Final Judgement

ヤオ判定に怯えるボクシングファンのひとりとして
採点に特化し備忘録かわりに作成します

シュトルムvsマックリン(2011年6月25日ドイツ)

2011年06月27日 | ミドル級
◎シュトルム 115-113 マックリンX  

1R マックリン10:9(シュトルム9:10マックリン)
2R マックリン10:9(シュトルム18:20マックリン)  
3R シュトルム10:9(シュトルム28:29マックリン)
4R シュトルム10:9(シュトルム38:38マックリン)
  
5R シュトルム10:9(シュトルム48:47マックリン)  
6R マックリン10:9(シュトルム57:57マックリン)   
7R マックリン10:8(シュトルム66:67マックリン)  
8R シュトルム10:9(シュトルム76:76マックリン)

9R マックリン10:9(シュトルム85:86マックリン)  
10R シュトルム10:9(シュトルム95:95マックリン)
11R シュトルム10:9(シュトルム105:104マックリン)
12R シュトルム10:9(シュトルム115:113マックリン)   


<Official>
◎シュトルム SD マックリンX 

ロベルト・ラミレス(プエルトリコ)116-112 シュトルム
ホセ・イグナシオ・マルチネス(スペイン)116-112 シュトルム
レビ・マルチネス(ニューメキシコ)115-113 マックリン


TV解説:元世界ライト級王者ジム・ワット

1R マックリン10:9(シュトルム9:10マックリン)
2R マックリン10:9(シュトルム18:20マックリン)  
3R シュトルム10:9(シュトルム28:29マックリン)
4R マックリン10:9(シュトルム37:39マックリン)
  
5R マックリン10:9(シュトルム46:49マックリン)  
6R マックリン10:9(シュトルム55:59マックリン)   
7R シュトルム10:8(シュトルム65:68マックリン)  
8R シュトルム10:9(シュトルム75:77マックリン)

9R マックリン10:9(シュトルム84:87マックリン)  
10R シュトルム10:9(シュトルム94:96マックリン)
11R シュトルム10:9(シュトルム104:105マックリン)
12R シュトルム10:9(シュトルム114:114マックリン)   


<memo>
1R マックリンがいきなりボディ連打で仕掛ける。しかし王者のガードは以前より堅固に感じる。後半王者もジャブ、右クロスで反撃も攻勢で挑戦者。
2R 今度は王者も前に出て攻めようとする。ジャブも当たるがその分ガードが開き挑戦者の右クロス、左ボディを被弾。微妙だが挑戦者に
3R 30秒王者が相打ちの左フック。そのショックとともに初回から急襲仕掛けてきただけに後半挑戦者が落ち王者のジャブ、左フックが有効。
4R さすがに挑戦者の手数も減り気味。中盤右フック、終盤右アッパーを綺麗に入れた王者に。しかしその度に挑戦者もよくカンバックしてくる。

5R 挑戦者が仕掛ける揉み合いの最中王者の右アッパー、左フックが当たる。勇敢な挑戦者だがスナップが効かなくなってきた感じはする。が王者にも疲れが。
6R 表情からも決して余裕は感じられない王者。このRは接近戦に終始しマックの中盤の右2発なんかが最後の王者の反撃を上回ったと評価。
7R ややマックリンの前進もゆるく王者の左が優勢だったが中盤ガードの横を抜ける右が当たってからは挑戦者。王者も右を返したがダメージでマックリンへ。
8R 最初の2分はダルに進行。ともにポイントを取りに来たラスト1分、これまた際どいR。シュトルムのボックスに。

9R 挑戦者と前進と王者のジャブ、互角の展開が続く。ともに決め手はないが分けるなら今度はマックリンの献身的な攻勢に。
10R 王者のハードジャブが優勢で迎えたラスト40ボディから挑戦者がチャンス。しかしここでシュトルムも意地の反撃。ポイントも、おそらくダメージ大も王者。
11R 余力に劣る思われる王者が地元の声援をバックに攻める。しつこいマックリンを防戦に追い込むことでうまく時間をつかう。
12R 敵地での接戦となる挑戦者が攻める。しかし王者もハートを見せその度に返し、ラストは逆に打ち勝ってマックをフラつかせ試合終了。

・長く活況を維持する欧州リング。その盛り上がりに相応しい精神的にも技術的にもレベルの高いタイトルマッチだった。
・前半のマックの前進、攻勢をどの程度評価するかによって勝者はいずれにもなりうる展開だったようにおもう。
・マックリンについてはアシカイネンを鮮やかな左フックで仕留めた試合くらいしか予備知識がなかった。充実のシュトルム相手だけに前半はその攻勢を過小評価してしまったかも。
・いきなりの急襲も入れ込みすぎのスタートに思えたのだが、そのボディ攻めは確実に王者の戦力、スタミナを奪ってただろう。
・王者のガードの強固さは以前よりレベルが上がったようにかんじた。しかし一旦そのガードがほころびが見えると、一気に強度が落ちる印象は相変わらず。最初は固いが一度気を許すと急に自分から脱ぎだす女のよう。
・攻守が目まぐるしく入れ替わった10Rは今年のベストラウンドじゃないか。テクニカルながら盛り上がりに欠ける試合も少なくないドイツでの試合だが朝から声がでてしまうほど。
・おそらく蒙ったダメージでは上だったと思われるシュトルムが勝負どころのラスト3つを抑えた。ここらへんは長く世界戦線でやってきたキャリアの差か。
・それにしても今夜シュトルムが見せたハートはこれまでのイメージを一新させるくらいのものだった。
・しかし契約問題なんかもあるみたいでブランクがちなことに加齢もあいまってかこの試合ではリミットまで30ポンド以上の減量が必要だったらしい。
・中盤以降の失速はその影響も考えられる。またそれを事前に察知しての挑戦者の急襲だったかもしれない。
・会場も沸いてたし、英国メディアは当然のようにマックリンの勝利を主張してた。お互い手が合う相手のようだし再戦の可能性も大いにあるだろう。
・試合地と共に王者のコンディションによって変わってきそうだが、万全なら王者の返り討ちを予想。

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