The Clinic Style

女性が健康でいるために・・
婦人科女医からのアドバイスです

鼻かぜがはやってます。

2008年04月21日 | インフルエンザ 風邪

 最近鼻かぜの方が多いようです。妊婦さんで鼻かぜが長引いている方が当院にもちょくちょくおみえです。熱はあまりないようですが、鼻汁、鼻閉、咽頭痛が続くようです。

 妊娠中は特にお薬を飲んでよいかどうか心配ですよね。通常12週を過ぎると赤ちゃんの体の形はほぼ完成していて後は大きくなるだけですので、それ以降の風邪薬などで赤ちゃんに奇形がおこることはまずありません。しかし、解熱剤や漢方薬などでも妊娠中の使用を避けた方がよいこともになっているものもありますので症状がつらいときは必ず受診して病院でお薬をもらうようにしてくださいね。

 鼻かぜの場合、葛根湯などの漢方薬の他に、小青竜湯というアレルギー性鼻炎によく効くお薬なども効果的ですが、鼻水、鼻づまりが強い方には葛根湯に鼻症状によく効く川芎、辛夷という生薬を加えた葛根湯加川芎辛夷という処方がいいでしょう。

 この辛夷という生薬(写真)は、コブシの蕾で、古くから蓄膿症や鼻炎のお薬に使われています。この処方以外にも辛夷清肺湯という、慢性副鼻腔炎、慢性気管支炎によく効く処方にも使われているんですよ。



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