マルチネスｖｓシントロン（2009年2月14日フロリダ）

◎マルチネス　116－110　シントロンＸ　　

1R　マルチネス10:9（マルチネス10:9シントロン）
2R　シントロン10:9（マルチネス19:19シントロン） 　
3R　マルチネス10:9（マルチネス29:28シントロン）
4R　マルチネス10:9（マルチネス39:37シントロン） 　　
5R　マルチネス10:9（マルチネス49:46シントロン） 　
6R　マルチネス10:9（マルチネス59:55シントロン） 　　
7R　マルチネス10:8（マルチネス69:63シントロン） 　
8R　マルチネス10:9（マルチネス79:72シントロン）
9R　シントロン10:9（マルチネス88:82シントロン） 　
10R シントロン10:9（マルチネス97:92シントロン）
11R マルチネス10:9（マルチネス107:101シントロン）
12R マルチネス9:9（マルチネス116:110シントロン）　　　



＜Official＞
△マルチネス DRAW シントロン△

トム・カツマレク（ニュージャージー）116-110　マルチネス
ゲッド・オコーナー（フロリダ）113-113
ピーター・トレマテラ（フロリダ）113-113



＜memo＞
1R　シントロンが長いジャブ、ワンツーで前へ。スピード上の王者は慎重に出入り。偵察戦だが分けるなら時折タイミング合わせてた王者か。
2R　シントロンのパワーは相当みたいで圧力かかってる。中盤に軽いながらもワンツー当てて手数でも上のシントロンに。
3R　マルチネスは自分の距離をつかんだようで攻撃にうつる。ワンツーとおもえば左ストレートをリードにしたりと忙しい攻撃でリード。
4R　前のRからノーガード戦法も見せる余裕が出てきた。ラスト30秒から左をよく当てたマルチネスのR。
5R　王者の鋭い踏み込みからの攻撃にシントロンは後手に回りがち。手を出してはいるけど。さらに左で左目上カットされ流血。
6R　シントロンは珍しくアッパーを狙ったが惜しくもミス。王者もシントロンのパワーを警戒してか煮え切らない攻撃も多く観客はブーイング。
7R　ラスト15秒見事なワンツーの左でアゴを打ち抜きシントロンをダウン。レフは一度10まで数えたものの頭だとの挑戦者の抗議が通り試合は続行。
8R　雑になったシントロンの打ち終わりに左を再三打ち込んだマルチネスのR。
9R　中盤シントロンの右が浅いながらも久々にあたる。続いて左フック。王者の攻撃もいまいちだったしここは挑戦者に。
10R　熱くなったか王者の攻めがラフになり相打ちも増えた。終盤にはショートパンチも入れたシントロンのR。
11R　この回も強引な攻めが目立ったマルチネス。スピード差で優勢だが危険な間合い、タイミングでの攻防が続く。
12R　ラビットで王者から減点１。シントロンは疲れたかスリップしたり、自らクリンチにいったり。


・マルチネスは2度勝利を奪われたかんじ。7RKOで1勝、判定で1勝。
・7Rにレフは10まで数えてOVERといった。それが試合続行になるんだからやってられないだろう。
・しかもゴタゴタでダウンのあった7Rから8Rまでのインタバルは3分。シントロンに回復の時間を与えたことに。
・結果的には問題じゃなかったが5Rの流血もパンチによるものだったが偶然のバッティングにされてた。
・最後の減点も事前に次は減点、と釘刺すシーンはあったもののシントロンのヘッドダウンにも原因があり厳しい措置におもえた。
・さらにそれがあっても12R中6Rシントロンが抑えたともおもえない。迷うとしたら1Rくらいか。逆に9Rは王者でもいいだろうし。
・シントロンのパワーは脅威だったようで王者も序盤は戦いにくそうだった。それで早々にブーイング食らってた。
・3R以降もさすがにブネマ戦ほどの思い切りの良い攻めは出来なかった。やってたらもっとハッキリ勝ってただろうが倒されてたかも。
・それでいてノーガードで挑発したりはしてるしそこらへんの危機管理能力は高いんだろう。
・今日はややジャブが少なかったが速いワンツーは誰にとっても脅威になるだろう。時折みせるボディストレートも鋭い。
・引き分けは実質王者の勝ちみたいなもんだけど、こういう記録が残っていくことは後々のボクシングファンのためにもよくない。
・試合後コーナーで卑猥なダンスしたりインタビューでは自分が勝ってたと発言したりでシントロン株が落ちた。
・マルチネスも33歳とそう若くはないだけにどんどん強豪とやって楽しませてほしい。非常にいい選手だ。
・COMPUBOXでは王者マルチネスが558発中151発命中（27%)、うちパワーパンチは283発中98発（35％）。
・挑戦者シントロンは534発中103発命中（19％）。うちパワーパンチは186発中58発(28%)。