the morning star ~明けの明星~

日本でも世界でも子どもたちが安心して幸せに暮らせるように☆と願う活動主婦の日記。三原市の課題や三原応援情報を発信。

ハードからハートへ~高坂自然休養村~

2018-01-21 03:00:12 | まちづくり
1月17日全協(議員全員協議会)の2番目の議題は
「高坂自然休養村リノベーション基本計画の見直しについて」

3年前に計画がつくられたものの、
その後に公共施設全体を見直す計画がつくられ、
30年間で公共施設面積を35%削減する、
という目標を掲げたこともあり、
このリノベ計画にも見直しが加えられました。

資料全体は>>こちら
51ページの資料です(最初の6ページは概要版)

事業費総額1億2千万円。
質疑をさせていただいた結果、
なんだか縦割りの目的に固執されてる印象で、
農業のこと、自然のこと、地域のことを、
もっと総合的に考えたほうが、うまくいくんじゃないかしら~
と思っています。


 * * *

まず最初に
その位置づけを尋ねてみると、
・農村の優れた自然環境の保全
・観光農業の推進
・都市で暮らす人たちへの憩いの場の提供

が目的で、
「地域振興という視点はない」
ときっぱり言われてしまいました(^^;)

事業の目的によって、
とるべき手段が変わってくるので、
答えを想定して、
その後の質問の展開を考えてるわけですが、
「地域振興ではない」
と全否定されるとは思ってませんでした(^^;)

えーっと。
中山間の地域振興は
事業採算なんか言ってたら出来ないわけで、
目的に合った手段かどうか、なんだけど、
地域振興ではないらしいので、
じゃあ、
経済性を徹底的に追及していだかなくちゃ!
と思うわけで(^^;)

だけど、
収益性を尋ねても、
「高坂を知っていただくということで・・」
「体験農業で人手を増やして・・」
「仏通寺にも来ていただいて・・」
「遊休農地が活用できれば・・」
っていう感じ。
経済部の名のもとに不経済な事業を繰り広げ、
観光の名目で赤字を垂れ流す、
という経営感覚・・・
申し訳ないけど、私には理解できない。
これで「観光を産業に」などと
よく言えたものだと思う。

 * * *

目的の1つ目の
農村の優れた自然環境の保全
は、経済性追求とは違うかもね、と思う。
でも、
保全すべき農村の自然環境って、この施設なんですか?

高坂町活性化計画では、
町民のみなさんは、


が不安って、言っておられます。

高坂町のマンパワーが縮小してるであろうことが、
アンケート結果からも読み取れますが、
実際、三原市全体の2倍速で人口減少が進んでます。


今までシルバー人材センターに委託していた管理を、
これから地域団体「もみじの郷」を指定管理者にして
運営するってことだけど、
現状のままでは
将来的に地域の維持が困難になるかもしれない・・
そんな可能性もある中、
「地域振興という視点はない」
なんて言ってないで、
限られたマンパワーで、
何を、
どこで、
どのように
行うのか、
守るべきは何か、
農業振興・地域振興を
掛け合わせて考えたほうが良いと思う。

 * * *

・農村の優れた自然環境の保全
・観光農業の推進
・都市で暮らす人たちへの憩いの場の提供

という目的は、
施設を整備しなければ、できないのか?
繰り返し、何度も質問させていただいた。

「観光農園のようなものもあって、
 休養村でなければできないということではない」

が、

「施設が39年たって老朽化、時代に合わない
 これをなんとかしたい」

とのことだ。

うん。
気持ちは分かる。
でも、
三原市内の公共施設を全て維持していくことは、
財政的に不可能で、減らしていかなくちゃいけない。
場所が分かりにくくて、
300万円かけて案内看板設置しなきゃいけない場所に
こだわらなくても、いいんじゃないかな。

高坂町民が
いちばん愛着あるのは旧高坂小学校で
(高坂町活性化計画より)、
ここなら、県道沿いで
イベントしてたらよく分かるし、
コミュニティホームとしても使われてて
施設稼働率上がるし、
300万円を看板じゃなくてソフト事業に充てたら、
すごく、たくさんのことができる。

って言うと、
「自然休養村は全市的な施設で、
 高坂町のための施設じゃない」
って言われるんだけど、
だったら、
全市的な施設類型である


の中で【選択と集中】を考えると、
事業性に乏しくて、
【施設も機能も廃止】対象になるのでは?

 * * *

管理センターの改修5000万円も合わせると、
本当に、いろんなことができると思う。

株式会社あわえ
サテライトオフィス誘致サービスが250万円。

田舎移転で企業が蘇る「大家族主義の支え合い効果」
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/122800193/122800001/?P=1
は、株式会社あわえ創業の発端だけど、
この記事にあるような
【対価のない役割】に喜びを感じる人が、
まだまだ少数だけど、確実にいる。
プロにお願いするかどうかはさておき、
それを求める人を呼び寄せて、
「施設の維持」じゃなくて、
「地域の維持」を、
真剣に考えていく時だと思う。

ハードからハートへ

 * * *

高坂町に可能性があるのは、
I・U・Jターンの若い農家さんが多いこと、
独自の企画で、援農やイベント、八天堂さんとのコラボなど、集客もでき、ファンがいること、
その人達を中心に「山のようちえん」を始めてること、
もある。

山のようちえんは、
ドイツ発祥で日本全国に広がってる森のようちえんに倣い、
週に1回、有志で集まってるもの。

森のようちえんを中心に
若い移住者が増えていることでは
智頭町が有名だけれど、
この流れを受けて、
広島県でもやっと昨年、
自然保育認証制度が始まった。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/244/shizenhoiku.html


そして、東京都でも、
平成30年度の新規事業として、
森と自然を活用した保育等の推進に2億円
と予算方針が発表されている。
東京都初の、都民提案の事業化だ。

自然休養村が補助金で全国に整備された
かつての時代の「自然」に向き合う感覚と、
今の時代の「自然」に向き合う感覚は、
変わってきているのだと思う。

古い考えで、
古い施設にこだわってると、
若い人たちに見向きもされない地域になりかねない。

こういう時代潮流も考えて、


将来世代に残すものを
しっかり考えるべきだろう。

それは、やっぱり、
ハードじゃなくて、ハートなのだ

 * * *

「横串が重要」とか言いながらも
縦割り権益に固執する行政。
総合的に考えたほうがいいよ!っていうことは、
なかなか話が通じないんよね~~~悲しいことに。

高坂自然休養村リノベーションに
平成30年度からの3ヶ年予算で
総額1億2千万円あがってくるらしい。
(冒頭で「整備費用は約5000万円」と説明しておいて、内訳を質問していくうちに事業総額は1億2千万円と発覚したんだけど、まだ何か隠してるかも?!

はぁ~~~~~~~~っ
どうしたものか


 * * *

国の補助金でつくってるから、もしかしてやめられないのかなぁ~とググってみたら、昭和の時代には会計検査院が指摘してたりするけど、近年は、やっぱり施設老朽化や時代に合わない施設っていうことで、廃止してる例がチラホラありますね。公共施設マネジメントの総論賛成各論反対を、まさに体験するおもしろい質疑でした。さて、今後どうなるか、どうするか。






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