Final Judgement

ヤオ判定に怯えるボクシングファンのひとりとして
採点に特化し備忘録かわりに作成します

ダディvsスミシェット(2008年2月24日ニューヨーク)

2008年02月25日 | ミドル級
△ダディ 95-95 スミシェット△ 

1R スミシェット10:9(ダディ9:10スミシェット)
2R ダディ10:9(ダディ19:19スミシェット)  
3R スミシェット10:9(ダディ28:29スミシェット)
4R スミシェット10:9(ダディ37:39スミシェット)   
5R ダディ10:9(ダディ47:48スミシェット)  
6R ダディ10:9(ダディ57:57スミシェット)   
7R ダディ10:9(ダディ67:66スミシェット)  
8R スミシェット10:9(ダディ76:76スミシェット)
9R ダディ10:9(ダディ86:85スミシェット 
10R スミシェット10:9(ダディ95:95スミシェット)



<Official>

◎ダディ MD スミシェットX

フランク・ロンバルディ 95-95
ジョン・マッキー 98-92
ドン・トレラ 98-92




<memo>
1R 左フックで突進したダディだが中盤右のビックパンチでふらつく。むきになって打ち合い更に被弾。ダディの左ボディも入るが明らかにスミシェット。
2R スミシェットの巻いてくるような右をなかなか外せず数発被弾。しかしその他はコンビネーションを断続的に当てるダディが支配。微妙だがダディに。
3R 開始とともにボディで攻めたて中盤まで良かったダディだがまた右を食って乱れる。終了間際にも打たれた。スミシェットのR.
4R ダディ得意の左フックには左フックカウンター、間が空けば右。ダディはペースを取り戻せずいたずらに接近戦に身を投じる、
5R 中盤右カウンター、左フックを当て若干疲れの見えるスミを追い込む。少し間合いもとるようになったがスミの右は相変わらずよく当たる。
6R 距離をとり落ち着いて戦ったダディのR.実況もなぜ最初からこうしなかった?と。
7R また殴りあいに身を投じるがまだ余力ありと判断したのかアウトボックスに戻す。ジャブとボディでわずかにダディか。
8R このRダディの攻撃は正確性に欠けた。プレスして数発クリーンヒットを奪ったスミシェットに。
9R スミチェットが前進するがダディのアウトボックが冴えた。
10R ダディのジャブよりも数発クリーンヒットしたスミシェットの右の効果をとる。


・ダディはパブリック挑戦に意識が向いて眼前のスミシェット戦に集中してなかったのでは。
・じっくり採点していけばどっちに転んでもおかしくない勝負だけど、1Rのインパクトが大きくダディに幸運な判定という印象はぬぐえない。
・1Rから無謀にミックスアップ。こんな相手すぐにぶっ倒してやる、パブリック見てろよ!という意識アリアリ。
・そこにパンチ食らって引くに引けなくなった。ダディも時折反撃してたので10:9にとどめたけど10:8と見る人もいるかもしれない。
・スミシェットに追い足がないのは明らかだったのに中盤まで戦い方をを変えきれなかったのもマイナス。
・負けん気の強さも人気の一因なのだろうが、クレバネス、クールネスに欠けるこの日のダディだった。イーストマン戦ではできてたのに。
・スミシェットの右の出所や軌道がよほど読みきれなったのかまともに反応できずに打たれたシーンも多かった。
・初回からスミシェットの攻撃の裏をとることはできてたけど力みのせいかパンチが伸びてなかった。
・5R以降はアウトボクシングを基調に戦い挽回していったが、初回からの流れを断ち切れるまでには至らず。
・中盤に切った左目上の傷はかなり悪く、拙戦もあいまってリングサイドでパブリックと見てたアラムは6月のパブリック戦について否定的だった。
・パブリックは今年あと3試合予定してるので、急ぐ必要はない、と。