ」みたいなニュアンスでしょうか。
(ハライチの方は高校じゃなくて出身地だけど)
とにかく、この年代の米インディーズバンドって、イマイチよく分からないとこがあるっていうか、PVとか見ても思うけど、本当、笑いのツボみたいなもんが違うんだろうなって思いますね(笑)
Preston School of Indutry は2001年にファーストアルバムをリリースし、2004年に2枚目のアルバムを出した後、同年9月のオーストラリアツアーをもって活動を停止。
バンドは結成から5年間でその活動を終えました。(Scottは2009年から Spiral Stairs 名義でソロ活動中)
Pavement の再結成については、それこそ亡霊のごとく定期的に噂が立ちますが。
Preston School of Indurty については、皆さんそこまでの思い入れが無いようで(笑)
なんの噂もありませんね。
今回選んだ Caught in the Rain は 彼らの 2nd アルバム "モンスーン" に収録。
2003年にシアトルで録音され、2004年の2月にリリースされました。
余談ながらこの頃のシアトルと言えば、マリナーズのイチローがメジャー上陸から3年連続で3割を打ち、4シーズン目となる2004年には打率.372という地球人離れした記録を打ち立てた頃。
(思い出すとワクワク感がある!)
Preston School Of Industry - Caught In The Rain (2004)
冒頭の話に戻るんだけど、俺はピンチな時やなんとなく気分が上がらない時、この曲 Caught in the Rain を口ずさみます。
イントロでギターに絡めてマンドリンを使われるとだいたい好きになるってのが自分の特徴のようです。
そして控えめながらペダル・スティール・ギター(ハワイアンミュージックとかで重用されるやつです)の鳴りも良い。
こういう、ちょっとトボケたポジティビティみたいなのって、俺が生涯追い求めているフィーリングでもあります。
ほら、なんか「気にすんな、これより悪くはなんねーぜ」って言われてる気になりません?
<熱帯雨林>