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子宮がんについて(8)

2008年04月17日 | 子宮がん

 子宮体がんの予防は、生活習慣病の予防でもありますし、さらにピルも1つの予防法といえます。しかし、予防をしていれば子宮体がんにならないというわけではありません。どんな方でも子宮体がんになる可能性はあるわけです。

 では次に検診についてお話しします。子宮頚がんと同様に、子宮体がんに対しても子宮内膜細胞診という検査があります。これは子宮内に細いブラシなどを挿入し子宮内膜の細胞を採取して検査するもので、施設により差はありますが、80~90%の正診率という報告が多いです。

 この検査は子宮頚がんのがん検診と同様、簡便に行えますが、子宮頚がんほどの正診率が高くないのが現状で、必ずしも初期にがんが発見できるというところまではいかないようですが、出血などの症状のある方や、診察時に超音波検査で子宮内膜に異常が認められるような方の場合、子宮内膜細胞診やさらに子宮内膜の組織を一部採取する子宮内膜組織診を通常行うことによって診断します。

 予防だけでなく、出血などの症状に注意してもし何かあったら必ず、早めに受診して検査を受けることがやはり重要ですね。さらに症状がなくても子宮頚がんの検診とともに、できれば子宮体がんの検診、超音波検査も受けられることをお勧めします。



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