Final Judgement

ヤオ判定に怯えるボクシングファンのひとりとして
採点に特化し備忘録かわりに作成します

アブラハムvsサイモン(2009年3月15日ドイツ・キール)

2009年03月16日 | ミドル級
1R サイモン10:9(アブラハム9:10サイモン)
2R アブラハム10:9(アブラハム19:19サイモン)  
3R アブラハム10:8(アブラハム29:27サイモン)
4R サイモン10:9(アブラハム38:37サイモン)   
5R アブラハム10:9(アブラハム48:46サイモン)  
6R サイモン10:9(アブラハム57:56サイモン)   
7R アブラハム10:9(アブラハム67:65サイモン)  
8R サイモン10:9(アブラハム76:75サイモン)
9R サイモン10:9(アブラハム85:85サイモン)  
10R アブラハム10:9(アブラハム95:94サイモン)
11R アブラハム10:9(アブラハム105:103サイモン)
12R アブラハム10:9(アブラハム115:112サイモン)   


<Official>
◎アブラハム UD サイモンX

ハワード・ジョン・フォスター(イングランド)117-110
バレリー・ドーセット(ノースカロナイナ)118-109
インゴ・バラバス(ドイツ) 117-110


<memo>
1R 無名の挑戦者が積極的に前に出て手を出す。王者はガッチリガード。ともに有効打もなし。挑戦者の積極性か王者の貫禄か。
2R アブラハムも手を出し始めた。手数では挑戦者だがほぼガードに弾かれておりアブラハムの豪腕のほうが目立つ。
3R 開始早々コンビのあとのプッシュで倒れたかに見えたサイモンにダウン宣告?ノーダメージのサイモンは苦笑い。王者のたまに繰り出すボディ連打や強い右が有効。
4R 王者のボディ連打の打ち終わりにサイモンの左フックがクリーンヒット。これ以降攻守交替した。王者のジャブも悪くないがコレのインパクトで。
5R 1分過ぎ右クロスでサイモンぐらつく。30秒ほど豪打の嵐に晒されながら耐え抜いた。アブラハム打ち疲れ。それでも終了間際また右クロスを当てる。
6R アブラハムは5Rのラッシュで疲れたのか冴えない。逆にサイモンはダメージはあるだろうに精力的に手を出す。
7R 序盤に左フック、終盤には左アッパからのコンビでダメージを与えた王者のR。しかしサイモンはがんばる。
8R 前半カバーリングでやりすごし後半攻めて出るアブラハムいつものパターンだったがラスト30秒で食らった左フックが効いたのかあわててクリンチに。
9R 手数で迫るサイモンがアブラハムをロープに詰めて連打。ただクリーンヒットは少ない。奮起した王者がラスト30秒断続的に強打を入れた。難しいR。
10R この回もサイモンよく前に出たがアブラハムのボディもまじえた攻撃の効果をとる。
11R 流れが悪いとみたかサイモン左にスイッチ。でも効果なくすぐ戻す。ラスト1分から大きな右連発で王者攻勢。さすがのサイモンもクリンチに逃れる。
12R もうスタミナを気にしないでいいラストということで王者が開始から攻める。サイモンも一発左フックを返すがパワーに押されたまま終了。



・アブラハムに精彩が無かった。試合前10日で15ポンド落とさなければならなかったらしい。
・5Rのラッシュでもうスタミナは黄色信号にみえた。逆にいえばその状態でよくラスト3つ抑えたもんだ。
・サイモンは無名で有名どころとの対戦歴もないはっきり言って噛ませだったとおもうが意外にいい選手だった。
・サイズがありよく手が出るし打たれ強い。前進しながらも接近戦でなく自分の距離は保つ戦い方もうまくいってた。
・なによりガッツがいい。いいの貰っても何事か叫んで自分に喝いれてまた進んでいく。
・惜しむらくはパワーに欠けた。手数優先だったこともあるだろうが。でもアブラハムを慌てさせたシーンもあり大健闘だった。
・3Rのダウンはどう見てもスリップ。あれはない。
・採点は判官びいきでややアブラハムに厳しかったかも。まあ116-111から+-1ポイントが妥当な範囲では。118-109はちょっとない。
・アブラハムはパブリックと統一戦をやったあとでスーパーミドルに上げたいと語った。
・プロモーターはパブリック戦を実現させるべく6月にアメリカでAAの強打デモを予定しているという。相手はフォレストでもう契約済みとか。
・パブリックもルビオ戦ではピリっとしなかったけれど、今日のアブラハムではちょっと勝つのは無理だろう。
・今日は軽い相手ということで真剣にコンディション作ってなかったんだろうけど、今後ミドル級でベストのコンディションを作れるのか不安が残った。


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