Final Judgement

ヤオ判定に怯えるボクシングファンのひとりとして
採点に特化し備忘録かわりに作成します

シルベスターvsロレンゾ(2009年9月19日ドイツ)

2009年09月21日 | ミドル級
◎シルベスター 116-112 ロレンゾX  

1R シルベスター10:9(シルベスター10:9ロレンゾ)
2R ロレンゾ10:9(シルベスター19:19ロレンゾ)  
3R ロレンゾ10:9(シルベスター28:29ロレンゾ)
4R シルベスター10:9(シルベスター38:38ロレンゾ)   
5R シルベスター10:9(シルベスター48:47ロレンゾ)  
6R シルベスター10:9(シルベスター58:56ロレンゾ)   
7R シルベスター10:9(シルベスター68:65ロレンゾ)  
8R ロレンゾ10:9(シルベスター77:75ロレンゾ)
9R シルベスター10:9(シルベスター87:84ロレンゾ)  
10R シルベスター10:9(シルベスター97:93ロレンゾ)
11R シルベスター10:9(シルベスター107:102ロレンゾ)
12R ロレンゾ10:9(シルベスター116:112ロレンゾ)   


<Official>
◎シルベスター SD ロレンゾX

バレリー・ドーセット(ノースカロライナ) 116-111 ロレンゾ
パウェル・カディニ(ポーランド) 116-112 シルベスター
アルフレッド・アサロ(パナマ) 115-113 シルベスター


<memo>
1R ロレンゾは長身ながらややリーチ肩幅短めでどことなくティトぽい。シルベスターが前に出てジャブからボディ。どちらにもいけるがラスト15の打ち合いでシルベスターに。
2R ロレンゾが体をしならせジャブから右を打ち込む。シルベスターは上体の筋力を生かしたジャブ。被弾も互角。ここは中盤ワンツー連発してたロレンゾに。
3R お互い神経を研ぎ澄ました心理戦のような展開が続く。このRもほぼ互角だがどちらかにするならダイナミックなロレンゾ。
4R やっと流れが傾いてきたか。ロレンゾはやや雑になってきたように見える。ラスト30の印象もいいシルベスターへ。
5R 序盤はロレンゾが綺麗な左ダブルなんかで攻勢をとった決定打は奪えず。中盤以降のボディ、ワンツーでシルベスターが挽回したと見る。
6R シルベスターは前半は相手の攻撃をしのぎ後半に反撃するアブラハム戦法。もっとも前王者ほど極端ではないけれど、このRもいいワンツーでとった。
7R ロングレンジでは背の小さいシルベスターの方が強みを見せる。シルベスターの長く速い右が有効。ロレンゾはジャブが邪魔でなかなか好きな距離が作れない。
8R もはやお約束のように開始ゴング直後ロレンゾボディアタック。両者疲れたかホールドが増える。流れは変わらないがここは最後まで攻めてたロレンゾが手数で制したか。
9R ジャブの応酬はスピードと見切りに勝るシルベスターに軍配。シルベスターの固いガードにロレンゾは苦労してる。
10R 前半はほぼ互角だったが後半速いストレートをボディえ突き刺したり綺麗なアッパーを決めたシルベスターのR。ロレンゾは口も開き気味で旗色が冴えない。
11R ロレンゾはパンチを綺麗に入れることが滅多になくやや自棄になってるようにも見える。逆にボコボコ当てられてる訳でもないが比較においてはやはり差がある。
12R 劣勢を察してか踊りかかるように迫り打ちかかるロレンゾだが疲れからか長くは続かずクリンチになってしまう。逃げ切りに入ったシルベスターを追い切れず終了


・それなりに競った試合ではあったが割れるとも思えない展開だったように思う。115:113から177:111でシルベスターが妥当ではないか。
・116-111でロレンゾとの判定にはかなり疑問を感じる。ダウンも減点もなかったし。
・終了ゴング後はしゃぐシルベスターに対しコーナーで項垂れてたロレンゾを見ても勝者は明らかだったとおもう。
・ロレンゾは1度目の計量でオーバーするなど本調子ではなかったのかも。やや単調でパンチがテレフォン気味。打つ前に避けられてたような場面もあった。
・シルベスターはアシカイネンに負けそれに雪辱、カスティジェホをKOして挑戦権を得るがシュトルムに判定負け。それでも諦めずサイモンに勝ち決定戦出場権を得た。
・実直なその歩みそのもの性格みたいでえらく人気があり5000人ほどの会場だったようだがえらく盛り上がってた。ドイツのボクシング熱はまだまだ熱いよう。
・ニックネームはHurrikan(ドイツ語のハリケーン)。スコーピオンズの”Rock You Like A Hurricane”でのエンタランスがすげえよかった。

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